ポピーシード(けしの実)とは?栄養価や効果・効能は?使い方や活用レシピも紹介!
【管理栄養士監修】ポピーシードは何かを知っていますか?ポピーは「ケシ」のことなので、麻薬成分は含まれていないのか気になりますね。今回は、ポピーシードの味わい・香りなど特徴や、栄養成分と効果・効能なども紹介します。ポピーシードの使い方・活用レシピなども紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
③動脈硬化や高血圧の防止
ポピーシードには、オリーブオイルに豊富に含まれることでも知られるオレイン酸も多く含まれます。食物繊維を摂取することで悪玉コレステロールの減少につながると紹介しましたが、オレイン酸は血中の善玉コレステロールを増やすので、同様に悪玉コレステロールを減らす効果が期待できます。
悪玉コレステロールを減少させることで動脈硬化などの生活習慣病のリスクも下がるので、健康に気遣う人にもポピーシードはメリットがあります。(※2)
④美肌効果
ポピーシードには、45~60%という高い割合で脂肪分が含まれています。油は肥満を引き起こす原因として敬遠されがちですが、適度な油の摂取は肌の保湿や老化防止などに効果を発揮し、美肌効果も期待できます。
また、便秘も肌のトラブルを引き起こす原因となりますが、前述した通りポピーシードは便秘解消の効能も持つ食材です。そのため、肌のトラブルに悩んでいる人には非常におすすめの食材となっています。
⑤ストレスや疲労感の解消
ポピーの種であるポピーシードには、サイアミン、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸などのビタミンB群が含まれています。ビタミンB群は不足するとストレスや疲労感が生まれる原因にもなるので、日ごろから摂取しておくのはストレスや疲労の予防の上で重要なことと言えるでしょう。
また、ビタミンB群は代謝を助ける栄養素でもあるので疲労の原因物質の代謝も促進され、疲労感の軽減にも役立ちます。(※3、4、5)
荒井玲夢
管理栄養士
ポピーシードはビタミンB群に限らず、鉄・銅・マグネシウムなどミネラルも豊富に含みます。ミネラルは微量ながらもバランスよく摂ることで体の機能を維持するために必要な栄養素です。普段の料理の飾り付けとしても簡単に利用ができるのでオススメです。
ポピーシードの使い方は?
ポピーシードはどういった使い方があるスパイスなのでしょうか。日本だけでなく、海外でのポピーシードの使い方についても見ていきましょう。
ポピーシードは国によって使われ方が若干異なる
ポピーシードは日本ではトッピングとして使用するイメージが強いスパイスですが、国によって使われ方は異なっています。国によっては潰してペースト状にして使用するほか、そのままほかの食べ物にかけて食感とともに楽しむ場合もあります。
また、お菓子だけでなく料理に活用されることがあるのもポピーシードの特徴です。ポピーシードを普段とは違った使い方で楽しみたいときには、ほかの国のレシピなどを参照するのも良いでしょう。
ポピーシードの使い方の例
ポピーシードの使い方には、以下のようなものがあります。
・パンのトッピングとしてのせる
・甘いペースト状にする
・パン生地に練り込んで焼き上げる
・炒め料理に活用する
日本ではあんぱんのトッピングとしても馴染みのあるポピーシードですが、世界ではさまざまなレシピで活用されています。インドではカレーに加えることで粘度を高める使い方のほか、炒め料理に使用したりパヤッサムと呼ばれる牛乳などを煮込んだスイーツにも活用したりしています。
また、東ヨーロッパなどではペースト状にして楽しむ食べ方も一般的です。ペーストはパンにつけて楽しむほか、スイーツづくりに活用するなどさまざまな活用法で楽しむことができます。
ポピーシードの活用レシピ
ここからは、ポピーシードを使用したレシピを3つ紹介していきます。ポピーシードをどういった料理に使えば良いか、具体的に知りたい場合はこちらをチェックしてみてください。
①いちじくのパウンドケーキ
ポピーシードといちじくの食感がアクセントになったケーキで、味覚・食感ともに楽しめるスイーツとなっています。普通のパウンドケーキに飽きてしまった時にはぜひ作ってみてください。