レタスの保存方法・期間は?爪楊枝を芯に一手間でOK!冷蔵・冷凍で長持ちのコツを伝授!

【野菜ソムリエ監修】レタスの正しい保存方法を知っていますか?今回は、〈爪楊枝・小麦粉〉など使った、レタスの〈冷蔵〉〈冷凍〉で長持ちさせるコツや解凍方法にくわえ、賞味期限の目安を紹介します。カット済み・ちぎったレタスの保存法や、賞味期限切れの見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |野菜ソムリエ ふじかわなおこ
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日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ。冷凍生活アドバイザー。...
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日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ。冷凍生活アドバイザー。 野菜大好き長男(6歳)と野菜嫌いを克服しつつある次男坊(4歳)二人のボーイズママ野菜ソムリエです。自身の経験をもとに野菜嫌いのお子さんとそのママさんのサポーターとして、野菜嫌い克服メニューやちょっとしたテクニックの発信、地域の子育てサロンや幼稚園でこどもとママのためのお野菜教室などを行っています。

目次

  1. レタスを長期保存するポイントは?
  2. ①常温で保存しない
  3. ②芯の成長を止める
  4. ③丸ごと保存する
  5. ④乾燥・余計な水気を防ぐ
  6. 新鮮なレタスの選び方
  7. 感触・重さでの選び方
  8. 切り口での選び方
  9. 色味での選び方
  10. レタス1玉を【冷蔵】で保存する方法・期間
  11. ①爪楊枝を使った保存方法
  12. ②小麦粉を使った保存方法
  13. 賞味期限の目安
  14. レタス1玉を【冷凍】で保存する方法・期間
  15. カットして冷凍で保存する方法・手順
  16. 賞味期限の目安
  17. 解凍のコツや調理法のおすすめ
  18. カット済み・ちぎったレタスの保存方法は?
  19. 冷蔵保存の賞味期限は1〜2日程度
  20. 冷凍保存がおすすめ
  21. 加熱して保存するのも可能
  22. 萎びたレタスの対処法は?
  23. 50℃のお湯に2〜3分浸す
  24. レタスの賞味期限が切れるとどうなる?
  25. 賞味期限が危ない状態
  26. 腐って食べられない状態
  27. レタスは正しく保存しよう

レタスを長期保存するポイントは?

レタスの保存期間を長くするための大切なポイントを4つ紹介します。

①常温で保存しない

レタスの保存に最適な温度は0〜5℃で湿度95%以上と言われています。そのため、常温での保存には向いていません。冬場の室温の低い部屋なら大丈夫ですが、それでも1日程度でしょう。長持ちさせるためには購入してきたらすぐに冷蔵庫の野菜室へ入れておいたほうが温度も一定なので鮮度を保つことができます。

ふじかわなおこ

野菜ソムリエ

レタスは葉が折れやすいので、丸ごと野菜室に入れて保存する場合も芯を下にして置き、上には何も重ねて置かないようにしましょう。

②芯の成長を止める

野菜は収穫後も成長を続けます。レタスの場合は芯の部分が成長を続けて水分や栄養を必要としてしまうため、長期保存するためには芯を抜いておくことで防ぐことができます。芯を抜くときに包丁を使うと金属に反応してレタスが酸化して変色してしまうため、親指で押し込んでから捻るように取るのがポイントです。

くり抜いた部分には湿らせたキッチンペーパーを詰めておくと鮮度が保たれ長持ちします。カットされているレタスを購入した時も同様で、芯の部分は抜き取りましょう。爪楊枝を使って芯の成長を止める方法も後程詳しく説明します。

③丸ごと保存する

レタスは切ることで切り口から酸化や変色が進みます。そのため、丸ごとレタスを購入したときにはそのままの状態で保存し、使うときも切らずに外側の葉から順番にちぎったほうが切り口が変色することなく良い状態を長持ちさせることができます。

④乾燥・余計な水気を防ぐ

レタスはみずみずしさが特長の野菜でもあるので、乾燥させずに保存できるかどうかで、美味しい状態で保存期間を長くできるかどうかが決まります。丸ごとレタスは乾燥しないように湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包んでビニール袋に入れてから冷蔵庫へ入れます。

小麦粉を使ってレタスの乾燥を防ぐ方法も後程詳しく説明します。乾燥しないようにしることが長持ちさせる秘訣ですが、カット後のレタスは余分な水分がついていると傷みやすいため水気を取っておいた方が長持ちします。

新鮮なレタスの選び方

長期間美味しいレタスを保存するために、新鮮なレタスを選ぶためのポイントを感触・重さ、切り口、色と部分別に詳しく紹介します。

感触・重さでの選び方

感触・重さでの新鮮なレタスの選び方を紹介します。

・重さが軽いもの
・横長で丸みのある形のもの


レタスは葉の巻きがふんわりしていて軽いものが新鮮で美味しいです。キャベツのようにしっかり巻いていて重みもあるものは葉が固くなっていたり、苦味があります。形が縦長のものは成長が進みすぎて固く繊維が残るような葉になっています。

切り口での選び方

切り口での新鮮なレタスの選び方を紹介します。

・10円玉程度の大きさのもの
・切り口が白いもの
・切り口がみずみずしいもの


収穫直後のレタスは切り口から乳白色のドロっとした苦味のある液体が出てきて、これが新鮮な証です。切り口が赤くなっているものは、収穫から時間が経ってしまっているものです。また、切り口が大きいものは成長し過ぎてレタスの葉がゴワゴワしていることがあります。

ふじかわなおこ

野菜ソムリエ

自然な丸い形で、持ったときに見た目より軽く、淡い緑色でツヤのあるものを選びましょう。

(*レタスの切り口の変色について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

レタスの切り口がピンクに変色…食べれる?防止策や色が気にならないレシピも紹介!
レタスの切り口が赤い…食べられる?赤くなる理由や防ぐ方法を紹介!

色味での選び方

色味での新鮮なレタスの選び方を紹介します。

・淡い緑色のもの
・鮮やかでハリやツヤがあるもの


みずみずしくて新鮮なレタスは淡い緑色で葉にハリやツヤがあります。緑色が濃いものは収穫時期が早過ぎて、苦味が強いレタスのことがあります。

レタス1玉を【冷蔵】で保存する方法・期間

レタス1玉を冷蔵で保存するときの爪楊枝と小麦粉を使った保存方法と期間を詳しく紹介します。保存期間はあくまで目安ですので、最後に紹介する賞味期限が切れた時の見分け方とともに参考にするようにしてください。

①爪楊枝を使った保存方法

爪楊枝を使った保存方法を紹介します。

1.レタスの芯の部分に爪楊枝3〜4本を深く差し込む
2.レタスを新聞紙で包み、ビニール袋に入れる
3.冷蔵庫の野菜室で保存


野菜には成長点という、細胞分裂をしたり組織を作る役割の部分があります。レタスの成長点は芯の部分で、そこに爪楊枝を刺すことで成長を止めて新鮮な状態をキープすることができます。そのまま新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に入れるよりも保存期間は長くなります。また、半玉のレタスに爪楊枝を刺しても効果はありません。

②小麦粉を使った保存方法

小麦粉を使った保存方法を紹介します。

1.レタスの芯を少しだけ切り落とす
2.切り口に小麦粉をつける
3.新聞紙で包み、ビニール袋に入れる
4.冷蔵庫の野菜室で保存


小麦粉を芯の部分に付けることで、レタスの葉から水分が抜けてしまうのを防ぐことができます。それにより、レタスのみずみずしさがキープされます。レタスに水分かついていると小麦粉が湿ってカビの原因になるため注意しましょう。

賞味期限の目安

冷蔵庫で保存した場合の賞味期限の目安を紹介します。

・1〜3週間程度

使うときはカットせずに外側の葉から取るようにすれば、変色せず鮮度を保った状態でキープできます。冷蔵庫よりも野菜室の方が温度が一定に保たれやすいのでおすすめです。

レタスの賞味期限は?冷凍・冷蔵で何日?見分け方や日持ちする保存法も紹介!

レタス1玉を【冷凍】で保存する方法・期間

レタス1玉を冷凍で保存するときの方法と期間を詳しく紹介します。

カットして冷凍で保存する方法・手順

カットして冷凍保存するときの方法を紹介します。

1.レタスをよく水洗いする
2.キッチンペーパーなどで水気をキレイに取る
3.食べやすい大きさにちぎる
4.ジップロックや保存容器に入れて空気を抜いて冷凍庫に入れる


レタスは水分が多いため、冷凍すると葉同士がくっつきやすく割れやすいです。ジップロックや保存容器にまとめて入れてしまうと取り出すときに割れて粉々になってしまうことがあるため、一度に使う分量ずつ小分けにして入れておくと形を保つことができます。

賞味期限の目安

冷凍庫で保存した場合の賞味期限の目安を紹介します。

・2週間〜1カ月

レタスは冷凍することで、冷蔵よりも長持ちさせることができます。ジップロックや保存容器に入れるために食べやすい大きさにするとき、包丁を使うと変色してしまうため手でちぎったほうがキレイなレタスのまま保存できます。

解凍のコツや調理法のおすすめ

レタスは一度冷凍すると生のレタスのシャキシャキ感はなくなってしまうため、サラダには向きません。完全に解凍してから調理しようとすると、水分が出てベチャベチャになってしまうため、冷凍のまま炒め物やスープに加えて加熱すると良いでしょう。

ジップロックや保存容器から手で取りだそうとすると粉々になってしまうため、くっついているレタスをバラバラにしようとせず、塊のまま入れるのがおすすめです。

(*レタスの冷凍保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

レタスを冷凍保存する方法・期間は?解凍の仕方や使い道・レシピのおすすめも紹介!

カット済み・ちぎったレタスの保存方法は?

カット済み・ちぎったレタスを保存するときの方法と期間を詳しく紹介します。

冷蔵保存の賞味期限は1〜2日程度

カットなど下処理をした後のレタスを冷蔵庫で保存した場合の賞味期限は1〜2日程度です。包丁でカットすると金属に反応して変色して傷んでしまうことも理由ですが、手でちぎったとしても、レタスの細胞は壊れてしまっているため1玉保存するときよりも保存期間は短くなります。

カット後はできるだけ水気を取り、空気に触れないように保存容器やジップロックに入れてから冷蔵庫の野菜室に入れましょう。

冷凍保存がおすすめ

カットレタスの保存期間を長くしたい場合は冷凍保存が一番おすすめです。数日間でサラダなどの生食で使いたいものだけ保存容器に入れて冷蔵庫で保存し、余ったものは傷んでしまう前に冷凍庫へ入れておくと腐って食べられなくなるのを防ぐことができます。

加熱して保存するのも可能

生のレタスは保存期間がとても短いですが、加熱調理することで長持ちさせることができます。

保存期間の目安は、

・冷蔵…4〜5日程度
・冷凍…2週間〜1カ月程度


炒め物やスープなどにして、1食分ずつ保存容器に入れて保存しましょう。加熱調理しておくことで、忙しいときに温めるだけで食べることができて便利なだけでなく、変色や冷凍したレタスを解凍するときのボロボロに崩れてしまうという心配もありません。

萎びたレタスの対処法は?

レタスがシワシワに萎びてしまったときの対処法を紹介します。

50℃のお湯に2〜3分浸す

ちぎったレタスを保存容器に入れていたり、野菜室で保存していても日が経つとレタスの水分が抜けてシワシワに萎びてしまったというときは50℃のお湯に2〜3分つけておきましょう。水に浸けてシャキシャキにするのが一般的ですが、50℃のお湯に野菜をつけることでヒートショックを起こします。

それにより葉の気孔が開いて細胞全体が水分を吸収してシャキシャキのレタスに戻ります。沸騰したお湯と水を半分ずつボウルに入れることで簡単に50℃の湯を作ることができます。レタスの葉が傷まないように、しゃぶしゃぶをするようにお湯の中でユラユラさせるのがポイントです。

レタスの賞味期限が切れるとどうなる?

レタスの賞味期限が切れるとどうなるのかを詳しく紹介します。

賞味期限が危ない状態

賞味期限が危ない状態を詳しく説明します。

・葉にハリがなくなる
・葉が乾燥している
・芯が赤く変色している
・切り口が赤く変色している


レタスは賞味期限が迫ってくると葉の水分が抜けてシワシワになってきます。また、芯やカットした切り口が赤く変色してきます。これは腐っているのではなく、レタスのポリフェノールが空気に触れたことによる褐変という現象で、カット後のりんごが変色するのと同じです。赤く変色した葉を食べることに問題はありません。

腐って食べられない状態

腐って食べられない状態を詳しく説明します。

・褐変で変色した部分がドロドロしている
・カビが生えている
・異臭がする
・葉がヌルヌルしている


レタスは水分が多い野菜なので、カビも生えやすく腐るとドロドロと溶けたような状態になります。変色している部分から傷みやすいので、カットレタスは賞味期限を過ぎないように気をつけましょう。

レタスは正しく保存しよう

シャキシャキ感が美味しいレタスですが、とても傷みやすい繊細な野菜です。ちぎったレタスは保存期間が短いこと、必ず野菜室で保存することなど正しい保存方法でみずみずしいレタスの美味しさをキープしましょう。

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