添加物「酒精」とは?アルコールと違いある?使用目的・意味や危険性など紹介!

酒精とは何かを知っていますか?アルコールと違いあるのでしょうか?今回は、酒精の使用目的・意味や酒精が入った食品を食べる危険性はあるのかも紹介します。〈妊婦・赤ちゃん・運転〉など、酒精のよくある懸念点についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 酒精とは?アルコールと違いある?
  2. 酒精はアルコールの1種「発酵アルコール」に分類される
  3. 酒精の使用目的や意味・効果は?
  4. 酒精は味噌など製造過程で発酵する食品に使われることが多い
  5. 酒精により食品の発酵・二酸化炭素の発生を止める
  6. 酒精を食べる危険性はある?
  7. 酒精は食品添加物ではあるが健康への害はない
  8. アルコールアレルギーの方は酒精の摂取は要注意
  9. 酒精のよくある質問・懸念点
  10. ①妊婦・赤ちゃんが酒精食品を食べても問題ない?
  11. ②酒精食品を食べた後の運転は問題ない?
  12. 酒精について知っておこう

酒精とは?アルコールと違いある?

酒精には「酒」という漢字が入っていますが、お酒に使われるアルコールとの違いがよくわからない方も多いかもしれません。ここではまず、酒精とは何かについて、アルコールとの違いに触れながら説明します。

酒精はアルコールの1種「発酵アルコール」に分類される

アルコールには、食用として利用できる発酵アルコールと工業用の合成アルコールの2種類がありますが、酒精はこのうち発酵アルコールに分類されます。つまり、酒精はお酒に用いられる「アルコール」の一部であり、アルコールとの間に違いはないといえます。

酒精の使用目的や意味・効果は?

酒精は食用に使われるアルコールであることがわかりました。ここでは、なぜ酒精が食品に使用されるのか、その意味について解説します。酒精が用いられている食品についても挙げているので、機会があれば成分表示を確認してみましょう。

酒精は味噌など製造過程で発酵する食品に使われることが多い

酒精が使われる食品の例は以下の通りです。

・味噌
・みりん
・醤油
・魚介類を加工した食品
・日本酒
・酒精強化ワイン
・焼酎
・市販の生麺
・パイ生地のお菓子


上記の食品に共通しているのは、製造する過程で発酵させられていることです。食品添加物として酒精が用いられる例のうち、比較的よく知られているのは味噌ではないでしょうか。そのほか、酒類など麹菌を使用するものにも利用されることがあります。また、生の中華麺を袋から出したときのツンとするにおいの正体も酒精です。

酒精により食品の発酵・二酸化炭素の発生を止める

発酵とは、酵母菌などのはたらきによって物質が分解されることを指します。発酵食品に酒精が含まれていない場合、袋に詰められた発酵食品はその後も発酵を続けるため、それによって発生する二酸化炭素によって袋が膨張するほか発酵が進んで質が変化してしまいます。

こうした容器の膨張や質の変化による商品価値の低下を防ぐために、発酵を止める役割を果たすのが酒精です。

酒精を食べる危険性はある?

酒精が食品添加物として使用されているときくと、健康への悪影響がないか危険視してしまう方もいるかもしれません。ここでは、酒精の危険性について解説します。

酒精は食品添加物ではあるが健康への害はない

近年、健康志向から「無添加」と記載された食品が選ばれる傾向があり、食品添加物に抵抗感を抱く方も増えています。しかし、お酒と同じ成分の酒精は有害性の低い食品添加物として知られており、必ずしも避けなければならないものではありません。

ただし、お酒の飲み過ぎが健康を害するように酒精の摂り過ぎにも利点はないため、添加物が気になる方は可能であれば酒精不使用の食品を選ぶとよいでしょう。

アルコールアレルギーの方は酒精の摂取は要注意

酒精は有害性を気にせず摂取できる食品添加物ですが、成分はアルコールと同じです。したがって、アルコールアレルギーを持つ方は摂取する量には注意する必要があります。ただし食品添加物として使用される酒精の量は非常に微量であるため、過剰摂取でなければ問題ないと考えてよいでしょう。

酒精のよくある質問・懸念点

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