ガラムマサラとは?カレー粉と違いある?代用品や使い方・レシピも紹介!
【野菜ソムリエ監修】ガラムマサラはどんなスパイスか知っていますか?今回は、ガラムマサラの〈効能・味わい〉など特徴や、カレー粉との違いも比較して紹介します。ガラムマサラがない時の代用品や、カレー以外でも活用レシピを紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ガラムマサラとは?どんなスパイス?
日本には多種多様なスパイスが流通していますが、ガラムマサラは日本でもよく見かけるスパイスの一つです。ここでは、ガラムマサラとはどんなスパイスなのかについて詳述します。
ガラムマサラはインド発祥のミックススパイス
ガラムマサラとはインドのスパイスの代表格ともいえる、3~10種類が配合されているミックススパイスです。ガラムマサラに含まれるスパイスとして、以下のものがあげられます。
・シナモン
・クローブ
・ナツメグ
・ブラックペッパー
・チリペッパー
・クミン
・カルダモン
・ローリエ
シナモンとクローブ、ナツメグ、クミンがガラムマサラの基本となるスパイスで、それ以外のスパイスは料理によって異なります。各スパイスの分量は家庭によって違うので、あるもので代用されることも珍しくありません。その名前の由来はインドの北部から中部で使用されているヒンディー語にあり、熱いを意味するガラムと、混ぜたものをさすマサラで成り立っています。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
ガラムマサラは北インドのミックススパイスの総称でもあり、コリアンダーシードやローリエ、フェンネルシードなどが使われることもあるようです。
ガラムマサラの効能
ガラムマサラには様々なスパイスが用いられており、それぞれが異なる効能を持っています。基本のガラムマサラが持つ効能としては、以下のものがあげられます。
・発汗作用による冷え性の改善(ナツメグ)
・体内の水分代謝調整作用によるむくみ解消(シナモン)
・整腸作用(ナツメグ)
・胃腸を温める(クローブ)
上記の他にも、カレー粉として代用されるガラムマサラの香りによる食欲増進効果も期待できます。夏には40℃を超えることも珍しくないインドでできたスパイスには、健康維持に大切な効能が多いといえるでしょう。
ガラムマサラによる味わい・風味の変化
料理にガラムマサラを加えると、辛味ではなく香りが加わります。ガラムマサラの名前のガラムは「熱い」を意味すると前述しましたが、これは食べて熱を感じるという意味ではありません。スパイスを乾煎りして熱を加えることで、香りを引き出していることを意味しています。
配合されているスパイスと分量にもよりますが、調理の仕上げにガラムマサラをひと振りするだけで、スパイシーな風味に変化するでしょう。
(*ガラムマサラの使い方について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ガラムマサラとカレー粉の違いは?
スーパーにはガラムマサラと並んでカレー粉も販売されていることが多いので、何が違うのかを疑問に思った経験がある人もいることでしょう。ここでは、ガラムマサラとカレー粉の違いについて説明します。
カレー粉とは
カレー粉はイギリスで生まれた、カレーを作る際に用いられているものです。インドからイギリスにカレーが伝わったのは18世紀後半でしたが、複数のスパイスの分量を計ってガラムマサラを作るのは手間がかかることでした。
そこで、誰でも簡単にカレーをつくれるように開発されたのがカレー粉です。日本にカレーが伝わったのもイギリス経由なので、日本でもガラムマサラよりカレー粉の方がよく知られることとなりました。
ガラムマサラとカレー粉の違いはターメリックの有無
インドのガラムマサラとイギリス生まれのカレー粉には、一つだけ決定的な違いがあります。それは、インドのガラムマサラには含まれないターメリックが、イギリス生まれのカレー粉には入っていることです。カレー粉にターメリックを使用しているのは色づけのためで、インドのガラムマサラでは絶対に使われません。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
ガラムマサラにはカレーや煮込み料理の最後に使うことで煮込んでいる間に飛んでしまった香りを補ってくれる仕上げのスパイスという役割があるので、カレー粉とは料理に加える順番も異なります。