きび砂糖とてんさい糖の違いとは?代用できる?使い分け方も紹介!
きび砂糖とてんさい糖の違いを知っていますか?今回は、きび砂糖とてんさい糖を〈味わい・カロリー・糖質・GI値〉など特徴で比較して、代用可能かや使い分け方も紹介します。両方に似た「三温糖」についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
きび砂糖とは?
日本で一般的とされる砂糖は上白糖ですが、きび砂糖やてんさい糖も店頭に並んでいることが多いです。しかしきび砂糖とはどんな種類なのかを、正確にいえる人は少ないかもしれません。ここではきび砂糖について詳しく説明します。
きび砂糖は「さとうきびが原料の砂糖」
きび砂糖は「さとうきびを原料とする砂糖」をさし、その製法にも特徴があります。上白糖もさとうきびが原料の場合が多いですが、さとうきびから糖分を精製して作っています。一方のきび砂糖は、さとうきびの搾り汁を精製する途中の糖液を煮詰めてつくるため、ミネラルやカルシウムなどの栄養成分が残るのが特徴です。
(*きび砂糖について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
てんさい糖とは?
砂糖の原料と聞くとさとうきびをイメージする人が多いと予想されますが、そうとばかりは限りません。てんさい糖もさとうきびを原料としない砂糖の一種です。ここではてんさい糖とは何かについて説明します。
てんさい砂糖は「砂糖大根(てんさい)が原料の砂糖」
てんさい糖は砂糖大根ともいわれるてんさいが原料となっており、北海道産のものが有名です。てんさいから抽出した糖分をろ過することで結晶と糖蜜に分離し、糖蜜を高温乾燥させる製法が用いられています。なお、上白糖もてんさいを原料とすることがありますが、その場合は分離された結晶が上白糖となります。
きび砂糖とてんさい糖の違いを比較!
きび砂糖とてんさい糖は色は似ていますが、味や風味、栄養価も変わらないのかが気になるところです。ここではきび砂糖とてんさい糖の違いについて、3つの観点から比較します。
①味わい・風味
きび砂糖は精製の途中の糖液を用いるため、不純物が残っている状態です。しかし製品化にあたってアクやさとうきびの苦味を取り除くので、まろやかな甘さを感じる味に仕上がります。一方のてんさい糖はてんさいの糖蜜だけを高温乾燥させるので、まろやかながらもコクのある甘みに仕上がります。
②カロリー・糖質や栄養素
きび砂糖 | てんさい糖 | |
カロリー | 396kcal | 390kcal |
糖質 | 99g | 97g |
カリウム | 142mg | 27mg |
ナトリウム | 30mg | 48mg |
マグネシウム | 20g | 0mg |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
上記は100gあたりの数値ですが、カロリーと糖質はきび砂糖とてんさい糖では大きな違いはありません。上白糖と比べるとどちらもミネラルが豊富ですが、その含有量はてんさい糖よりきび砂糖の方が上となっています。特にマグネシウムに関しては、てんさい糖には含まれていません。