幸水と豊水の違いは?どっちが美味しい?甘い?値段・見た目など特徴を比較!
【たにがみ農園監修】幸水と豊水という人気の梨の品種を知っていますか?どんな違いがあるのでしょうか?今回は、幸水と豊水の〈収穫時期・硬さ・値段〉など特徴の違いや見分け方にくわえ、どっちがより美味しい・甘いのかを紹介します。美味しい幸水と豊水の選び方や通販商品も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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幸水と豊水はどんな梨?
幸水と豊水は日本梨の代表的な品種として知られていますが、これらはどのような梨なのでしょうか。ここでは幸水と豊水がどのような品種の梨なのかを、生産量や人気の度合いを交えながら紹介します。
幸水は日本で1番生産量が多い人気のある梨の品種
幸水は日本で最も生産量が多い人気の梨の品種で、1959年に親品種である菊水と早生幸蔵との交配によって誕生しました。2つの品種の水と幸の文字を取って、幸水と表記されるようになったと言われています。現在は、日本梨の生産量の約4割を幸水が占めています。
豊水は幸水の次に人気のある梨の品種
豊水は幸水に次いで人気がある、1972年に品種登録された梨の品種です。当時は豊水の親品種が曖昧になっていましたが、DNA解析によって幸水とイ-33(石川早生×二十世紀なし)との交雑によって誕生したと推測されています。豊水の生産量は、日本梨の生産量の2割以上に及びます。
(*豊水や、その他の梨の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
幸水と豊水の見た目・値段など特徴の違いは?見分け方は?
幸水と豊水は具体的にどのような点が異なり、どういった方法で見分ければよいのでしょうか。ここでは、幸水と豊水の見た目や値段などの特徴や、見分け方を紹介します。
幸水と豊水の見た目・硬さなどの違い
出典: @ichimachicafe
幸水と豊水の見た目は、以下のように色や大きさ、硬さなどの違いがあります。
【幸水】
・色:緑がかっている
・大きさ:300~400g
・硬さ:やや硬い
【豊水】
・色:赤みを帯びている
・大きさ:350~500g
・硬さ:やや柔らかい
幸水は緑や青みがかった色をしているのに対して、豊水は幸水よりも色が濃く赤みを帯びています。幸水は豊水よりも小さめでやや平たく尻の部分のくぼみが深い一方で、豊水は幸水よりもひと回り大きく円形で腰高なのが特徴です。
また、収穫時期になると果皮に果点と呼ばれる点々模様が現れますが、豊水はこの果点が均一であるのに対して、幸水の果点は不均一でムラになりやすい傾向があります。
幸水と豊水の収穫時期・値段など特徴の違い
幸水 | 豊水 | |
旬・収穫時期 | 8月上旬~9月上旬 | 8月下旬~9月下旬 |
値段 (進物箱等) | 1kgあたり約700円 | 1kgあたり約650円 |
幸水は梨の品種のなかでも収穫時期が早い早生種で、豊水は幸水よりも遅い時期に収穫される中生種であるため、店頭では幸水の旬が終わった後に豊水が並びます。
幸水はハウス栽培も行われており、早いものは7月下旬ごろから九州地方で収穫が開始され、8月には関東地方、9月には東北地方で出荷が始まります。豊水の主な産地は千葉県や福島県、茨城県で、晩夏から収穫され店頭での販売時期は10月上旬までです。
幸水と豊水は、スーパーではひと玉あたり100円から300円前後の値段で売られています。両者の値段はほとんど変わりませんが、幸水のほうが高値で売られることが多いようです。
(*梨の旬について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)