ローストビーフの中心温度の基準は?食中毒を防ぐには?正しい測り方も紹介!
ローストビーフの中心温度の基準を知っていますか?今回は、ローストビーフの中心温度の基準を焼き加減別に比較し、食中毒にならない中心温度の目安なども紹介します。ローストビーフの中心温度の測り方や、温度計がない場合の代替策も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ローストビーフの中心温度は?どの程度が理想?
独特のやわらかい食感が特徴のローストビーフですが、ポイントを押さえて調理すれば自宅でもレストランやデリのような一品を作ることができます。美味しいローストビーフに仕上げるための、理想的な温度や時間の目安はどの程度なのでしょうか。今回はローストビーフの調理における中心温度について、焼き加減ごとに詳しく解説します。
ローストビーフの中心温度の基準を焼き加減別に比較
ローストビーフの仕上がりと中心温度の基準は以下の通りです。
・レア/肉の赤みが強く残っている状態/50~54度
・ロゼ/肉がピンク色の状態/54~57度
・ミディアム/肉の中心が少し茶色っぽい状態/57~60度
ローストビーフは中心温度が50~60度になるように調節する必要があり、ステーキと同様に焼き加減の種類があることがわかります。
ローストビーフをもっとも美味しく食べられる焼き加減はロゼと言われているので、初めて作る時は54~57度を基準にするのがおすすめです。また、中心温度の管理をマスターしてしまえば、自宅で自分好みの焼き加減のローストビーフを作ることができます。
ローストビーフの食中毒にならない中心温度は?
自宅での低温調理の際、気を付けたいのは加熱不足による食中毒です。どのくらいの中心温度と加熱時間を意識すれば、食中毒の原因菌がいなくなるのでしょうか。ここではローストビーフの調理において、食中毒を予防するためのポイントについて詳しく解説します。
実はローストビーフは生焼けでも食中毒の恐れは基本ない
実はローストビーフは生焼けでも、食中毒の恐れは基本的にないと考えられています。それはローストビーフに使用する牛肉は、鶏肉や豚肉とは異なり食中毒の原因菌がついているのは表面だけで、内部には存在しないからです。そのためローストビーフは表面さえしっかりと加熱していれば、中身が生焼けだとしても安心して食べることができます。
ローストビーフによる食中毒を防ぐためには、加熱温度や時間よりも生の牛肉の表面に触れた手指や調理器具の衛生状態に気を付けることが重要です。
(*ローストビーフの生焼けについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ただ法律では「63度」での瞬時加熱殺菌が必要
ただし厚生労働省の定める食品衛生法においては、ローストビーフは63度での瞬時加熱殺菌が必要な食品です。特定加熱食肉製品のローストビーフは、衛生的に下処理を行った牛肉を使用して中心が温度が63度まで加熱すれば食中毒の心配はないとされています。
肉類は65度でタンパク質の変性が起こり食感が固くなる性質を持ちますが、63度で加熱すると一番柔らかくなると考えられています。
ローストビーフの中心温度が異常に低い場合の原因は?
ローストビーフの中心温度がなかなか上がらず低温の状態が続く場合、原因として下記のようなものが考えられます。
・冷凍された牛肉の解凍が十分でない
・調理開始時に牛肉が常温に戻っていない
ローストビーフを作る際には、使用する牛肉を常温に戻してから調理することが大切なポイントです。牛肉の中身が低温のままでは、表面に焼き色がついても中心温度がなかなか上がりません。低温調理で美味しいローストビーフを仕上げるためには、焼き始める1時間ほど前から常温に戻しておくことをおすすめします。
(*ローストビーフの失敗の原因と対処法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)