さつまいものあく抜きは必要?水にさらす時間や理由は?時短のコツも紹介!
【野菜ソムリエ監修】さつまいものあく抜きは必要なのでしょうか?今回は、さつまいものあく抜きをする理由・メリットや、水にさらす時間などあく抜きの仕方も紹介します。ほかにも、さつまいものあく抜きをするデメリットも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
安部加代子
野菜ソムリエ
天ぷらは、水にさらして表面のでんぷんを流した方がカリッと揚がります。また、煮物では、あく抜きすることで調味料がしみこみやすくなります。
さつまいものあく抜きを時短する方法は?
さつまいもは水にさらしてあく抜きすると15分程度の時間がかかりますが、急いでいる時にはこの時間を短縮したい場合もあるかもしれません。ここでは、さつまいものあく抜きを時短する方法を説明するので、忙しい日の食事作りなどに役立ててください。
①皮を厚めに剥く
さつまいものえぐみを避けることを目的にあく抜きををしようと考えている場合は、皮を5mm程度の厚さに皮を剥きましょう。あくはさつまいもの皮の近くに多く含まれているため、厚めに剥くことであくの量を物理的に減らすことができます。厚めに剥いた場合はそのまま料理に使っても構いませんが、短時間でも水にさらすとより効果的です。
(*さつまいもの皮について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②手で揉んであくを出す
急いでさつまいものあく抜きをしたい場合は、手で揉んであくを出すのもおすすめです。この場合は、水を替えないまま10分ほどさつまいもを揉めばあく抜きが終わります。またあく抜きの時短方法としては、お米をとぐ要領で、水を変えながら白濁しなくなるまでかき混ぜる方法も有効です。
さつまいものあく抜きをするデメリットは?
さつまいものあく抜きには味や見た目の点でのメリットがある一方で、デメリットもあります。ここでは、さつまいものあく抜きをするデメリットについて説明します。
①さつまいもの水溶性の栄養成分が流出する
さつまいもにはビタミンCや食物繊維など、水溶性の栄養成分が含まれています。あく抜きのために水にさらすことで、これらの水溶性の栄養成分が流れ出てしまい、栄養価が低くなってしまうのがデメリットの一つです。健康面でのメリットを考えるのであれば、あく抜きはしない方が良いと言えるでしょう。
(*さつまいもの栄養素について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②さつまいもの食感が変わる
さつまいもはあく抜きすることで食感が変わるため、以下のような料理にはおすすめしません。
・焼きいも
・ふかしいも
上記のようなさつまいもを丸ごと使う料理は、素材そのままの食感が大切なので、あく抜きしない方がよいでしょう。逆に煮物などの調味料を加えて柔らかい食感に仕上げる料理は、あく抜きをしたほうが味が染み込みやすくなるのでおすすめです。
(*焼き芋に最適なさつまいもの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)