りんごの皮の表面にワックス?ベタベタ油の正体は?落とし方なども紹介!
【清野ファーム監修】りんごの皮に付いているワックスは何か知っていますか?今回は、<国産・海外産>りんごの皮の表面に付いているワックスの正体や、取った方がいいかなども紹介します。りんごのワックスの落とし方についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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りんごの皮の表面にあるベタベタはワックス?
りんごの売り場でりんごの皮の表面が、光って油を塗ったようにベタづいているのを見かけます。りんごを綺麗に見せるためにワックスを塗っているのか、健康上の問題は無いのでしょうか。実際にそれがワックスなのかを検証するので参考にして下さい。
国産のりんごの皮の表面に付いているのは「ろう物質」
国産のりんごには人工的なワックスは使用されていないので皮がベタベタした正体はワックスではなく、りんご自体が持つ天然のワックスといわれる「ろう物質」です。りんごは熟すにつれて果肉中のオレイン酸やリノール酸が増えてきます。すると皮に含まれている物質を溶かして表皮に現れ油を塗ったように油あがりといわれる現象が起きてきます。
油あがりが出てきたりんごは、熟して食べごろになった目安にもなります。「ろう物質」はアルコールやパラフィン・飽和脂肪酸からなり、水分の蒸発を抑えてりんごの果実を新鮮に保ったり病原菌が侵入するのを防ぐ役割を果たす大切なものなのです。
清野慶明
清野ファーム
国産のりんごは一見ワックスのように見えるかもしれませんが、自然に出来るものなので気にせず食べてくださいね!また、日本の農薬は非常に弱いものしか使っていません。国産のりんごは安全ですよ。
海外のりんごの皮には人工のワックスが付いていることがある
海外産のりんごはピカピカ光っていて美味しそうに見えますが、このピカピカベタベタしたりんごは皮に人工的なワックスを塗って艶出している可能性があります。輸入りんごは、生産国によっては、生産環境が異なるので、輸送中の配布など痛みを防ぎ、見た目をよくするためにワックス処理をする国もあります。
りんごの皮の表面のワックスは取った方がいい?
天然のものとは思えないほど光る、りんごの皮の表面についているワックスは身体への影響はないのでしょうか?食べる際には皮を取った方が良いのか、あるいはあまり気にしなくても大丈夫なのかを紹介します。
国産のりんごのろう酸の場合はそのまま食べれる
国産のりんご栽培では、使用可能な農薬や残留農薬の値が厳しく決められているので安全です。美味しいりんごの質感を保つためにも、保湿や水を通さない役割を果たしている天然のろう酸は必要な成分です。
りんご自身が作り出す自然の物質ですので人体に害はなく、不飽和脂肪酸であるオレイン酸もリノール酸も栄養価が高いのでそのまま食べても問題はありません。
海外のりんごの人工ワックスも気にしすぎる必要はない
海外産のりんごはワックスを塗って艶出している可能性がありますが、人工的なワックスを使用していても気にしすぎる必要はありません。タンパク質・動植物性油脂・天然多糖類を混ぜ人工的なワックスが作られています。人工的なワックスとはいえ食物なので、人が食べることを前提としているので害はなく安心して食べることができます。
りんごの「ろう物質」と「人工ワックス」の見分け方は?
りんごの艶出しとして使われている「人工ワックス」とりんご自身が持つ天然の「ろう物質」の見分け方は、どのようなところを見たら良いかをお知らせします。
見分け方①産地
日本国内で生産されているりんごが光っているものは、全てろう酸が表れた油あがり現象でワックスは使用していないので安心です。海外で生産された輸入品のりんごには、人工的なワックスでコーティングされたものもあります。気になる方は国産のものを購入する方が安心かもしれません。