菜種油とは?サラダ油と違いは?栄養成分や健康効果・効能など紹介!
【管理栄養士監修】菜種油とはどんな油か知っていますか?サラダ油との違いはあるのでしょうか?今回は、菜種油の栄養成分や効果・効能にくわえ、体に悪い・危険と言われる理由についても紹介します。菜種油の安全な国産商品や、活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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- 菜種油とは?
- 菜種油はアブラナの種子から作られた油
- 菜種油とサラダ油の違い
- 菜種油の栄養成分の効果・効能は?
- ①血中コレステロールを減らす
- ②生活習慣病の予防
- ③血液がサラサラになる
- ④骨粗しょう症の予防
- ⑤便秘の解消
- ⑥美肌効果がある
- 菜種油は体に悪い・危険って本当?理由は?
- ①遺伝子組み換えの原料を使っていることがある
- ②トランス脂肪酸が含まれている
- 昔は石油系の溶剤を使って油を抽出していた
- 菜種油の安全な商品のおすすめ
- ①【創健社】国内産菜種油(1200円)
- ②【ほうろく屋】ほうろく菜種油伝承油(2376円)
- ③【村山製油】純菜種油(1482円)
- 菜種油の活用レシピ
- ①菜種油のふわふわカップケーキ
- ②菜種油のマヨネーズ
- ③菜種油のさつまいもチップス
- 菜種油を取り入れよう
菜種油とは?
炒め物や揚げ物など、普段の料理で何気なく使っている油ですが、菜種油とはどんな油なのでしょうか。ここでは、菜種油の特徴とサラダ油との違いを解説します。
菜種油はアブラナの種子から作られた油
菜種油とは、セイヨウアブラナの種子から採取された油のことをさします。菜種油はパーム油やひまわり油と並んで、日本国内で生産される植物油の6割を占め、家庭で使われることの多い食用油脂です。
菜種油は、江戸時代から食用として一般的に普及し、灯りの燃料としても使われてきました。近年では、使用済みの菜種油を再利用し、バスなどの動力源とするバイオディーゼル燃料としても活用されています。
菜種油とサラダ油の違い
菜種油とサラダ油の違いは原料にあり、菜種油が菜種のみで出来ていることに対し、サラダ油は菜種や大豆・ひまわり・トウモロコシなど複数の植物から作られます。よって風味も異なり、菜種油は菜種独特の香ばしさが感じられますが、サラダ油にはほとんど香りがありません。このため、菜種油は揚げ物などに使うと衣の香ばしさが増すことが特徴で、天ぷら油などに使われます。
また、油を構成する成分にも違いがあり、オレイン酸と呼ばれるオメガ9系脂肪酸を多く含んでいます。一方サラダ油には、使われる原料によって多少の違いはありますが、オメガ6系脂肪酸を代表するリノール酸の割合が高い傾向にあると言えるでしょう。オレイン酸はリノール酸に比べ、加熱によって酸化しにくいとされています。
(*サラダ油について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
小林花菜
管理栄養士
JAS規格「0℃の温度で5.5時間放置しても濁らず品質をキープできる」を満たす植物油がサラダ油の定義です。そのため、原材料に菜種油と同じ菜種が使用されていてもサラダ油とよぶケースもあります。
菜種油の栄養成分の効果・効能は?
菜種油を料理に使うことで、どのような健康面でのメリットがあるのでしょうか。ここでは菜種油に含まれている主な栄養成分と、効果・効能を詳しく解説します。
①血中コレステロールを減らす
菜種油に含まれるオレイン酸はは血中コレステロールを減らす働きがあるとされています。オメガ9系に分類されるオレイン酸は血中の善玉コレステロールはそのままで、悪玉コレステロールだけを減らす働きがあるため、コレステロール値の気になる人は菜種油を料理に活用しましょう。
また、オレイン酸は体内で作ることができないので、食事から摂取する必要のある必須脂肪酸です。(※1)
②生活習慣病の予防
菜種油に含まれるオメガ9系脂肪酸のオレイン酸や、ビタミンEは、生活習慣病の予防にも効果的です。がんや糖尿病などの生活習慣病の原因として、ストレスなどによって発生する活性酸素が、細胞へダメージを与えることが挙げられます。オレイン酸やビタミンEは抗酸化作用を持つため、体に悪い影響を及ぼす、活性酸素を減らす効能が認められている栄養素です。(※2)
③血液がサラサラになる
菜種油に含まれるオメガ3系の脂肪酸α-リノレン酸は、血管を拡張させて血液をサラサラにする効果があります。α-リノレン酸は血栓の予防や血行の改善にも役立つため、高血圧や脳の血管障害・アルツハイマーなどの予防に繋がるでしょう。菜種油を食事に取り入れる際の適量は、成人男性であれば1日大さじ2杯程度を目安にしてください。(※3)