菜種油は危険と言われる理由5つ!圧搾がNG?国産の安全性やおすすめ商品も紹介!
菜種油が危険と言われているのを知っていますか?その理由を聞くと納得がいくかもしれません。今回は、菜種油が危険と言われる5つの理由や安全な種類・選び方を紹介します。菜種油の安全なおすすめ商品や健康効果も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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- 菜種油は危険・体に悪いって本当?
- 菜種油が危険と言われる理由を5つ紹介!
- ①エルカ酸による心機能障害の可能性
- ②ゴイトリンによる甲状腺の機能障害の可能性
- ③菜種の遺伝子組み換えによる健康被害の可能性
- ④トランス脂肪酸による心疾患のリスク
- ⑤ヒドロキシノネナールによるアルツハイマー症の可能性
- 菜種油には健康効果もある?
- 菜種油の中で安全な種類と選び方は?
- ①キャノーラ油
- ②国産の菜種を使用した油
- ③低温圧搾法で抽出された油
- 菜種油以外の安全な油の種類とは?
- 菜種油の安全なおすすめ商品を紹介!
- ①純正 国産菜種油 純菜種(864円)
- ②平田産業 純正菜種油 一番搾り 1250g (968円)
- ③圧搾一番搾り・国産100%なたね油600g(1,479円)
- 菜種油の危険性を理解しておこう!
菜種油は危険・体に悪いって本当?
菜種油とは菜の花であるアブラナの種子から抽出した油をさし、オレイン酸と呼ばれる脂肪酸が多く含まれていることで知られています。オレイン酸といえば悪玉コレステロールを減らす働きがあるにも関わらず、近年は菜種油を危険視する風潮が高まっているようです。ここでは、菜種油が危険だといわれる理由について説明します。(※1)
菜種油が危険と言われる理由を5つ紹介!
かつては健康によいとされていた菜種油の安全性が疑問視されるようになった背景には、含まれている成分の研究が進んだことがあるようです。ここでは、菜種油が危険といわれる理由を5つ紹介します。
①エルカ酸による心機能障害の可能性
菜種油に含まれているエルカ酸による心機能障害の可能性があるので、危険性が高いと考えられます。エルシン酸と呼ばれることもあるエルカ酸は、不飽和脂肪酸の1つです。2016年11月に内閣府が発表した「欧州食品安全機関(EFSA)、食中毒及び飼料中のエルカ酸に関する科学的意見書」でも、エルカ酸を長期摂取することでの健康リスクが明記されています。
エルカ酸を長期接種することにより、心臓の心筋部分が脂質代謝障害を起こす原因になると言われているのです。菜種の品種によっては搾取した油の60%以上をエルカ酸が占めることがあるので、健康被害が及ぶ危険性が高いと考えられます。(※2)
②ゴイトリンによる甲状腺の機能障害の可能性
菜種の種子をそのままかじると苦味や辛味を感じるのですが、それはグルコシノレートと呼ばれる二次代謝産物によるものです。このグルコシノレートは分解されると複数の化合物を生成し、その1つであるゴイトリンによって甲状腺の機能障害を引き起こす可能性があるのです。
内閣府は2008年に「欧州食品安全機関(EFSA)、食中毒及び飼料中のグルコシノレートに関する科学的意見書」にも、ゴイトリンを含むグルコシノレートに由来する物質の影響による甲状腺機能の低下や肥大につながる危険性が明記されています。(※3)
③菜種の遺伝子組み換えによる健康被害の可能性
日本で市販されている菜種油の一部において、菜種の遺伝子組み換えによる健康被害の可能性があるのも危険視される理由です。これは農林水産省が許可を与えたところからであれば、遺伝子組み換えをした農作物を輸入並びに加工販売することができます。
2013年に農林水産省が発表した「遺伝子組み換え農作物の現状について」の中で、遺伝子組み換えをした西洋菜種を使用した食品が18種類販売されていると明記しています。つまり国内で遺伝子組み換えをした菜種の種子を原材料とする、菜種油が販売されているのです。
遺伝子組み換え食品の安全性が明確になっているわけではなく、長期使用によって健康被害があらわれるリスクは否定できません。それも菜種油の安全性が疑われる理由となっています。
(*遺伝子組み換えの危険性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
④トランス脂肪酸による心疾患のリスク
菜種油に含まれているトランス脂肪酸による心疾患のリスクが高いことも、危険視される要因です。菜種油を含め安価な植物油は、製造の過程で高温処理されるとともに化学溶剤を用いています。その際に本来は天然のシス型だった不飽和脂肪酸が、人工的なトランス型に変化してしまうのです。
内閣府の食品安全委員会が発表した「ファクトシート」においても、トランス脂肪酸を過剰摂取することで心疾患のリスクが高まると明記されています。トランス脂肪酸は、善玉コレステロールを減少させたり、中性脂肪の値を上げるなどのデメリットもあるので摂取しないにこしたことはありません。
菜種の種子を時間をかけて圧縮するなど製造過程であれば、トランス脂肪酸が発生する可能性が低くなります。安全性に配慮した原材料を用いて製造過程にもこだわった菜種油を選べばリスク軽減はできるので、商品を選ぶのもよいでしょう。(※4、5)
⑤ヒドロキシノネナールによるアルツハイマー症の可能性
菜種油にはリノール酸が含まれており、180℃以上の高温になるとヒドロキシノネナールと呼ばれる物質が増加し、それがアルツハイマー症を引き起こす原因になりうると危険視されています。これは加熱調理に用いらなくても、菜種油の製造過程で起こりうることです。
工場で菜種の種子から油を精製する際には、脱臭を目的に製造過程で高温加熱しています。その過程で発生したヒドロキシノネナールを長期摂取することで、神経変性疾患を発症するリスクも指摘されているのです。