にんにくの使い方は?切り方や皮・芯など下ごしらえの仕方は?活用レシピのおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】にんにくのおいしい使い方について知っていますか?今回は、にんにくの<皮の剥き方・芯の取り方>などの下ごしらえの仕方に加えて、使い方別のおすすめの切り方も紹介します。にんにくの旬の時期・保存方法や、活用レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
③にんにくの切り方
にんにくの切り方と、適した料理への使い方は以下を参考にしてください。
・すりおろし:餃子や唐揚げの下味など、強い香りを出したいとき
・みじん切り:パスタや炒め物など、やや強い香りを出したいとき
・薄くスライス:刺身の薬味やガーリックチップなど、主となる食材の味を生かしたいとき
・つぶし:煮込み料理の隠し味など、あまり香りを立たせたくないとき
にんにくは繊維に傷がつくことで、アリシンと呼ばれる香りの成分が発生します。このため、すりおろしたものがもっとも香りが強く、肉の臭み消しなどにもおすすめです。にんにくを包丁で切る場合は、みじん切りのように細かく切るほど香りが強くなるので、料理への使い方によって切る方法を変えましょう。
つぶしにんにくを作る際は包丁をにんにくの上に平らに乗せ、その上から手で叩き潰すようにしてください。
にんにくの芽が生えていた場合はどうする?
にんにくの芯の部分が育ち緑色の芽が生えていても、じゃがいもの芽が持つソラニンといったような毒はなく、安心して食べることができます。
にんにくの芽の部分は独特の匂いが少なく、食物繊維やβ-カロテンなどの栄養素が豊富に含まれているため、捨てずに一緒に調理して食べることをおすすめします。ただし、にんにくの芽は柔らかく焦げやすいため料理の仕上げに加えるなど、加熱しすぎない使い方をすると良いでしょう。
(*にんにくの芽の毒や栄養価について詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。)
にんにくの使い方のコツは?
スライスやみじん切りにした、下ごしらえ済みのにんにくはこの後どのような使い方をすると良いのでしょうか。にんにくの、料理への使い方のポイントを紹介します。
①弱火から中火でじっくり加熱する
下ごしらえをしたにんにくを油を引いたフライパンや鍋で、油に香りを移すように弱火から中火でじっくり加熱すると、にんにくの香りが立ち料理の風味が上がります。
ペペロンチーノやガーリック炒めなどの、にんにくの香りを愉しむ料理は、こちらの使い方がおすすめです。にんにくを強火で炒めると、香りが弱くなるだけではなく、苦みが出るため火加減には注意しましょう。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
にんにくには果糖が多く含まれているため、とても焦げやすいです。フライパンなどを火にかける前に油とにんにくを投入し、弱火で調理すると焦げにくくなります。
②下ごしらえしたら乾燥しないうちに使う
にんにくは包丁で切ることで香りの成分が発生しますが、切ったままにしておくと空気中にその成分が揮発して、香りが弱くなります。また、スライスした切り口から乾燥し変色の原因となるため、下ごしらえが済んだらなるべく早く調理することがにんにくの香りを生かす使い方のコツです。
③すぐに使い切れない場合はオイル漬けにして長期保存する
にんにくを使い切れなかった場合は、オイル漬けにしておくと、長期間保存することができます。にんにくをオイル漬けにする手順は、清潔な瓶や密閉容器ににんにくを入れ、そこににんにくが浸る量のオリーブオイルを加えてください。好みに合わせて、鷹の爪を入れても良いでしょう。
丸ごとのにんにくを漬けた場合は、香りがオイルに移るまで一週間程度かかりますが、スライスやすりおろしのにんにくを使うとすぐに料理に使えます。こちらのオイルは常温保存で3か月程度日持ちし、パスタやドレッシングに活用するのがおすすめの使い方です。
(*にんにくのオリーブオイル漬けの作り方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
福光佳奈子
野菜ソムリエ
焼酎などに漬け込んで、にんにく酒にすることもおすすめです。熟成に3か月程度かかりますが、常温で3年以上も保存できます。パスタやカレーなど、にんにくを使う料理全般に活用できて便利です。