アダンの実は有毒?食べると味は美味しい?特徴や食べ方のおすすめも紹介!

アダンはどんな果物なのでしょうか?毒があるとも言われますが、食べることはできるのでしょうか?今回は、アダンの実・新芽の〈見た目・収穫時期・味・栄養〉などの特徴にくわえ、アダンの美味しい食べ方・調理法を紹介します。アダン食べる際に必要な下ごしらえや販売商品も紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. アダンとは?どんな実をつける果物?
  2. アダンの見た目や生態など特徴
  3. アダンの実の収穫時期・食べごろ
  4. アダンの実の栄養
  5. アダンの実は安全に食べれれるの?毒はない?
  6. アダンの実は毒がないので食べられるが味は美味しいわけではない
  7. アダンは実だけでなく新芽も食べられる
  8. アダンを食べる際の下ごしらえ
  9. ①アダンの実を食べる場合
  10. ②アダンの新芽を食べる場合
  11. アダンの美味しい食べ方・調理法は?
  12. アダンの実はそのまま食べても美味しい
  13. アダンの新芽に合う食べ方・調理法
  14. アダンの実・新芽を食べてみよう

アダンとは?どんな実をつける果物?

アダンは沖縄以外ではあまりなじみのない果物かもしれません。どんな植物で、どんな実をつける果物なのか、その特徴について詳しく紹介します。

アダンの見た目や生態など特徴

アダンは沖縄など亜熱帯から熱帯の海岸近くに生育する、タコノキ科の常緑の低木です。成長につれ太い枝を横にも上にも伸ばし、そこからタコの足のように様々な太さの根を地面に向けて下ろします。木を安定させ風倒から防ぐ役割を担った支柱根で、タコノキ科の特徴です。幅5cm、長さ1.5m程度の細長い葉は硬く厚く、辺縁部や主脈に鋭い棘があります。

アダンの実は直径 15~20cmほどで外見はパイナップルに似ていて、複数の果実が集まった複合果です。果実は長さ 4~6cm、幅 3~5cmの卵形で外側は硬く、肉質の果肉の中心部分は繊維質で、その核に松の実のような白く柔らかい部分があります。

アダンの実の収穫時期・食べごろ

アダンは春から秋にかけて開花し、その2ヶ月後が収穫時期です。アダンの実は若い時は緑色で、次第に黄色くなりパイナップルのような甘い芳香を発します。この時期が食べごろになり、ほんのりと甘い味です。完熟し橙色になる頃には、果実はそれぞれ剥がれて地面に落下し、味は既に渋くなっています。繊維質なので食感を楽しむよりは、しゃぶって味わいます。

ヤドカリの一種の、体長が40cmもあるヤシガニはアダンの実が大好物で、アダンの木の下に生息している程です。タコノキの実はアダンの実と味も形状も非常によく似ています。近縁種ながら、タコノキはアダンよりも大きく真っすぐに成長し、枝からぶら下がった状態で果実になり、丸くて大きめです。これに対しアダンは葉に近い部分に果実が生り、実は小ぶりです。

アダンの実の栄養

アダンの実に含まれる主な栄養素には以下のものがあります。

・ベータカロテン
・プロビタミンAカロテノイド
・ビタミンC
・植物繊維


ベータカロテンは体内で必要量に応じてビタミンAに変換され、ビタミンAとしても効果を発揮します。ビタミンAは強力な抗酸化力を持つ栄養素で、人体の粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保ったり、視力を維持するために必要不可欠な成分です。

カロテノイドが豊富な食品は、糖尿病、心臓病、癌を予防するとみられています。食物繊維は便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能を持つ優れた成分です。アダンの実は健康の維持・増進だけでなく美容やアンチエイジングへの効果も期待できます。

アダンの実は安全に食べれれるの?毒はない?

見た目がパイナップルのようなアダンの実ですが、果物として食べて安全なのでしょうか。人気漫画「ワンピース」の「悪魔の実」に似ているとの評判がありますが、毒があるのか説明します。

アダンの実は毒がないので食べられるが味は美味しいわけではない

食用としてのアダンの実の特徴は次の通りです。

・果肉と繊維が一体となっていて、食べにくい
・シュウ酸塩を多く含むので舌を刺激する
・甘酸っぱい匂いだが、味はわずかに甘い程度


アダンの実に毒性はありませんが、筍のようにシュウ酸塩を含んでいて、アク抜きをしないと生ではえぐ味があり食べにくい特徴があります。見た目はパイナップルですが味はパイナップルには程遠く、わずかに柿の味がする程度の甘さで、決して美味しいわけではありません。食感も繊維質なので硬く噛めず、歯に詰まります。

アダンは実だけでなく新芽も食べられる

アダンは実だけでなく、新芽も食べることができます。アダンの新芽は、1本の木から15cmほどしか採取できない希少な食材ですが、筍のような食感と控えめな甘さが特徴です。

アダンを食べる際の下ごしらえ

美味しさには欠けるとされるものの、栄養価の観点と好奇心から一度は味わってみたい果物アダンの実ですが、食べる際の下ごしらえについて説明します。

①アダンの実を食べる場合

アダンの実は完熟してくると腐敗しやすく虫もつきやすいので、橙色になってきた集合果を触ってみて、未だしっかりと硬いものを選び流水で良く洗い流します。ペンチなどで果実を一つねじり取れば、その後は手で一つずつスナックパインのように取ることができます。そのままでも食せますが、果物はシュウ酸塩を含むので熱湯で茹でてアク抜きをしましょう。

果実をとった後に残った芯は、よく熟してや軟らかいものはそのまま味わえ、固く締まっているものは野菜として料理に使えます。食感はレンコンのようにしっかりとした歯応えです。

②アダンの新芽を食べる場合

アダンの新芽を採取しようとしても、すぐにはどの部分なのか分かりません。比較的若いアダンの葉が出ている根本の部分をのこぎりで切り、外側から緑色の葉を剥いて残った、中心が白くて薄くやわらかい葉とその根本部分が可食部分の新芽です。新芽には筍と同じでえぐみがあるので、時間をかけてしっかりと湯がいてアク抜きをします。

アダンの美味しい食べ方・調理法は?

出典:https://twitter.com/Okinawa_iitoko/status/898298565457362944

果物としてのアダンの実は、毒はないが旨味もなしと思われることが多いようですが、美味しい食べ方や調理法はあるのでしょうか。ここでは沖縄で昔からある食べ方や調理法を中心に紹介します。

アダンの実はそのまま食べても美味しい

アダンの実はヤドカリやヤシガニが大好物な果物ですが、沖縄では昔は子供たちにとって身近なおやつでした。完熟しきっていない、程よく熟した果実は、そのまま食べてもほのかな甘みが美味しいものです。繊維質の食感は覚悟し、口に含んでしゃぶり味を楽しみ、繊維部分は食べずに残します。

熟したアダンの実はパイナップルに似た甘い香りがしますが、煮るとバナナの香りに近づき、アダン特有の甘い香りが濃くなります。このアダンの煮汁や葉を潰したときの香りを、料理の香り付けに利用することがあります。

アダンの新芽に合う食べ方・調理法

アダンの新芽に合う食べ方や調理法を以下で紹介します。

・天ぷら
・お吸い物
・酢の物
・チャンプルー
・サラダ


アダンの新芽は筍のような食感と噛むごとに広がる控えめな甘みが味わえるので、十分にアク抜きした新芽を使っての料理は美味しさに定評があります。新芽を薄く切って豚の三枚肉と甘辛く煮付けたチャンプルーは地元では昔からの味ですし、アスパラガスのように冷やしてタレやドレッシングを添えると気の利いた一品です。

アダンの実・新芽を食べてみよう

出典:https://www.tabirai.net/sightseeing/column/0008486.aspx

アダンの実や新芽を食べるには、沖縄に収穫の時期に行くことをお勧めします。石垣島ではアク抜きされた水煮のアダンの新芽がスーパーでも売っています。通販では冷凍のアダンの実が販売されていますが、残念ながらヤドカリの餌としてです。沖縄でアダンの新芽を食材にした料理を提供する小料理屋もあるので、沖縄に行った際にはぜひ試してみてください。

島料理居酒屋 あだん亭 - 沖縄料理居酒屋

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