和食の配膳の位置マナーとは？ご飯と味噌汁の配置にある意味・理由を紹介！

近年はSNS等で自分の食卓をアップする人が増えていますが、配膳マナーができていないと自分の評価を下げることになりかねません。ここでは和食を例にあげて汁物や茶碗、主菜、副菜などの置き方と、位置のマナーについて詳述します。味噌汁やご飯の位置にも意味があるので、これを機会にしっかり覚えましょう。

和食に欠かせないご飯と味噌汁ですが、配膳する際には正しい位置に置かなければマナー違反となり、社会人であれば評価を下げることにつながりかねません。ここでは和食における配膳の正しい位置と、それがどのような意味を持つのかについて説明します。

ご飯茶碗が手前左に、味噌汁をはじめとする汁物が手前右に置かれるのには理由があります。箸を右手で持つことを考えるとご飯茶碗が左側にあるのは理にかなっていますが、それ以外にも理由があるのです。

江戸時代までの日本は職位が左右に分かれており、右大臣よりも左大臣の方が位が上とされてきました。日本では米の石高が評価基準となっていたこともあり、汁物よりもご飯が重視されたと考える説もあります。

和食における一汁三菜の配置は理解していても、飲み物やデザートの位置にまで正確に説明できる人は少数派かもしれません。ここでは和食の配膳における、飲み物とデザートを置く位置について説明します。

一汁三菜の和食が用意された場合、お茶が入った湯飲みやグラスは主菜の横である右奥に置くのがマナーです。お茶だけでなく醤油さしなどの調味料も、主菜横の右奥が定位置となります。自宅で来客に食事を振舞う際にも、十分配慮しましょう。

またご飯の代わりにお酒を提供する場合は、グラスやお猪口はご飯茶碗の位置に置くのがマナーです。お酒とご飯を同時に出す場合には、茶碗やグラスの定位置に置きましょう。

和食であってもデザートが提供されることは珍しくありませんが、食事中に出てくるケースは少ないでしょう。食事を終了してからデザートを配膳する場合にはデザートを左側、お茶やコーヒーなどの飲み物を右側に置くのがマナーです。デザートがなく、飲み物だけの場合には中央もしくは右端に置くようにしましょう。

家庭料理においては洗い物を少なくするために、1枚の皿に主菜と副菜の両方を盛りつけることもあります。そうした場合はご飯と味噌汁の位置は変えずに、主菜を中央に置いて三角形ができるよう配膳しましょう。また丼物と味噌汁だけの時は左側に丼、右側に汁椀を置けば問題ありません。