デキストリンとは?添加物?難消化性デキストリンの効果・危険性など紹介!
【管理栄養士監修】デキストリンとは何でしょうか?実は、添加物ではなく食品に分類されています。今回は、デキストリンと難消化性デキストリンの違いや、〈効果・副作用・危険性〉など特徴を紹介します。デキストリンは赤ちゃんは避けるべきかや、ダイエット目的で摂取する場合に代用できるかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- デキストリンとは?添加物?
- デキストリンは芋類のでんぷんを分解した物質
- デキストリンの用途例
- 難消化性デキストリンとは?デキストリンと違いは?
- 難消化性デキストリンは消化されない「デキストリン」
- 難消化性デキストリンの効能は?ダイエット効果あり?
- ①血糖値の上昇を抑制
- ②中性脂肪の蓄積を抑制する
- ③便秘を解消する
- デキストリンの副作用・危険性は?体に悪いの?
- ①難消化性デキストリンを取り過ぎると下痢になる
- ②遺伝子組み換えの原料を使用している可能性がある
- デキストリンの摂取は赤ちゃんは避けるべき?
- デキストリンが離乳食に入っている理由
- デキストリンを赤ちゃんが摂取しても問題ない
- 難消化性デキストリンは代用できる?
- ダイエット目的であれば食物繊維を多く含む食材を摂取すればOK
- デキストリンについて知っておこう
③便秘を解消する
3つ目の働きとして、便秘の解消が期待できます。難消化性デキストリンには、腸内細菌叢を改善するなど、整腸作用と関わりのある生理作用があることもわかっています。難消化性デキストリンを1日5gから10gとることで、排便回数と糞便量が増加するほか、便の性状と排便後の感覚が良好になったという結果も報告されています。
デキストリンの副作用・危険性は?体に悪いの?
デキストリンは主に食品に含まれていますが、副作用や危険性はないのでしょうか。ここでは、デキストリンの安全性について説明します。
①難消化性デキストリンを取り過ぎると下痢になる
アメリカの政府機関であるアメリカ食品医薬品局(FDA)では、1日にとる難消化性デキストリンの上限について、明確に定める必要がないほど安全な食品素材であると認めています。しかし、難消化性デキストリンは食物繊維のため、過剰摂取の場合にはかえって下痢を引き起こすことがあるので注意しましょう。
②遺伝子組み換えの原料を使用している可能性がある
デキストリンの原料となるトウモロコシのほとんどはアメリカから輸入されたものですが、アメリカで作られているトウモロコシは8割以上が遺伝子組み換えです。遺伝子組み換え食品の危険性は低いと言われていますが、遺伝子組み換え食品の使用が多いアメリカでは、白血病やアレルギーなどの疾患が増えているそうです。
これらがすべて遺伝子組み換え食品が原因だと言い切れませんが、安全という確証がない限りは、必要以上の摂取はできるだけ避けたいものです。
(*遺伝子組み換えのデメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
デキストリンの摂取は赤ちゃんは避けるべき?
実際にデキストリンは赤ちゃんの離乳食にも使われていますが、避けたほうがよいのでしょうか。ここからは、デキストリンが離乳食に入る理由や、安全性について説明します。
デキストリンが離乳食に入っている理由
赤ちゃんが離乳食を飲み込みやすいように適度なとろみを保つため、離乳食にデキストリンが入っています。デキストリンは味を変えずにとろみがつけられるので、粉末やフリーズドライのようにお湯でとく離乳食に入っていることが多いようです。
デキストリンを赤ちゃんが摂取しても問題ない
赤ちゃんにデキストリンを与えてよいのか不安になるかもしれませんが、デキストリンは添加物ではなく食品に分類されるものあり、天然の成分です。そのため、赤ちゃんが摂取しても問題はありませんが、摂り過ぎは下痢などの原因にもなるので量はほどほどにしておきましょう。