鏡餅はいつから飾る?場所や飾り方は?鏡開きの時期や意味・由来なども紹介!

鏡餅はいつからいつまで飾るか知っていますか?場所や飾り方を知らない人もいるかもしれません。今回は、鏡開きの時期や意味・由来のほか、鏡餅の飾り方・場所の他に、飾り別の意味も紹介します。飾り終わった鏡餅はどうするかも紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 鏡餅とは?意味・由来は?
  2. 鏡餅の由来
  3. 鏡餅の意味
  4. 鏡餅を飾るのはいつから?鏡開きの時期は?
  5. 鏡餅は12月28日から飾る
  6. 鏡開きのタイミングは関西と関東で違う
  7. 鏡餅の飾り方は?場所はどこ?
  8. 鏡餅の飾り方
  9. 鏡餅の飾る場所
  10. 鏡餅の飾り別の意味は?
  11. ①「橙(だいだい)」の意味
  12. ②「御幣(ごへい)」の意味
  13. ③「四方紅(しほうべに)」の意味
  14. ④「裏白(うらじろ)」の意味
  15. 飾り終わった鏡餅はどうする?
  16. 飾り終わった鏡餅は食べる
  17. 鏡餅の飾り方や期間について知っておこう

鏡餅とは?意味・由来は?

12月に入るとスーパーやデパートなどで販売が始まる鏡餅ですが、飾る時期や飾り方にも意味があります。ここでは、知っているようで知らない鏡餅の由来や意味を詳しく説明しましょう。

鏡餅の由来

鏡餅の由来は、弥生時代に用いられていた三種の神器の一つである銅鏡とされています。光を反射することで太陽のように光る銅鏡を、当時の日本人は天照大神に見立て崇めていました。そして餅には稲の霊が宿っていると考えられており、それを鏡に見立てて丸くすることで、神聖な供物としていました。

鏡餅の意味

鏡餅は本来、年神様と呼ばれる新年並びに穀物の神様への供え物であると同時に、神霊が依りつく居場所と考えられていました。そして鏡餅には、それから1年の豊作を祈願すると共に、新たな門出を祝う意味が込められているのです。鏡餅が2段になっているのは、月と太陽あるい陰と陽、夫婦和合といった意味もあわせ持つからです。

鏡餅を飾るのはいつから?鏡開きの時期は?

鏡餅を飾るのは日本古来の風習であり、飾るあるいは鏡開きは適切な時期に行いたいところです。ここでは鏡餅を飾るのはいつからが適切なのか、鏡開きの時期も合わせて紹介します。

鏡餅は12月28日から飾る

鏡餅は、12月28日から飾るのが基本です。これは末広がりを表す八が付くことが、好ましいとされているからです。29日についている九から苦をイメージする人が多いことも、影響しているのでしょう。また鏡餅に限らず、お正月にまつわる飾りは一夜飾りは避けるべきものなので、31日に飾るのも好ましくありません。

鏡開きのタイミングは関西と関東で違う

鏡開きをいつ行うのかは関西と関東では、以下のように違います。

・関西/1月15日から20日までの期間
・関東/1月11日


かつては関東も鏡開きを1月20日までの期間に行っていましたが、1651年に徳川家光が亡くなったのが4月20日だったことから、月命日を避けるようになったといわれています。また、京都周辺では1月4日に鏡開きを行うのが慣例のようです。鏡開きをいつ行うかは、居住地域に合わせて決めるとよいでしょう。

鏡餅の飾り方は?場所はどこ?

鏡餅には決まった飾り方の手順があり、供える場所も決まっているものです。神様にお供えするものですから、正しい方法で飾る方が安心です。次章以降では鏡餅の飾り方と、飾るのに適した場所を説明します。

鏡餅の飾り方

鏡餅の飾り方の手順は、以下の通りです。

①台となる三方またはお盆を用意する
②台またはお盆の上に四方紅(しほうべに)を敷く
③左右対称になるように裏白(うらはく)を置く
④大小二つの餅を重ねる
⑤餅の上に御幣(ごへい)を置く
⑥5の上に橙(だいだい)を置いたら出来上がり


四方紅が無い場合は半紙を正方形に切り、折って使用してもかまいません。また裏白を置く時には白い葉の部分が上になり、先端が三宝から出るようにするのがマナーです。

鏡餅の飾る場所

鏡餅をお供えする数に決まりはありませんが、一番大きなものは上座にあたる床の間に飾るようにしましょう。床の間がない家の場合は玄関から一番遠い場所か、家族が集まる居間のリビングボードの上などが適しています。テレビの上に鏡餅を置いている家庭もありますが、騒がしいので神様をお迎えする場所としては不適切です。

風呂場やトイレなどは不浄とされる場所なので、鏡餅を供えてはいけません。また、鏡餅を飾る際には人間の目線より高くして、敬意を払うようにしましょう。

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鏡餅の飾り別の意味は?

鏡餅をお供えする際に使われる飾りには、それぞれ意味があります。それを理解しておくと、神聖な気持ちで鏡餅がお供えできるかもしれません。次章以降で、4つの飾りの意味を詳しく紹介します。

①「橙(だいだい)」の意味

鏡餅の上にのせる橙は、代々受け継がれている家系の繁栄を願う縁起物とされています。これはその年になった代々は実を落とすことなく、何年にもわたって新しい実をつける特性にあやかってのものです。また、1本の代々に何代にもわたる実がついていることを、家族に見立てる意味もあるといいます。

②「御幣(ごへい)」の意味

出典: @nanbuu

御幣とは魔除けの意味を込めて、稲妻状になるように紅白の紙を折ったものをさします。下に行くにつれて大きく広がっていく様子から、子孫や商売が繁栄を願う思いを込める意味もあるようです。御幣は紅白が一般的まのでめでたい印象ですが、四手(しで)と呼ばれる白一色のものを飾る地域もあります。

③「四方紅(しほうべに)」の意味

出典:https://www.konoka-shop.jp/?pid=110979529

四方紅とは紙の四方が紅で縁取られたもので、鏡餅の下に敷きます。紙の四方を赤くすることで天地四方の神を敬うと共に、災いをはねのけて繁盛する1年になるよう祈願するために用いられています。

④「裏白(うらじろ)」の意味

裏白は植物であるシダの一種で、冬でも緑の葉が鮮やかです。葉が左右対称に生える特性を持つため、夫婦円満の象徴です。また、葉が古くなっても落ちることなく新しいものが生えてくるので、家族繁栄を祈願する意味でも用いられています。さらに葉の後ろが白いことから、清廉潔白を表現しているともいわれています。

飾り終わった鏡餅はどうする?

鏡餅は、しかるべき時期に鏡開きをして処分するものです。その際、縁起物であることを考えると、包丁で切るのは好ましくなく、木槌や麺棒を使って叩き割るのが基本です。次章では、割った鏡餅はどうするのかを説明します。

飾り終わった鏡餅は食べる

飾り終わった鏡餅は鏡開きの後で、ぜんざいやおしるこなどにして食べるのが一般的です。甘いものが苦手な人は、お雑煮して食べるのもよいでしょう。近年は鏡餅の形をしたケースに、個包装された餅が入っているものが増えているので、割るのが大変だと思うならそうしたタイプを購入するのもよさそうです。

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鏡餅の飾り方や期間について知っておこう

今回は、鏡開きの時期や意味・由来のほか、鏡餅の飾り方・場所の他に、飾り別の意味も紹介しました。鏡開きの時期こそ地域差がありますが、鏡餅の飾り方やいつ飾るのが好ましいかは全国共通です。日本古来の風習を覚えておき、年末にはそれに則って鏡餅を飾ってみましょう。

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