菜種油とは?サラダ油と違いは?栄養成分や健康効果・効能など紹介!
【管理栄養士監修】菜種油とはどんな油か知っていますか?サラダ油との違いはあるのでしょうか?今回は、菜種油の栄養成分や効果・効能にくわえ、体に悪い・危険と言われる理由についても紹介します。菜種油の安全な国産商品や、活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- 菜種油とは?
- 菜種油はアブラナの種子から作られた油
- 菜種油とサラダ油の違い
- 菜種油の栄養成分の効果・効能は?
- ①血中コレステロールを減らす
- ②生活習慣病の予防
- ③血液がサラサラになる
- ④骨粗しょう症の予防
- ⑤便秘の解消
- ⑥美肌効果がある
- 菜種油は体に悪い・危険って本当?理由は?
- ①遺伝子組み換えの原料を使っていることがある
- ②トランス脂肪酸が含まれている
- 昔は石油系の溶剤を使って油を抽出していた
- 菜種油の安全な商品のおすすめ
- ①【創健社】国内産菜種油(1200円)
- ②【ほうろく屋】ほうろく菜種油伝承油(2376円)
- ③【村山製油】純菜種油(1482円)
- 菜種油の活用レシピ
- ①菜種油のふわふわカップケーキ
- ②菜種油のマヨネーズ
- ③菜種油のさつまいもチップス
- 菜種油を取り入れよう
菜種油に含まれるビタミンの1つであるビタミンKは、カルシウムを骨に定着させる働きのあるたんぱく質を活性化させ、丈夫な骨を作ることに役立ちます。この効果によって、ビタミンKは骨粗しょう症の治療薬として使われることが特徴です。このため、カルシウムを多く含む小魚や小松菜などの食材の調理の際には、菜種油を使用すると良いでしょう。(※4)
⑤便秘の解消
菜種油の主な構成成分であるオメガ9系脂肪酸のオレイン酸には、便秘を解消する作用もあります。オレイン酸は腸管で吸収されにくく、大腸を刺激することで運動が活発化し、便の排出を促す働きがあります。また、菜種油には固い便を柔らかくする効果もあるため、便秘がちの人は積極的に摂りたい油の一つです。
⑥美肌効果がある
菜種油に含まれるビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保ち、美肌を作る効果があるビタミンです。前述したビタミンEの持つ抗酸化作用は、老化の原因ともなる活性酸素の増加を防ぎ、しみやしわを予防するアンチエイジング効果も期待できるでしょう。このような美容に良いビタミンを含む菜種油は、化粧品の原料として使われることもあります。(※5)
小林花菜
管理栄養士
健康によくても油のとりすぎには注意が必要です。菜種油大さじ1で約100kcal、脂質は12g含まれています。20代女性の場合、脂質摂取量は1日約50~65gが目安と言われています。体にいいことはもちろんですが、使う場合は計量スプーンを使うなど使用量が多くならないように気をつけましょう。
菜種油は体に悪い・危険って本当?理由は?
菜種油は様々な栄養成分を持つ一方で、体に悪い・危険とも言われていますが、それは本当なのでしょうか?ここでは、菜種油が体に悪い・危険と言われている理由を解説します。
(*菜種油は危険と言われる理由について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
①遺伝子組み換えの原料を使っていることがある
日本では遺伝子組み換えの原料を使った食品は、基本的に流通していませんが、遺伝子組み換えの菜種を使った食品は例外として販売が許可されています。菜種油を含む、遺伝子組み換え原料が使われた食品は、アレルギーの原因やがんなどの病気の関連性が疑われているのが現状です。
菜種油の中には、任意で遺伝子組み換えの有無を表示している企業もあるので、気になる人はラベルの表示をチェックすると良いでしょう。
②トランス脂肪酸が含まれている
菜種油は製造過程で、菜種独特の匂いや不純物を取り除くために、200度以上の高温で処理されます。この過程で、トランス脂肪酸と呼ばれる不飽和脂肪酸の一種が、生成されることが特徴です。トランス脂肪酸は体に悪いと考える人が多く、悪玉コレステロールを増加させ心疾患のリスクを上げることから、海外では摂取量を規制している国もあります。(※6)
昔は石油系の溶剤を使って油を抽出していた
菜種油を抽出する際には、菜種に含まれる油脂を絞って取り出す、圧搾法が一般的です。しかし、過去には菜種油を大量生産する際に、石油系の溶剤を使って油を抽出していたようです。石油系の溶剤を使うと、圧搾法に比べて効率よく油が抽出できますが、栄養素の破壊やトランス脂肪酸の生成などが懸念されています。
菜種油の安全な商品のおすすめ
国内で原材料にこだわり、昔ながらの圧搾法で作られた人気の菜種油を紹介します。菜種本来の風味の残っている商品は、料理にこだわりがある方にもおすすめです。