梅の収穫時期はいつ?加工目的・地域別でのタイミングの違いを比較して紹介!
【中山農園監修】梅の収穫時期はいつか知っていますか?梅酒や梅干し、梅のジャムなど様々な加工が施される梅ですが、今回は、梅の加工目的別の収穫のタイミングを熟度別で紹介します。梅の収穫時期を地域別でも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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梅の収穫時期はいつ?
地域によって1月から5月に白や桃色の花を咲かせる梅ですが、ここでは梅の実の収穫時期を確認するので収穫時期を知って、採れたての美味しい梅を楽しみましょう。
梅の収穫時期は「梅雨(6月~7月)」
梅の実が熟す頃は6月から7月で、この時期を梅雨といいます。梅は熟すためにたくさんの水分を必要とし、梅雨の時期は梅の実が育つのに丁度いい時期です。梅雨と呼ぶ理由は諸説ありますが、ちょうどこの時期の雨によって梅が熟すので梅雨と呼ばれるようになったと言われていて、梅雨とは中国由来の言葉だそうです。
中国では長雨の湿気によって黴が生えることから黴雨(ばいう)と書くこともあります。また、梅雨をなぜつゆと読むようになったかというと、雨の露からきたという説や湿気で梅の実が熟して潰れることから潰(つい)ゆ、からきているなど諸説あると言われています。
梅の収穫のタイミングは全て一緒ではない?
梅は様々なものに加工されて食べる食材ですが、ここで梅の収穫のタイミングを見ていきましょう。
梅は加工目的によって熟度を選んで収穫する
梅は加工する目的ごとに収穫時期が異なり、梅の実の色や熟度、状態をよく見て判断することが大切です。まずは梅を使って何を作りたいのか、どんな梅を使えば良いのかを確認してから収穫するようにしましょう。
①未熟の青い梅の特徴
未熟の青い梅の特徴は、十分に実が大きくなり、固くカリカリしています。また色は緑色で酸味や風味が強く、漬け込みやすいのが特徴です。細かい毛が半分ほどになり表面がなめらかになった頃、概ね6月上旬から半ばまでの間に収穫されます。
青梅の使い方
未熟な青梅の主な使い方を紹介します。
・梅酒
・シロップ漬け
・はちみつ漬け
・甘露煮
・梅シロップ
・梅みそ
・梅ジャム
・梅肉エキス
・しょうゆ漬け
・青梅ピクルス
・梅ジュース
・砂糖漬け
青梅は梅酒やシロップ漬けなど、漬けて楽しむ料理に向いています。大人はアルコールで漬けた梅酒などを楽しめますし、梅ジュースや砂糖漬けなら子どもから大人まで食べることができます。青梅は加工できるものも多く様々な用途に使えるので、新鮮な青梅が手に入ったらいろいろな料理を楽しんでみてください。
②完熟梅の特徴
完熟梅の特徴は、黄色くて柔らかく、甘みがあります。紫蘇の色が染みやすいので梅干しに加工しやすいのが特徴です。完熟した梅は自然に木から落ちるので、傷まないように木の下にネットを張るようにしましょう。6月下旬から7月上旬が完熟梅の収穫時期です。
中山農園
完熟梅のネット収穫は、梅が土に接したりしていると、果実に害虫が入ることがあります。自宅で収穫する場合は、完熟落下前の黄色い梅を手で収穫するか、ネットと土を接した状態にしないよう工夫する方がよいです。漬ける前に選別もしっかり行いましょう。
完熟梅の使い方
完熟梅の主な使い方を紹介します。
・梅ジャム
・梅干し
・梅肉
完熟梅は梅ジャムや、塩漬けして天日干しした梅干しなどに加工されます。完熟梅は実が柔らかく甘さもあるので生のまま食べることもでき、すもものような味わいが楽しめます。また、上記に上げていませんが完熟梅で梅酒を漬けたりはちみつ漬けを作ったりすることもできるので、好みに合わせて使い分けてみてください。
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完熟梅を梅酒・梅ジュースにすると青梅より香りが強く、まろやかな物が出来上がります。熟度による違いをぜひ楽しんでみてください。