チシャとは?サンチュやサニーレタスと違いある?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】チシャという野菜を知っていますか?実は「レタス」の別名です。今回は〈サンチュ・葉チシャ(サニーレタス)〉など、チシャの種類を介します。〈焼肉・サラダ〉など、チシャの食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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チシャとは?どんな野菜?
チシャと呼ばれる野菜の名を聞くことがありますが、チシャとはどのような野菜なのでしょうか。チシャの正体について解説します。
チシャ菜は「レタス(萵苣)」の別名
チシャとはチシャ菜とも呼ばれるレタスの和名のことで、キク科アキノノゲシ属の一年草・二年草に分類される葉物野菜です。チシャは約5000年以上も前に地中海地方で栽培が始まった後に、西欧や東へ伝わりました。チシャは7世紀ごろカの国から中国にもたらされ、この時代チシャは「カの苣」と呼ばれ「萵苣」(わきょ)の字が当てられていました。
チシャは奈良時代に中国から日本に伝来し、日本の古書にも萵苣の名が記されています。日本にはじめてもたらされたのは掻きチシャと呼ばれるチシャです。掻きチシャは、育った葉のみを下から掻き取って収穫していたことからこのような名がつけられました。
チシャは切り口から乳に似た白い液体が出るため、かつては「乳草」(ちちくさ)と呼ばれていたそうです。その後時代の流れとともにちちくさの読み方が「チサ」や「チチャ」、「チシャ」へと変化し、それ以来レタスや萵苣の和名としてチシャの名前が使われるようになったと言われています。
(*レタスの漢字表記について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
チシャの種類は?
チシャは玉チシャ、歯チシャ、掻きチシャ、茎チシャの4つに大別されます。ここからは、代表的なチシャの種類とその特徴を5つ紹介します。
①サンチュ
サンチュは掻きチシャに属するレタスの一種で、葉を掻き取って収穫するのが特徴です。サンチュの名は韓国名で、日本では包菜(つつみな)やカッティングレタスなどとも呼ばれています。サンチュには、緑色の葉と褐色の葉の2種類があります。
日本ではサンチュは昔から親しまれており、サンチュをおひたしや味噌和えなどに調理して食べることが多かったそうです。しかし、玉チシャなど他のレタスが登場したことで、サンチュは日本から姿を消しました。最近では日本で韓国料理が食べられるようになり、サンチュは焼肉を包む野菜としてよく使われています。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
サンチュは韓国料理店などで使われていることが多いので、韓国の野菜と思われていますが、実は日本でも奈良時代より栽培されていました。
②葉チシャ(サニーレタス)
葉チシャはリーフレタスのひとつで、代表的な葉チシャにはサニーレタスのほかプリーツレタスやグリーンリーフなどが挙げられます。葉チシャは葉が集合して球体にならない非結球型のレタスで、葉は縮れた形をしていて柔らかいのが特徴です。また、葉の先端が紫色や赤みを帯びた色をした品種もあります。
サニーレタスは、日本で農業を経営していた朝倉氏が海外から導入した葉レタスをもとに作ったもので、1971年ごろに初めて出荷されました。サニーレタスは葉先が紫色をしており、アカチリメンチシャやレッドレタスなどと呼ばれることもあります。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
サニーレタスのふんわりとした葉は、やわらかくてクセがないので、サラダやサンドウィッチ、サラダ巻きなど様々な食べ方が楽しめます。また強火でさっと火を通しても美味しく食べられます。
③玉チシャ(サラダ菜)
玉チシャは葉が集まって球体になるレタスのことで、現在の日本で最も流通しているチシャです。玉チシャは第二次世界大戦後にアメリカから日本に導入されました。玉チシャはクリスプヘッド型とバターヘッド型の2種類に大別され、それぞれ葉の固さや味や食感が異なります。
日本ではクリスプヘッド型のチシャをレタスと言い、バターヘッド型をサラダ菜と区別して呼んでいます。サラダ菜は葉の色が濃い緑色をしていて表面がバターを塗ったような艶があり、葉が薄いため柔らかい食感が特徴です。
(*サラダ菜について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)