獅子柚子(鬼柚子)の食べ方やレシピは?味や料理以外の使い方なども紹介!
【野菜ソムリエ監修】獅子柚子(鬼柚子)とは何か知っていますか?今回は、獅子柚子の旬の時期・産地や、栄養に加えて、食べ方や味わいなどを紹介します。獅子柚子を使ったレシピ・作り方の他に、料理以外への使い方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
獅子柚子(鬼柚子)とは?
住んでいる地域によっては、獅子柚子(鬼柚子)を実際に目にしたことがない人も多いことでしょう。名前からは、形状や大きさが想像しにくいかもしれません。ここでは、獅子柚子とは何かについて、旬の時期や産地も交えて説明します。
獅子柚子はゆずではない
獅子柚子とは、鬼柚子ともいわれる果実の大きい文旦(ぶんたん)の仲間のことで、名称に柚子とついているもののゆずではありません。ゆずのように黄色ですが、表皮がぼこぼこしているのが特徴で、直径が15cm、重さは1kgにもなります。柑橘類なので、さわやかな香りがします。
獅子柚子の旬の時期・産地
獅子柚子は10月中旬から12月初旬が収穫時期となっていますが、旬といわれるのは11月です。関東以西で栽培はされているものの、食用には適さない果実なので、鑑賞用として出荷されるものがほとんどです。
獅子柚子は栄養が豊富?効果・効能は?
獅子柚子は果肉が少なく食用に向かないといわれていますが、実は様々な栄養成分を含んでおり、皮やワタも加工して食べることができます。ここでは、獅子柚子に含まれる栄養成分と、その効果と効能について説明します。
①ヘスペリジン
ヘスペリジンとは、温州みかんや八朔、ダイダイなどの皮やワタにも多く含まれる、フラボノイドとも呼ばれるポリフェノールの一種です。別名ビタミンPともされる栄養成分で、抗酸化作用や末梢血管を強くする作用があります。ヘスペリジンを摂取することで血流の改善や高血圧の予防、コレステロール値を低くする効果があるとされています。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
ビタミンPは厳密にはビタミンではなく、ビタミンに似た働きをする「ビタミン様物質」に該当します。ヘスペリジンをはじめルチン、シトリン、ケルセチン、ナリンギンなどのフラボノイドの混合物のことでそばなどにも含まれています。
②ペクチン
獅子柚子には、ペクチンと呼ばれる食物繊維の一種が豊富です。その働きにより腸内環境が整い、下痢や便秘を予防する効果が期待できます。さらに食物繊維にはコレステロール値を低下させる作用があるので、生活習慣病の予防にもつながると考えられています。
獅子柚子の食べ方や味わいは?
果肉が少ない獅子柚子は、それ以外の理由でも食用に向かないとされています。しかし、獅子柚子が持つ栄養成分や健康効果を考えると、食べる方法を考えてみる価値はあります。ここでは、獅子柚子の食べ方と味わいについて紹介します。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
獅子柚子は見た目からは想像できないほど果肉部分が小さい上に甘みも少なく、砂じょうといわれるつぶつぶの果肉の水分量がとても少ないためパサパサしていることからも生食には向かないと言われる所以と考えられます。