フェヌグリークの効能は？育毛や母乳に効果あり？副作用や使い方についても紹介！

フェヌグリークはあまり馴染みのない方もいるかもしれませんが、身近な食べ物に使われることもあり知らずに口にしていることもあるでしょう。ここでは、フェヌグリークとはどのようなスパイスであるのか、どんな味わいや香りを持っているのか説明します。

フェヌグリークはインド料理に欠かせないスパイスの1種で、古くからインド・アフリカ・中近東で栽培されている地中海地方原産の植物です。スパイスとして料理に使用するのはフェヌグリークの種子ですが、インドでは種子だけでなく葉も料理に使用します。フェヌグリークには様々な効果・効能があり、インドや中国では古くから漢方薬としても活用されています。

フェヌグリークの歴史は古代エジプト時代にまで遡り、古代エジプト時代にはミイラの保存に使用する防腐剤や、出産準備から産後の母乳のサポートをしてくれる薬草として使用されていました。古代ギリシャ・古代ローマ時代には家畜の飼料として使用され、ラテン語で「ギリシャの牧草」を意味するフェヌグリークと名付けられたと言われています。

その後は、ヨーロッパ・インド・北アフリカ・中国などに食用や薬用として広まったようです。日本にフェヌグリークが持ち込まれたのは江戸時代ですが、その後日本国内で普及することはありませんでした。

フェヌグリークは苦みのあるスパイスですが、味とは裏腹に甘い香りも持ち合わせています。特に、フェヌグリークの種子は生だとより苦みが強く、種子をローストしたりすりつぶしたりしてパウダー状になったフェヌグリークを使用することが一般的です。

フェヌグリークは火を通すことで苦みが飛び、カラメルのような甘い香りが強く出てくるため、カレーなどの煮込み料理によく使用されます。ただし、フェヌグリークへの火入れが甘いと苦みが残ってしまうため、使用する際は注意が必要です。

古くから薬用としても使用されていたフェヌグリークには、どのような効果や効能があるのでしょうか。ここでは、フェヌグリークを摂取することでもたらされる効果や効能について説明します。

フェヌグリークの種子に含まれるトリゴネリンは女性ホルモンに近い作用をし、乳腺の発達を促進する働きがあります。

乳腺の周りには乳腺を保護する役割を持つ脂肪細胞があり、脂肪細胞を増やすことでバストアップすることができます。脂肪細胞は保護する乳腺が発達するとともに増えるため、乳腺の発達を促進することのできるフェヌグリークにはバストアップ効果があるのです。（※1）

フェヌグリークの種子には、髪の成長に不可欠な鉄分とタンパク質が豊富に含まれています。お湯でペースト状にしたフェヌグリークを頭皮に塗り10分後に洗い流すことで、頭皮から髪へ栄養が伝わり健康的な髪を育てることができるのです。

さらに、フェヌグリークの種子に含まれるホルモンによって、抜け毛や薄毛を予防することもできます。抜け毛や薄毛の要因は様々あり、その中の1つにホルモンバランスの乱れがあります。フェヌグリークの種子に含まれるホルモンの中には、体内のホルモンバランスを維持する効果のあるホルモンが含まれていることも、抜け毛や薄毛の予防・改善に役立つでしょう。

フェヌグリークの効果・効用には腸を整える作用があり、インド・ヨーロッパ・中国などでは胃腸薬として使用されているほどです。フェヌグリークには食物繊維と抗酸化物質が豊富に含まれていて、有害な毒素の排出を促したり、消化を助けたりします。便秘・胃の膨張感・お腹にガスが溜まった状態・胃の不快感などに効果的です。（※2）