液卵とは?種類別の特徴や使い方は?冷凍液卵の解凍方法も紹介!
液卵(えきらん)とは何かを知っていますか?どう使うのでしょうか?今回は、〈全液卵・卵黄液〉など液卵の種類別の特徴・用途例や賞味期限のほか、冷凍液卵の使い方・解凍方法を紹介します。液卵の使い方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
市販の液卵の賞味期限は、以下の通りです。
【全液卵】
・無殺菌:ホールタイプで5日、ロカタイプは3日
・殺菌済み:ロカタイプで5日、凍結のロカタイプは540日
【液卵黄】
・無殺菌:3日
・殺菌済み:凍結加糖は540日
【液卵白】
・無殺菌:5日
・殺菌済み:凍結は540日
液卵には殺菌処理を行わずにパック詰めされたもののほか、殺菌されたチルドタイプの液卵や殺菌後凍結処理しされた冷凍液卵があり、各液卵の賞味期限は殺菌および冷凍の有無によって大幅な差があります。チルドタイプの液卵の賞味期限は無殺菌の場合は3日から5日、殺菌済みのものは5日程度ですが、殺菌後凍結処理された液卵は540日も日持ちします。
冷凍液卵の使い方・解凍方法は?
冷凍液卵は、どのような方法で使うものなのでしょうか。冷凍液卵を使うメリットや冷凍液卵の解凍方法のポイントについて解説します。
冷凍液卵を使うメリット
冷凍液卵を使用するメリットは、以下の通りです。
・冷凍室で長期間保存できる
・計量や調理がしやすい
・殻を取り除く必要がない
・殺菌されているので食中毒の恐れがない
冷凍液卵は液卵を日持ちさせるために開発されたもので、主に食品産業や学校給食の調理現場で採用されています。チルドタイプの液卵にはサルモネラ菌が混入していることがありますが、冷凍液卵は通常の液卵を加熱によって殺菌したうえで冷凍処理して作られます。そのため、冷凍液卵は食中毒を引き起こす恐れがなく、冷凍室で長期間の保存が可能です。
また、ホールタイプの全液卵にはまれに殻が混入していることがありますが、冷凍液卵は裏ごし処理されているため殻が紛れ込むことはほとんどなく、殻を除く手間が要りません。さらに、冷凍液卵は1kg単位で販売されていることが多く、計量のしやすさもメリットのひとつと言えます。
冷凍液卵の解凍方法・ポイント
冷凍液卵を解凍する際には、以下のようなポイントがあります。
・解凍は冷蔵庫で行う
・まんべんなく全解凍する
・解凍した冷凍液卵は早めに料理に使う
冷凍液卵を常温に置くと腐敗の原因となるため、解凍の際は冷凍室から冷蔵室に移して行います。1kgあたりの冷凍液卵を解凍するのに必要な期間は、全液卵および卵黄液は2日、卵白液の場合は4日程度です。冷凍液卵が完全に解凍していないと調理がしにくくなるので、時間はかかりますが解凍ムラのないように全解凍してから使用してください。
解凍後の液卵は生卵と同様に日持ちしないため、なるべく解凍したその日のうちに調理し、遅くても翌日中までには使い切りましょう。
液卵の使い方・レシピ
液卵を家庭で使用する場合は、どのような使い道があるのでしょうか。液卵を使ったおすすめのレシピを3品紹介します。
①液卵の焼売
液卵を浸して焼いた焼売のレシピです。焼売を液卵に絡めて焼くことで、ボリュームが出て食べ応えのあるおかずになります。焼売を焼く際には、生焼けの部分がないように全面をしっかり焼いてください。
②液卵の絞り出しクッキー
材料に液卵を使ったクッキーのレシピです。通常の卵をg単位で測るのは難しいですが、裏ごしされた液卵を使えば簡単に計量することができます。バターは完全に溶かさずに適度に柔らかくしておくと、生地がほどよい硬さになって絞り出しやすくなります。