サラダ油の原料・成分とは?名前の意味・由来や他の油との違いも解説!

サラダ油は、一般家庭で料理に使われることも多い油ですが、サラダ油の原料・成分を知っていますか?今回は、サラダ油の名前の意味や由来、サラダ油の定義を紹介します。サラダ油と他の油の違いや使い方も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. サラダ油とは?
  2. サラダ油の名前の意味・由来
  3. サラダ油には定義がある
  4. サラダ油の原料・成分は?
  5. ①油菜
  6. ②大豆
  7. ③とうもろこし
  8. ④ヒマワリの種
  9. ⑤ごま
  10. ⑥紅花
  11. ⑦綿実
  12. ⑧米ぬか
  13. サラダ油と他の油との違いは?
  14. サラダ油には不純物が含まれていない
  15. サラダ油の使い方は?
  16. ①揚げ物の揚げ油として使う
  17. ②ドレッシングに使う
  18. ③フライパンに食材がくっつかないために使う
  19. サラダ油をうまく使おう

サラダ油とは?

サラダ油は、日本の多くの家庭で使用されている食用油です。しかし、サラダ油は一体何を原料にしているのか知らない方も多いかもしれません。ここでは、サラダ油の名前の意味や由来のほか、サラダ油の定義について解説します。

サラダ油の名前の意味・由来

日本でサラダ油が発売されるようになったのは1924年のことで、大手食物油メーカーの日清オイリオが開発した「サラダ油」が第一号と言われています。当時欧米では一般的だった、生野菜に油をかける習慣を日本でも広めたいといった意味を込めて、サラダ油と名付けられたそうです。

(*サラダ油の名前の由来について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

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サラダ油には定義がある

サラダ油は、日本農林規格によって以下のように定義されています。

・0度下で5.5時間保持しても白濁や凍結固化しない
・JAS認定工場で製造される
・JAS基準を満たした原材料を用いる


サラダ油の製造過程には、長時間冷やして結晶化した物を取り除く工程があるため、出来上がった製品は低温下でも濁らずに固まらないのが最大の特徴です。そのため、生野菜などの冷たい物にかけても、固まることなく美味しく食べることができます。

サラダ油の原料・成分は?

一般家庭で料理などに多く使用されるサラダ油ですが、原料や成分が気になる場合もあるでしょう。ここでは、サラダ油の原料や成分について詳しく解説します。

①油菜

サラダ油の原料の一つは油菜で、古くからサラダ油の原料として用いられてきました。油菜はナノハナ・菜種などと呼ばれることもあり、サラダ油にはセイヨウアブラナと呼ばれる熱や酸化に強い品種が使用されています。

②大豆

サラダ油には、大豆を原料とした大豆油も使用されています。大豆油は大豆の種子から摂取した油で、安価ですが独特の匂いがあるため、他の油と混ぜて使うことが多いのが特徴です。日本では菜種油に次いで多く消費されており、液状食物油の約40%の消費量を誇ります。

③とうもろこし

とうもろこしの胚芽を原料としたコーン油も、サラダ油の原料の一つです。とうもろこしの胚芽から抽出した油は独特の香りがあるのが特徴で、抗酸化作用を持つビタミンEが他の油に比べて多く含まれています。元から香ばしい香りがありますが、加熱にも強いため炒め物に適しています。

(*コーン油について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

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④ヒマワリの種

キク科であるヒマワリの種子を原料としたサンフラワー油も、サラダ油の原料として使われます。サンフラワー油はマーガリンの原料に用いられることが多いですが、風味が良いのでクッキーやせんべいのコーティング・つや出しとして利用されることもあります。

⑤ごま

ごまを原料としたごま油は、香りが強いイメージがあるかもしれませんが、サラダ油に使用される油の一つです。サラダ油に使われるごま油は、太白油と呼ばれるごまを焙煎をせず生のまま絞って精製したもののため、独特の香りも無く無色透明です。

⑥紅花

ベニバナの種子から作られる油のサフラワー油も、サラダ油の原料として多く使用されます。サフラワー油には、必須脂肪酸のリノール酸の他に、悪玉コレステロールの上昇を防ぐ効果を持つオレイン酸が豊富に含まれています。オレイン酸は肌に含まれる成分でもあるため、サフラワー油は食用以外にも保湿を目的として化粧品に使われることも多い油です。

(*紅花油について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

紅花油(サフラワー油)とは?危険性あり?成分や効果・効能も紹介!

⑦綿実

木綿の種を一粒ずつ取り出して作る綿実油も、サラダ油の原料の一つです。綿実油はまろやかな味わいが特徴で、生食やツナ缶の油漬け用、フライや揚げ物にも利用される油です。その上品な風味から、料亭などで使用されることも多いと言われています。

(*綿実油について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

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⑧米ぬか

玄米を作る際の副生成物である米ぬかを原料として作られる米ぬか油もサラダ油の原料となっています。日本で使用される油は原料を海外から輸入しているものが多いですが、日本は米が主食のため、米ぬか油に関してはそのほとんどが国内の原料を使用しています。

国産で安全なイメージが強いため、学校給食などで用いられることも多いですが、価格は他の油と比較すると若干高めです。

サラダ油と他の油との違いは?

油にはたくさんの種類がありますが、サラダ油と他の油の違いを理解しておくと、使い分けがしやすくなります。ここでは、サラダ油と他の油との違いについて詳しく解説します。

サラダ油には不純物が含まれていない

多くの油は植物を圧搾・抽出して作られていますが、この過程だけでは油に不純物が混ざってしまいます。この不純物を取り除くために脱ガム・脱酸・水洗・脱色・脱臭・ろ過を行ったものが「精製油」と呼ばれる油で、「天ぷら油」などの名称で流通しているのが一般的です。

サラダ油は、精製油を製造する過程に加えて「脱ロウ工程」と呼ばれる、油を冷却して固まった成分をろ過して取り除く作業を行っています。サラダ油はこういった過程を経て製造されるため、不純物を含まず、低温環境でも透明さを保つことができるのが特徴です。

サラダ油の使い方は?

味に癖が無く汎用性の高いサラダ油には、どのような使い方があるのでしょうか。ここでは、サラダ油の一般的な使い方を紹介します。

①揚げ物の揚げ油として使う

揚げ物には大量の油を使用しますが、サラダ油は他の油と比較して安価なので、揚げ油づくりに向いています。さらに、サラダ油には癖や匂いがないため、素材の味を邪魔しません。

揚げ物をするときは、予め加熱した多めの油で揚げ始めたら、1分は触らないことが上手に仕上げるポイントです。また、食材を一度にたくさん入れすぎると油の温度が下がって仕上がりが悪くなるので、少しずつ上げるようにしましょう。なお、油の温度は170度にしておくと、カラッとした仕上がりになります。

②ドレッシングに使う

出典: https://cookpad.com/recipe/2569624

味にクセが無く、低温でも固まらないサラダ油は、ドレッシングに適しています。醤油を使った和風ドレッシングや洋風・中華風など、さまざまなドレッシングづくりに役立つでしょう。

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③フライパンに食材がくっつかないために使う

サラダ油は、フライパンに食材がくっつかないようにするために使うことも多い油です。フライパンで食材を炒める時にサラダ油を使うと、焦げ付くことなく綺麗に仕上がります。サラダ油自体に味や香りがないため、食材の風味を邪魔することもありません。

サラダ油をうまく使おう

サラダ油は、油菜をはじめとした原料を用いており、揚げ物や炒め物、ドレッシングにも使える万能な調味料であることが分かりました。サラダ油を上手に活用して、料理を楽しみましょう。

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