青山椒（藤椒）とは？花椒と違いは？味・香り・効能や使い分け方など紹介！

青山椒が属する中華山椒は、和山椒とは別のものなのでしょうか。ここでは、種類や産地、味や香り、使い方などの観点から、中華山椒と和山椒の違いを紹介します。

中華山椒と和山椒はいずれもミカン科サンショウ属に分類されますが、両者は別種の植物です。中華山椒は中国を原産地とするカホクザンショウの果皮で作られるのに対して、和山椒は日本原産の植物であるサンショウの果皮や花、葉、果実を原料として加工されたスパイスです。

中華山椒は辛味や香りが強烈である一方で、日本の和山椒は繊細な味や香りが特徴です。和山椒は中華山椒のような痺れるような辛味はなく、口にすると舌にほのかな刺激を感じます。また、中華山椒は奥行きのある爽快な香りをもつのに対し、和山椒はすがすがしく上品な香りが楽しめます。

青花椒の別名をもつ青山椒と花椒は、どのように使い分ければよいのでしょうか。ここでは、青山椒と花椒のおすすめの使い方を紹介するので、初めて料理に使う人は参考にしてください。

青山椒（青花椒）は単独で使用してもよいですが、より本格的な味わいを目指すなら花椒をブレンドして味の調節をするのがおすすめです。青山椒と花椒は痺れ感や香り、辛味の強さが違うため、両者をブレンドすることで花椒の風味がより引き立ちます。バランスの良い味わいに仕上げたい場合は、青山椒と花椒を1対1、または1対2の割合で合わせるとよいでしょう。

辛味を押さえて香りを強めたい人は青山椒の量を増やし、強烈な痺れ感を出したい人は花椒を多めに使うなど、好みの配合で使ってみてください。

はじめて青山椒を使う人は、料理にどのくらいの分量を入れて使えばよいか分からないこともあるでしょう。そのような時は、青山椒のレシピを参考にして料理を作るのがおすすめです。ここでは、青山椒を使ったおすすめのレシピを紹介します。

花椒と青山椒を使うと、家庭でも簡単に本格的な味わいの麻婆豆腐が作れます。完成した麻婆豆腐に乾煎りした花椒と青山椒を振りかけることで、強い痺れ感と爽やかな香りが楽しめます。