ブイヤベースとは?名前の意味や食べ方は?作り方や人気レシピも紹介!
ブイヤベースとはどんな料理か知っていますか?味はどうでしょうか?知っているようで知らない人も多いことでしょう。今回は、ブイヤーベースの名前の由来や定義に加えて、食べ方を紹介します。ブイヤベースのレシピ・作り方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ブイヤベースとは?

ブイヤベースとは、フランスのプロヴァンス地方が発祥とされる魚介が入った鍋料理を指します。しかし店や家庭で作るブイヤベースにも様々なものがあり、定義が曖昧と考えている人も少なくないようです。ここでは、ブイヤベースとは何かについて説明します。
ブイヤベースとは魚介をトマトベースで煮込んだ鍋料理
ブイヤベースとは、魚介類をトマトベースで煮込んだ寄せ鍋風の料理です。もともとは漁師が獲れたての魚介類を大きな鍋に入れ、トマトだけでなくサフランやガーリックを加えて煮込んだものが発祥とされています。そしてブイヤベースは、ふかひれスープとトムヤムクンと共に世界三大スープと称されています。
ブイヤベースの定義やアクアパッツァとの違い
フランスのマルセイユ地方にはブイヤベース検証があり、白カサゴや赤カサゴ、足長ガニ、ホウボウ、マトウダイ、アンコウ、西洋アナゴのうち4種類が鍋に入っていなければブイヤベースとは言わないとされています。フランスにおける寄せ鍋のようなもので、料理としてはスープに分類されます。
一方のアクアパッツァはイタリアが発祥で、オリーブオイルで焼いた白身魚をアサリやトマト、バジル、オリーブ、にんにくなどを白ワインと水で煮込む魚料理です。アクアパッツァに入った白身魚はゆっくり火を入れていくので、身がふわっと炊き上がるという特徴があります。
(*ブイヤベースとアクアパッツァとの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
「ブイヤベース」の名前の意味
ブイヤベースは現地ではbouillabaisseと書き、名前の由来には諸説あるようです。煮込むを意味するbouillと、火を止めることを指すabaisseを合成したものとされているようです。それ以外にも安い魚を意味するbaisseと、茹でたものをさすbouilliの合成語だとする説もあります。
ブイヤベースの食べ方や味わいは?

ブイヤベースとは何かが理解できた後は、世界三大スープといわれるその味わいや、正式な食べ方とはどんなものかが気になる人もいることでしょう。ここでは、ブイヤベースの食べ方や味わいについて説明します。
ブイヤベースの味
ブイヤベースは様々な魚介類から出る出汁とトマトの酸味の相性がよく、スープならがも濃厚な美味しさが感じられる料理です。魚介類と一緒に煮込むセロリや玉ねぎといった香味野菜が香り立ち、素材の味を引き立ててくれます。
ブイヤベース
— nao.i*7022 (@yellowgreen831) August 27, 2020
初めて食べた✨
美味しい😍
海鮮の風味が色々混じって
なんだか贅沢な味💗#御徒町 #ガルニ pic.twitter.com/lbFJJykk9P
中目黒【クラフタル】初心者から上級者まで幅広く楽しめるこちらのお店。この日の目玉はブイヤベース!(と言っていいのか)。生きた伊勢海老を丸ごと一匹使った料理はすごいビジュアル。もちろん単に煮込んだだけでなく味は全く濁っていません。すごいと思うんですよね。 pic.twitter.com/frFnXTdUnb
— 『信仰の』ノースライム (@noooooooorth) April 2, 2020
本場のブイヤベースの食べ方
ブイヤベース発祥の地であるマルセイユでは、二度に分けて鍋の美味しさを味わい尽くすという食べ方をしています。まずブイヤベースのスープだけを取り分けて、チーズやクルトン、別添のソースなどをのせて食べます。次にブイヤベースに入っている魚介類だけを皿にのせ、メイン料理として食べるのです。
この時、魚介類がのった皿に再びブイヤベースのスープをかける店もあるようです。食べ方に工夫を凝らすのが、マルセイユ地方ならではのこだわりのようです。
ブイヤベースの作り方

材料(4人前)
・タラの切り身:2切れ
・イカ:300g
・有頭エビ:4尾
・酒蒸ししたあさり:200g
・玉ねぎ:1個
・セロリ:1本
・にんにく:1かけ
・しょうが:1かけ
・白ワイン:100㏄
・水:1000㏄
・ローリエ:1枚
・カットトマト缶:1缶
作り方・手順
1,玉ねぎは薄切りに、セロリとにんにく、しょうがはみじん切りにする
2, エビの背ワタをとって水で洗い、水気をきっておく
3,タラは半分に、イカは1cm幅になるように切る
4,鍋ににんにくとしょうが、オリーブオイルを入れて熱する
5,4の香りが立ってきたら玉ねぎとセロリを入れ、しんなりするまで炒める
6,5にタラとイカ、白ワインと水、ローリエを入れて中火で20分ほど煮込む
7,6にカットトマト缶、有塩バター、塩コショウを加えて10分ほど弱火で煮る
8,7に有頭エビとあさりを加え、エビに火が通ったら出来上がり
中火で煮込む際には、必ずアクを取るようにしましょう。その方がスープが濁らず、キレイに仕上がります。
ブイヤベースの人気の献立レシピ
ブイヤベースとは、具材によってその美味しさが変わることでも知られています。ここでは、ブイヤベースの中でも人気の高いメニューを紹介します。
①イカと白身魚のブイヤベース
イカと白身魚を中心にエビやタコ、アサリなどが入った、高タンパクで低カロリーな鍋です。ニンジンやセロリ、長ネギ、玉ねぎといった香味野菜がスープに溶け出し、深みのある味わいです。
②牡蠣のブイヤベース
大粒の牡蠣と香味野菜だけでなく、鯵の干物も入った鍋ですが、トマトベースのスープとの相性が抜群です。ジャガイモやニンジンを入れることで、食べ応えのある一皿に仕上がります。
③アイナメとシジミのブイヤベース
食べやすい大きさに切ったアイナメとシジミを、あっさりとしたトマトスープで煮込んだ一品で、魚から出る出汁が味に深みをくわえます。イタリアンパセリをのせることで、彩りも美しいスープになります。
④鯖缶のブイヤベース
和食に使うイメージが強い鯖缶ですが、残り汁にサフランを加えることでブイヤベースに転用できます。鮭の切り身やエビ、イカなどを大きめのまま鍋で煮込めば、ボリューム満点のスープに仕上がります。
⑤タラのブイヤベース
シーフードミックスに白身魚であるタラを加え、トマト缶と共に鍋で煮込むだけと手軽にできます。味付けも塩コショウとクレイジーソルトだけとシンプルで、食べる直前にオリーブオイルをひとたらしするのがおすすめです。
⑥キンメダイのブイヤベース
家庭でお祝いをしたい時にはいつもより贅沢をして、キンメダイでブイヤベースを作りましょう。キンメダイを豪快に1匹のまま鍋で煮込むことで、見た目も華やかな一品となります。
⑦スペイン風ブイヤベース
スペインで使われているピカータというソースを、にんにくやローストしたアーモンドスライス、白ワイン、パセリなどを使って作り加えます。スープに滋味が出るので、本格的なスペイン料理になります。
⑧トマト不使用のブイヤベース
ワタリガニや有頭エビ、タイなど素材にこだわり、コンソメとサフラン、白ワインでつくったスープで煮込みます。香り立つにんにくと玉ねぎを炒めてあめ色にしたものを加えることで、濃厚なコクが生まれます。
⑨アンコウとホタテのブイヤベース
鍋用のアンコウとホタテを使ったブイヤベースは、旬の時期しか味わえない一品です。アンコウの下処理を丁寧に行い、隠し味にアンチョビソースを入れることで、家庭料理とは思えない本格的な味が実現できます。
⑩めんつゆで作るブイヤベース
味を決める自信がない人に試してほしいのが、めんつゆで作るこの一皿です。具材をめんつゆと相性のよいエビと野菜にしていることで、簡単に作れます。マヨネーズとおろしにんにくを合わせたルイユソースを落とすと、味に深みが出ます。
⑪ブイヤベースリゾット
ブイヤベースのスープをとことんまで味わいたいなら、リゾットとして作りましょう。ランチのおもてなしメニューとしても喜ばれる一皿で、白身魚とシーフードミックスがあれば手軽に作れます。
ブイヤベースを食べてみよう
今回は、ブイヤーベースの名前の由来や定義に加えて、本場での食べ方も紹介しました。難易度が高いイメージがあるブイヤベースですが、煮込み料理なので具材によっては自宅でも簡単に作れます。残ったらパスタソースにするなどリメイクもしやすいので、ぜひ自宅で作って食べてみてください。