じゃがいもを水にさらすのはなぜ?理由はアク抜き?時間の目安や注意点も紹介!
【野菜ソムリエ監修】じゃがいもを水にさらすのはなぜか知っていますか?今回は、じゃがいもを水にさらす理由に加えて、さらす時間の目安や注意点も紹介します。そのほかにも、水にさらしたじゃがいもの活用レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
じゃがいもを水にさらす時間の目安は10分が丁度良いといわれています。途中で水を変える必要はありませんが、たっぷりの水につけるようにしましょう。なお、じゃがいもをこれ以上の時間水にさらすことにはデメリットがあります。詳しくは後述するので参考にしてください。
じゃがいもの水のさらし過ぎには要注意
じゃがいもには以下のような水溶性の栄養素が含まれており、水にさらし過ぎるとこれらが失われるので注意が必要です。
・カリウム
・ビタミンC
・ナイアシン
じゃがいもにはカリウムやビタミンCが豊富で、カリウムの含有量はトマトの約2倍に相当し、余分な塩分を体外に排出してむくみの解消や血圧降下に役立ちます。ビタミンCの含有量は大根の約2倍に相当し、デンプンに包まれているため加熱による損失も少ないのが特徴で、体の酸化を防いで老化や生活習慣病の予防が期待できる栄養素です。
一方、ナイアシンはエネルギーの代謝や体細胞の合成に欠かせないビタミンです。こういった栄養素を無駄にしてしまわないためにも、水にさらす時間はしっかり計るようにして下さい。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
茹でてから料理に使う場合には、まるごと皮をむかない状態の方がビタミン類の流出を防ぐことができるので、しっかり洗ったら芽を取って水にはさらさずそのまま茹でるのがおすすめです。
水にさらしたじゃがいもの活用レシピ
ここでは、水にさらしたじゃがいもを活用できるレシピを紹介します。シンプルなレシピが多いですが、水にさらすことで出来上がりの美味しさに差が出るので、参考にしてみてください。
①フライドポテト
高温で揚げると中まで火が通らずに焦げてしまうので、弱火でじっくり揚げましょう。下処理として水にさらすことで、表面がカリカリの状態に仕上がります。
②肉じゃが
和食の定番料理でもある肉じゃがのレシピです。じゃがいもを水にさらすことでアク抜きができ、より美味しく仕上がるとともに煮崩れを防ぐ効果もあります。
③ポテトチップス
水にさらすことでスライスしたじゃがいも同士がくっつかず、一枚ずつ綺麗に揚げることができます。じゃがいもそのものの味や食感が楽しめるので、品種の違うじゃがいもで作って食べ比べしてみるのも良いでしょう。