コールラビとは?食べ方や下処理の仕方は?味・栄養や活用レシピのおすすめなども紹介!
【野菜ソムリエ監修】コールラビとはどんな野菜か知っていますか?日本ではまだあまり知られていない野菜ですが、今回は、コールラビの<種類・味・栄養>などに加えて、下処理の仕方や食べ方についても紹介します。コールラビの活用レシピや、新鮮な選び方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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コールラビとはどんな野菜?
コールラビは地中海が原産の野菜で、ヨーロッパではおなじみの野菜ですが、日本では認知度が高くありません。外見はかぶのようですがどんな味なのか、どんな食べ方をするのかよく知られていません。そんなコールラビについて調べてみましょう。
コールラビはキャベツの仲間
コールラビとは、ドイツ語でキャベツを表すコールとかぶを意味するラビを合わせたもので、見た目はかぶに似ていますが、実はキャベツと同じ種類の野菜です。コールラビは日本ではあまり見かけない野菜ですが、日本に入ってきたのは今から100年以上前の明治の初め頃というから驚いてしまいます。
その形から、日本では「蕪甘藍(かぶかんらん)」や「球形甘藍(きゅうけいかんらん)」などと呼ばれてきました。ヨーロッパ以外でも中国や台湾でもよく食べられている野菜の一つです。
春日爽花
野菜ソムリエ
『甘藍』とはキャベツの別名で、中国語が由来とされている言葉です。その別名からもコールラビはキャベツの仲間であるということがわかります。
コールラビの種類
コールラビにはいくつかの種類があります。色の違いとサイズの違いがあり、色はキャベツと同じく、黄緑のものと紫色のもの、サイズは大きいものと小さいものがあります。
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緑系:葉や皮、茎が緑色や黄緑色で、皮を剥くと中はクリーム色
紫系:葉や皮、茎が紫紅色で、皮を剥くと中はクリーム色
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色の違うものは、皮を剥いてしまえば中はどちらもクリーム色で、味も食感も栄養価も変わりません。早生種では350~500g、晩生種では1~1.5kgになったら収穫します。
コールラビの味・食感
コールラビの食感はキャベツやブロッコリーの芯に似て、歯ごたえがあってシャキシャキしています。味はみずみずしく、大根の辛味を無くしたような感じで、ほんのりとした甘みも感じます。
Twitterの口コミ
コールラビの甘酢漬け、さっぱりしてて本当美味しい。
コールラビの皮を剥いて薄切りにして塩をふって20分くらい置いてから水気を絞って、砂糖、酢、唐辛子、昆布で漬けて一晩
Twitterの口コミ
コールラビのサラダ。 地中海北部原産の野菜。 カブカンラン(蕪甘藍)、カブタマナ(蕪玉菜)ともいう。 味や食感は柔らかいブロッコリーやキャベツの芯に似る。
コールラビの栄養
コールラビには体にいいといわれる栄養成分が豊富に含まれていますが、コールラビには加熱しても栄養素が壊れて流出しにくいという特徴もあります。その栄養素のうちいくつかを紹介しましょう。
・グルコシノレート
・カリウム
・葉酸
・ビタミンC
・ビタミンU
コールラビに含まれるグルコシノレートは、その細胞内の分解酵素と混ざることにより、イソチオシアネートに変質します。これには抗ガン作用があり、効果を十分に得るためには、コールラビをよく噛んで食べましょう。また、カリウムには余分なナトリウムを体外に排出し、むくみを解消する効果があり、葉酸は貧血や胎児が異常なく成長するのに必要な栄養素です。
ビタミンCは抗酸化作用により、老化防止や美白効果のある栄養素です。熱に弱い成分ですが、コールラビに含まれるものは加熱しても壊れにくい性質です。また、ビタミンUは別名がキャベジンといい、胃薬にも配合される成分で、胃粘膜を丈夫にする効果があります。これは水溶性の成分で熱に弱いのですが、コールラビのものは熱に壊れにくいです。
コールラビの下処理の仕方は?
コールラビを調理する場合の、下処理を紹介します。その手順は下記の通りです。
・コールラビの茎や葉は切り落とす
・皮は硬いので厚めに剥く
・千切りや食べやすい大きさに切る
コールラビはアクがほとんどない野菜なので、生で食べる場合はそのまま食べることができます。煮る場合は均一に熱を入れるためには下茹でしてください。
コールラビの食べ方は?
コールラビはどんな調理方法によって、美味しく食べられるのかについて調べてみました。コールラビは加熱調理をせずに生のままでも美味しく食べることができます。その場合はシャキシャキの食感を味わえるサラダや漬物、マリネなどが美味しいです。