天ぷら油の最適な量と温度は?保存・処理の仕方や再利用できるかの見分け方も紹介!

天ぷら油の適量を知っていますか?今回は、天ぷら油の適量や最適温度、正しく保存する方法やおすすめの種類を紹介します。天ぷら油に適した油の種類や処理の仕方、家庭で天ぷらを美味しく揚げるコツも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 天ぷらは油の扱いが重要?
  2. 天ぷら油の適量は?
  3. 鍋の深さ3〜3.5cmくらい
  4. 天ぷらを美味しく揚げる最適温度やコツは?
  5. 天ぷら油の最適温度
  6. 天ぷらを上手に揚げるコツ
  7. 天ぷら油の保存する方法・容器は?再利用できる?
  8. 天ぷら油を保存する方法
  9. 天ぷら油を保存する容器のおすすめ
  10. 再利用できる油とできない油の見分け方
  11. 天ぷら油の正しい処理方法は?
  12. 天ぷらにおすすめな油の種類は?
  13. 天ぷら油で美味しい天ぷらを作ろう!

天ぷらは油の扱いが重要?

天ぷらは揚げたてのさっくりとした食感がたまらない、子供から大人まで人気のメニューです。天ぷらは揚げ物の中でも難しいと言われていますが、素材の味を引き立てて美味しく揚げるためには油の適切な扱い方が非常に大切です。今回は、具体的にどのような点に気を付ければ、美味しい天ぷらを揚げることが出来るのか詳しく解説します。

天ぷら油の適量は?

美味しい天ぷらを揚げるためには、天ぷら油は鍋にどれくらい入れるのがいいのでしょうか。ここでは、多過ぎても少な過ぎてもいけない、天ぷら油の適量について解説します。

鍋の深さ3〜3.5cmくらい

天ぷら油の適量は、揚げ物用の鍋の深さ3~3.5cmくらいが目安で、これを測るには菜箸を使うのをおすすめします。菜箸の先から3cmのところにあらかじめ印などを付けておき、そこに合わせて油を入れていくと簡単です。天ぷら油が少な過ぎると素材を入れた時に温度が下がりやすく、逆に油が多過ぎても調理後の油の保存や処理に手間がかかります。

また、使用する揚げ物鍋はある程度の深さがあり、直径の大きいものを選びましょう。一度に揚げる素材の適量は鍋の表面積の半分以下と言われているので、大きい揚げ物鍋を使うと多めに素材を入れても油の温度が下がることなくサクサクとした食感に仕上がります。

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天ぷらを美味しく揚げる最適温度やコツは?

自宅で天ぷらを揚げたときに中まで火が通っていなかったり、衣がベチャッとした食感になったりして失敗した経験があるかもしれません。ここでは、天ぷらの素材の種類ごとの最適な温度や、美味しく揚げるためのコツを紹介します。

天ぷら油の最適温度

天ぷらを揚げる時の最適な温度は素材の種類によって多少違うものの、基本的には160℃くらいがベストです。野菜は150~160℃、肉や魚介類だと170℃くらいの油の温度を保つと美味しく揚がります。

温度の測り方は温度計を使うほか、菜箸の先端を天ぷら油にそっと差し込んでも確認できるので活用してみましょう。菜箸の先から細かい泡が静かに出るようなら150℃~160℃で、全体からやや大きめの泡が出るようなら170℃~180℃です。菜箸全体から激しく泡が出るようなら180℃~190℃を超えているので、天ぷらを揚げるには高すぎる温度だと言えます。

(*天ぷらを揚げる最適な温度や時間について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

天ぷらの揚げ時間・温度の目安は?具材別に一覧で美味しい揚げ方とともに紹介!

天ぷらを上手に揚げるコツ

天ぷらを上手に揚げるコツは以下の通りです。

・素材の水分をキッチンペーパーでよく拭き取る
・衣を作る際には冷水を使う
・油切りには網を使用する


美味しい天ぷらを作るためには、油の温度だけではなく下準備から油切りまでの配慮が必要です。素材の水分をしっかり取っておくと、天ぷらの衣がサクサクに仕上がります。

また、天ぷらの衣の中にグルテンと呼ばれるタンパク質が発生すると、からっと揚がりにくくなります。グルテンが発生しないようにするには低温を保つことが大事なので、衣を混ぜる時は冷水や氷水を使いましょう。なお、油切りは網を使うと時間が経っても食感が良いのでおすすめです。

天ぷら油の保存する方法・容器は?再利用できる?

使用済みの天ぷら油は、正しい方法で保存すれば他の揚げ物にも再利用できます。ここでは、天ぷら油に適した保存方法を紹介します。

天ぷら油を保存する方法

天ぷら油を保存する方法は以下の通りです。

1.網杓子を使って天ぷら油の中の天カスを取り除く
2.天ぷら油の温度を手で触れる程度まで冷ます
3.目の細かいフィルター付きの油濾し器に移す
4.空気に触れないようきちんとフタをしたら、冷暗所で保管しておく


天ぷら油は冷めると粘りがでて濾しにくくなるので、温かいうちに片付けに取りかかるとスムーズです。油を濾した後フタをするのは、天ぷら油が完全に冷めてからにしましょう。熱いうちにフタをすると内側が結露して油に水が入る可能性があるため、再利用の際に油跳ねしやすくなります。

天ぷら油を保存する容器のおすすめ

天ぷら油を保存するには専用の保存容器がおすすめですが、無い場合は瓶やペットボトルでも代用できます。光が当たって酸化しないようにワインの空き瓶を使ったり、透明な容器の場合はアルミホイルを巻いたりして遮光しましょう。ペットボトルを使って保管する場合は、必ず冷ましてから保存しましょう。

再利用できる油とできない油の見分け方

他の揚げ物に再利用できない油の特徴は以下の通りです。

・粘りがある
・泡が消えない
・濁っている
・油の嫌な臭いがする


天ぷら油は光・熱・酸素などによって劣化していくので、上記のような状態になったら新しいものに変えて使いまわしは控えましょう。天ぷら油を適切な方法で保存した場合は2~3週間のうちに3~4回ほど他の揚げ物などに再利用できます。しかし、肉や魚介類などの素材を揚げた場合は油の汚れも早いので、期間や回数はあくまでも目安にしてください。

(*揚げ油の泡や再利用方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

揚げ油が泡立つ原因・対処法は?劣化ではない?使い回す際の対策も紹介!
揚げ油の再利用方法は?何回までOK?継ぎ足し方法や捨てる場合の見分け方も紹介!

天ぷら油の正しい処理方法は?

天ぷら油の正しい処理方法の手順は次の通りです。

1.天ぷら油を十分に冷ます
2.新聞紙などを詰めた空の牛乳パックやポリ袋に注いでしみ込ませる
3.可燃ゴミとして出す


市販の凝固剤を使うと簡単に天ぷら油を捨てることが出来ますが、お金のかからない使用済み牛乳パックや新聞紙・ポリ袋を使った方法もおすすめです。新聞紙や古紙がない場合は天ぷら油と同量の片栗粉や小麦粉を入れ、しばらく置いて固めて捨てる方法もあります。

天ぷらにおすすめな油の種類は?

天ぷらにおすすめな油の種類は以下の通りです。

・胡麻油
・こめ油
・サラダ油
・キャノーラ油
・べに花油


特におすすめしたいのは香りの良い胡麻油や、軽い食感に揚がり食べた後に胃もたれしにくいこめ油です。この二つの油の種類は天ぷら店でも使用されていることがあるので、家庭で天ぷらを揚げる際に使うとプロの味わいが再現できるでしょう。

しかし、価格が高いといったデメリットもあるので、普段使っているサラダ油に胡麻油を少々足すのもおすすめです。なたね油の一種であるキャノーラ油やべに花油は、加熱に強く軽い食感に仕上がるのでせひ試してみてください。

天ぷら油で美味しい天ぷらを作ろう!

天ぷらは野菜などの素材をご馳走にしますが、油の扱いや温度の調整が少々難しい料理です。今回紹介した油の適正な量や温度、美味しく揚げるコツを参考にして食感の良い天ぷらを作ってみましょう。天ぷら油は何度か再利用することも出来るので、保存方法や処理の仕方も活用してください。

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