どんぐりは食べられる?美味しい食べ方・調理法は?下処理の仕方や活用レシピも紹介!
【野菜ソムリエ監修】どんぐりの食べ方について知っていますか?食べたことのない人が多いどんぐりですが、今回は、どんぐりは食べれるかや、下処理の仕方に加えて、調理方法も紹介します。どんぐりの料理レシピや、新鮮な選び方の他に、種類も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ウバメガシはブナ科コナラ属の常緑低木になるどんぐりで、本来の自生地は紀伊半島の沿岸部です。ウバメガシは丈夫で強いので海岸などの風衝地に群生していて備長炭の材料にもなっています。長さは2㎝ほどの先がすぼまった楕円形をしていて、帽子の部分は浅めのお椀形になっています。
コナラ属のどんぐりはアクが強いものが多く、ウバメガシも同様にアクが強く青臭いので、何度も茹でこぼすなどしてしっかりアク抜きをして食べましょう。
④スダジイ
スダジイはブナ科シイ属の常緑広葉樹になるどんぐりで、福島県以西から九州までの海岸周辺に多く自生しています。殻斗(かくと)と呼ばれる殻のようなものに覆われていて、色は濃いこげ茶色の三角錘型をした1㎝ほどのどんぐりです。
スダジイはアクがほとんどないため、生でも食べられますが味は薄くうっすらとした甘味を感じる程度なので、炒って食べる方が食べ方が甘味が強く美味しく食べられます。
⑤ツブラジイ
ツブラジイはブナ科シイ属の常緑広葉樹になるどんぐりで、関東以西から九州までの内陸部に自生しています。スダジイと同じく殻斗が全体を覆っていて熟すと3~4つに裂けるのが特徴です。ツブラジイはコジイとも呼ばれ小粒で丸く、どんぐりの中では一番小さいどんぐりです。
ツブラジイもアクがほとんどなく、生で食べると柔らかくほのかに甘い米のような味がしますが、スダジイと同じく炒る食べる方で甘味が増しておいしくなります。
春日爽花
野菜ソムリエ
実は「どんぐり」という木は存在しません。私たちが「どんぐり」と呼んでいるのは、ブナ科のナラやカシの木の実のことです。そのため見た目は同じようなどんぐりでも様々な種類があります。
どんぐりの選び方や下処理の仕方は?
時期になると色んな種類のどんぐりが大量に収穫できますが、どんぐりの選び方はあるのでしょうか。安全に食べるための新鮮などんぐりの選び方や、アクが強いどんぐりの下処理の方法について紹介します。
新鮮などんぐりの選び方
新鮮などんぐりを選ぶ際には以下の点に該当するものは選ばないようにしましょう。
・穴の開いたもの
・シミや傷があり形が歪んでいるもの
・緑色の丸模様のついたもの
・割れているもの
・緑色のどんぐり
以上のものは虫の産卵後のどんぐりである可能性が高いので注意が必要です。また、見た目でわかりずらい場合は水に入れる方法もあります。水に入れて浮くものは虫が中身を食べている可能性が高く、しっかり沈んだものは虫に食われていない新鮮などんぐりです。
どんぐりのアク抜きのやり方
コナラ属のどんぐりの様にアクが強くて渋みが強いどんぐりは、以下の手順でアク抜きをしましょう。
・ペンチやハンマーでどんぐりを割り、殻と薄皮を剥がす
・鍋で何度か水を入れ替えながら煮る
・渋みがなくなってるか少し食べてみる
アクの主成分のタンニンは水溶性なので、煮ることでどんぐりの渋み成分が抜けてお湯が濁ります。その水を茹でこぼし、再度きれいな水を入れて煮る作業を何度か繰り返し、味見をして渋みがなかったらアク抜きは完了です。
もっと早くアクを抜きたい場合は重曹を、どんぐり200gにつき小さじ3杯ほど入れて同じ様にアクが抜けきるまで何度か煮ましょう。
どんぐりの食べ方・調理法は?
新鮮などんぐりが手に入ったときのどんぐりの食べ方や調理法はどのようなものがあるのでしょうか。生、炒める、煮る方法の他にも粉状にして食べる方法も紹介します。