人工甘味料「ネオテーム」とは?危険性・副作用はない?使用基準なども紹介!
【管理栄養士監修】ネオテームという人工甘味料を知っていますか?今回は、ネオテームのカロリー・性質などの特徴や、使用基準とお菓子などへの使用例を紹介します。ネオテームを使う危険性・副作用などはないかも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ネオテームとは?どんな甘味料?
甘味料は様々な食品に使われており、知らず知らずのうちに摂取していることも多いですが、その特徴を詳しく知っている方は少ないでしょう。ここではネオテームがどんな甘味料なのか、ネオテームのカロリーや性質についてアスパルテームと比較しながら紹介します。
ネオテームは砂糖の1万倍の甘さの甘味料
ネオテームは、アメリカ企業によって開発されたアミノ酸を主体とする人工甘味料の一種です。日本では2007年に食品添加物の認可を受けており、現在日本で流通している食品にも使用されています。ネオテームは砂糖の1万倍、同じく人工甘味料であるアスパルテームの50倍の甘さを持つといわれ、少量でも強い甘味を出すことができます。(※1)
ネオテームのカロリーや性質
ネオテームをはじめとした人工甘味料の多くは体内で消化、吸収されない性質を持つため、カロリーはほぼゼロです。また、日本の法律では100gまたは100mlあたり5kcal以下であれば、「カロリーゼロ」と表記することができることになっています。したがって、ネオテームが含まれた食品にはカロリーゼロと書かれた食べ物や飲み物も多いようです。
また、ネオテームは甘みがあるにもかかわらず砂糖などのように虫歯の原因にならないため、虫歯予防のガムや歯磨き粉などにも甘味付けに活用されます。
ネオテームより前に認可されたアスパルテームは、水によく溶けるものの熱に弱い性質を持っています。一方でネオテームは水には溶けにくいもののアルコールにはよく溶け、熱に強い性質を持つため、アスパルテームとは違う食品に使用されることが多いです。(※2)
小林花菜
管理栄養士
ネオテームはフェニルケトンという物質がが含まれていません。これはアスパルテームとの違いの1つです。フェニルケトン尿症の方はアスパルテームに含まれるフェニルケトンの摂取量をコントロールする必要があるため、人工甘味料を使用する際は表記を確認してみてください。
ネオテームの使用基準と使用例
砂糖の1万倍の甘さともいわれるネオテームですが、その安全性や使用基準が気になる人もいるでしょう。ここではネオテームの使用基準と、どんな食品に使われているか使用例を紹介します。
ネオテームの使用基準は設定されていない
ネオテームは厚生労働省によって使用が認可されていますが、その使用基準については特に設定されていません。ネオテームは砂糖に代わる人工甘味料ですが、日本で流通する全ての食品の砂糖をネオテームに置き換えたとしても1日の許容摂取量を超える摂取は起こらないと考えられているためです。
ネオテームは砂糖よりも甘味が非常に強いため、食品に使用される量もかなり少量です。使用基準が設定されていないことからわかるように、人体に影響があるような過剰摂取はほぼ起こらないと考えてよいので神経質になりすぎる必要はありません。
小林花菜
管理栄養士
使用基準は設定されていませんが、長期的な健康への影響はまだまだ未知なことが多いのが現状です。また、人工甘味料の使用により甘さは感じるものの血糖値は上がらず脳が混乱するともいわれています。
ネオテームが使用される食品・お菓子の例
ネオテームは熱に強く、少量で強い甘味を出せるためヨーグルトやキャンディ、ガムなどに主に使用されています。また砂糖不使用やシュガーレスを謳う清涼飲料水やコーヒーなどにも、甘味付けのために使用されることが多いです。
ネオテームは体内で吸収されない性質を持ち、カロリーはほとんどゼロなので、ダイエット向けの食品にも多く使われています。(※3)
ネオテームの危険性は?副作用はない?
砂糖に代わるゼロカロリーの甘味料として使用されるネオテームですが、安全性は確立されているのでしょうか。ここではネオテームの危険性や摂取した場合の副作用について説明します。