サラダ油とは?名前の由来や原料は?使い方やキャノーラ油との違いについて紹介!
サラダ油とはどんな油か知っていますか?様々な種類の油の中で、サラダ油はどのような特徴があるのでしょうか。今回は、サラダ油の名前の由来・意味や原料に加えて、キャノーラ油との違いを紹介します。サラダ油の使い方についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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サラダ油とは?
油は加熱調理やドレッシングなどに使われており、レシピの中にもよく出てくる食材の一つです。ここでは、サラダ油とはどのような油なのか、サラダ油の名前の由来や特徴について説明します。
「サラダ油」の名前の由来・意味
サラダ油とは食用油をより精製して質を高め、加熱しなくても食べられるようにした油のことを言います。昔の日本では食用油は主に揚げ物の際に使用していましたが、西洋では油に塩やビネガーを加え生の野菜にかけてドレッシングのようにして食べていました。
この西洋での使い方のようにサラダにかけるなど生でも使え、冷えても固まらない油という意味から「サラダ油」と名付けられたそうです。なお、サラダ油は日本においては、日本農林規格であるJASにより定められた基準の原料を使い、JAS認定工場で作られたもののみサラダ油として販売することができます。
特徴①サラダ油の原料
サラダ油は菜種や大豆、とうもろこしなどの植物の種子が原料として使われています。また、原料になるものにもそれぞれ特徴があり、菜種は酸化や熱に強く、大豆は安価で手に入るものの独特なにおいが残るため他の原料と混ぜて使われることが多くなっています。
他にもヒマワリの種やリノレン酸・オレイン酸を多く含むサフラワー、まろやかで高価な綿実等を使ったサラダ油もありますが、店頭に多く並んでいるのは菜種や大豆を使ったサラダ油です。なお、複数の原料を調合したサラダ油は調合サラダ油と呼ばれています。
(*サラダ油の原料・成分について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
特徴②サラダ油は低温でも固まらない
サラダ油はドレッシンング等、生で使われることを前提としているため、低温で固まらないよう精製過程で油に含まれるロウを冷却・析出・ろ過によって取り除いています。なお、このロウはべに花油やとうもろこし油に多く含まれています。また、植物性油脂に関するJAS規格では、0℃で5.5時間経過しても濁らないことがサラダ油の基準として定められています。
サラダ油とキャノーラ油の違いは?
スーパーなどではよくサラダ油と一緒に並べて売られており、見た目や色がよく似ているキャノーラ油ですが、2つはどういった違いがあるのでしょうか。キャノーラ油とはどのようなものか、原料や栄養成分、価格を比較しながら見ていきましょう。
①原料
サラダ油は精製された食用油の総称であるため、精製したキャノーラ油はサラダ油の一種に含まれます。なお、キャノーラ油は菜種油の一種で、菜種油に使われるアブラナを改良したカナダ原産のキャノーラ種の菜種から絞って作られた油のことを指します。
菜種にはエルカ酸とグルコシノレートと呼ばれる成分が含まれており、欧米では人間や家畜に害があるとして食用として使われていませんでした。これを品種改良によって取り除いたものがキャノーラ種です。
②栄養成分
サラダ油とキャノーラ油にはオレイン酸やリノール酸、ビタミンEなどの栄養成分が含まれています。その中でもサラダ油はリノール酸とビタミンEが多く含まれ、一方のキャノーラ油はオレイン酸が豊富に含まれている油です。オレイン酸は血中コレステロールの濃度を、リノール酸はコレステロールや中性脂肪を下げる効果が期待できます。
しかし、サラダ油・キャノーラ油はともに精製する過程の加熱処理する際にトランス脂肪酸が発生すると言われており、これが心疾患の原因になりうると言われています。さらに、この二つの油は加熱するとリノール酸から有害物質が発生するとされる説もあり、使用に否定的な意見もあるのが現状です。
③価格
サラダ油とキャノーラ油は、ともに他の油に比べて安価で手に入れることができるため、一般家庭で広く使われている油です。製品や店舗によって多少の違いはあるものの、サラダ油とキャノーラ油はいずれも400g入りのボトルで250円前後とあまり価格差はありません。
一方、オリーブオイルは400gあたり600円前後、米油は400gあたり450円程となっておりサラダ油やキャノーラ油と比べると高い傾向にあります。