きくらげは天然の毒性に注意?似た毒キノコとの見分け方も紹介!
きくらげに天然の毒性があり要注意と言われることがありますが、本当でしょうか?実は、きくらげには毒性はありません。今回は、きくらげに毒性があると言われる理由の似たキノコ「クロハナビラタケ」の特徴を見分け方とともに紹介します。毒性はなくても、きくらげの食べ方にも注意すべき理由も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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きくらげに天然の毒性がある?注意が必要?
きくらげは中華炒めや中華丼などの料理によく使われ、歯ごたえのある食感が人気の食材です。きくらげには天然の毒性があると言われることもありますが、本当なのでしょうか。今回は、きくらげの毒性の有無、食べる際の注意点や調理のポイントなどを紹介します。
きくらげに天然の毒性は本当にあるの?
まずは、きくらげに天然の毒性が本当にあるのかどうかを見ていきましょう。また、なぜ毒性があると言われるようになったのか、その理由も併せて紹介します。
きくらげは乾燥・生ともに天然毒はない
きくらげには、乾燥・生ともに天然の毒性はなく、安心して食べることができます。きくらげに似た毒キノコが存在することから、毒性があると勘違いされ始めたようです。また、きくらげの黒々とした見た目が毒キノコのような印象を与えることも、毒性があるとの噂が広まった原因のひとつだと言われています。
きくらげと似たキノコ「クロハナビラタケ」には毒性がある
きくらげに似た「クロハナビラタケ」には毒性があり、食べると以下のような症状が起こります。
・嘔吐
・吐き気
・激しい腹痛
・下痢
クロハナビラタケの毒性は強く、誤って食べると激しい中毒症状が起こります。特に消化器系へのダメージが大きく、吐き気や嘔吐、激しい腹痛を引き起こします。クロハナビラタケの誤食による死亡例はありませんが、素人判断での採取や摂取は危険です。下痢や嘔吐がひどい場合は脱水症状を併発することもあるので、異変を感じた場合は早めに病院へ行きましょう。
なお、クロハナビラタケを食べてから中毒症状が現れるまでの潜伏期間は短く、数時間ほどで何らかの異変が起こることが多いようです。
きくらげと似た毒キノコ「クロハナビラタケ」の特徴・見分け方は?
出典: @OnifusubePhar
上の画像は、きくらげによく似た毒キノコの「クロハナビラタケ」です。きくらげとクロハナビラタケを見分けるには、どのような点をチェックすれば良いのでしょうか。ここでは、クロハナビラタケの見た目の特徴や生態、きくらげとの違いについて紹介します。
クロハナビラタケの見た目・生態
クロハナビラタケは、少し光沢のある黒紫色のカサを持っています。カサの周りが花びらのように波打っていることから、クロハナビラタケの名が付いたようです。クロハナビラタケは、秋から冬にかけて切り株や倒木の上に発生し、椎茸のほだ木から生えることもあります。多数の破片が密集するように発生し、ひとつの集合体の大きさは約8~10cmです。
きくらげとクロハナビラタケの見分け方
きくらげとクロハナビラタケの見分け方は、以下を参考にして下さい。
・きくらげは暖かい時期に発生
・クロハナビラタケは寒い時期に発生
・きくらげは赤褐色~褐色
・クロハナビラタケは黒紫色
まず、きくらげとクロハナビラタケには発生時期に違いがあります。きくらげは春から秋にかけての暖かい時期に、クロハナビラタケは秋から冬にかけての寒い時期に発生します。また、見た目はきくらげの方が表面の色が薄く、赤みがかっているのが特徴です。一方、クロハナビラタケは濃い黒紫色をしています。
これらのポイントを確認しても判断が付かない場合は、専門家に相談するか、食べるのを止めた方が安全です。
きくらげに毒性はないが食べ方にも注意が必要?
きくらげに毒性がないことは分かりましたが、食べ方に注意点はあるのでしょうか。ここでは、きくらげをより安全に美味しく食べるためのポイントを紹介します。きくらげを家庭で調理する際の、参考にして下さい。