炭酸水を飲むデメリットとメリットは？効果・効能や飲み方のおすすめも紹介！

炭酸水メーカーの人気が高いことでもわかるように、炭酸水を日常的に飲んでいる人は少なくありません。しかし炭酸水が体に良いと思って飲んでいる人と、体に悪いと避けている人に分かれているようです。ここでは、炭酸水は体に良いのか悪いのかについて説明します。

炭酸水を飲むのは健康に悪いとするコメントを見聞きすることがありますが、それにはしっかりとした理由があります。ここでは炭酸水を飲むデメリットについて、健康に悪いとされる理由も交えて説明します。

近年は炭酸水を飲み過ぎることは歯に悪いとする説が、イギリスの栄養士会で発表されています。炭酸水の定義は二酸化炭素を溶かした水のことですが、これは酸性なので飲み続けると、歯のエナメル質を侵食してしまうことが理由です。歯は健康の要ともいわれており、しっかり噛めなくなると様々な弊害が起きることから、歯を悪くしないよう注意が必要です。

二酸化炭素を含んでいる炭酸水を飲むと、その刺激によって胃が活性化されます。しかし発泡性が強い炭酸水の場合は胃に過度な刺激を与え、胃酸が出過ぎることで胃壁を傷つけてしまう可能性もあるようです。胃が荒れていることは自覚しにくいことから、やがて腹痛や下痢が引き起こされてしまうデメリットがあります。

特に過敏性腸症候群の人が炭酸水を飲み過ぎると、お腹のハリが強くなるのでおすすめできません。飲みたい時には一度に300ml以下にするなど、体に負担がかからないよう配慮しましょう。

二酸化炭素が溶け込んでいる炭酸水の発泡により、お腹を満たして食事量を減らす目的で食事の直前や食事中に飲む習慣を持つ人もいますが、実はその行為は逆効果です。

食前や食事中に少量の炭酸水を飲むことで、胃が活性化されると共に消化吸収が促進されてしまいます。その結果、食欲が増進し食べ過ぎてしまうことは、ダイエットをする人にとって大きなデメリットです。

健康な人の場合、腸の蠕動運動によって腸内に発生したガスは、おならや呼吸を通じて排出しています。しかし腸の蠕動運動が弱っている人が炭酸水を飲み過ぎると、腸内のガスが排出できずにお腹に溜まってしまうのも、炭酸水を飲むデメリットの一つです。さらにお腹にガスが溜まると、おならだけでなくげっぷも出やすくなるデメリットがあります。

ほかにもお腹にガスが溜まると腹痛だけでなく頭痛や腰痛の原因にもなるデメリットがあるので、健康を害さないよう炭酸水を飲む場合は注意が必要です。

炭酸水を飲み過ぎると、貧血を引き起こすリスクがあることは案外知られていません。これは炭酸水に溶け込んでいる二酸化炭素が原因で、胃の中でアルカリ性に傾いてしまうことが原因です。胃の中がアルカリ性に傾くことで鉄分の吸収が妨げられるため、貧血につながる原理となっています。

そのため貧血症の人は、食事の直前や食事中に炭酸水を飲むのは避けることをおすすめします。また鉄剤や鉄のサプリメントを飲む時には炭酸水を用いないか、時間をあけて飲むことを徹底しましょう。

炭酸水には血行を改善する働きがあるので、疲労回復に良いとされています。しかし炭酸水を飲み過ぎることで体内が酸性に傾くと、新陳代謝が悪くなり、疲労物質が分解されづらくなってしまうことも疲労の原因の一つです。