ケイジャン料理とは？定番「チキン」など人気レシピ11選も紹介！

ケイジャン料理と聞くとケイジャンチキンを連想する人が多いと思いますが、それ以外にもメニューがあります。スパイシーで豪快なケイジャン料理は、パーティーなどのおもてなし料理にしても喜ばれそうです。ここでは、ケイジャン料理とは何かについて説明します。

そもそもケイジャンとはアメリカ北部にある植民地で暮らしていたフランス系カナダ人のうち、アメリカ南部のルイジアナ州に移住したアカディア人をさす言葉です。現在ではアメリカ南部のニューオリンズに、アカディア人が多く居住しているそうです。

ケイジャン料理はアメリカ南部の郷土料理ですが、その歴史は南北戦争が行われた1860年代に遡ります。アメリカ南部に奴隷として連れられてきた黒人がアフリカから持ち込んだオクラやピーナッツを栽培し、近隣の海や川で獲れるシーフードやザリガニを使って調理したことが始まりとされているのです。

同じ頃カナダのノバスコシア周辺で暮らしていたアカディア人が、政治的な理由によりアメリカ南部のルイジアナ州に移住を始めます。その結果としてフランスとアフリカの食文化が混ざり合い、ケイジャン料理がニューオリンズで生まれました。その際にケイジャンチキンなど、様々な具材を用いた料理が作られる機会が多くなったようです。

またニューオリンズは19世紀初頭までスペインに統治されることもあったため、ケイジャン料理にはスペインテイストも加わっています。こうした複数の食文化が混ざり合って発展した料理は独特で、ケイジャンチキンをはじめ様々な具材を使ったスパイシーなレシピとして有名です。

ケイジャン料理の味の特徴はスパイスにあり、そこに風味豊かなベーススープを加えて作るのが一般的です。ベーススープはフランスの食文化を受け継いでおり玉ねぎやセロリ、ピーマンを炒めて作ります。具材はスペインの食文化そのままに新鮮さにこだわり、アフリカの香辛料を多用する習慣が残され辛い味わいのケイジャン料理となったのです。

ケイジャン料理と似たものに、クレオール料理があります。クレオール料理もアメリカ南部のルイジアナ州ニューオリンズで生まれたものですがベースはフランス料理で、ニューオリンズに在住する富裕層に好まれました。一方のケイジャン料理は地元の食材を多用するものだったため、一般市民の中で受け継がれていったのです。

ケイジャン料理としてはケイジャンチキンが有名ですが、それ以外にもケイジャンスパイスを使ったものがたくさんあります。ここではアメリカ南部の郷土料理の定番である、様々なケイジャン料理のレシピを紹介します。

アメリカ南部のニューオリンズでも人気が高い、ケイジャンチキンのレシピです。パプリカパウダーやカイエンペッパー、タイムなどを使えばケイジャンスパイスがなくても作れます。材料に鶏胸肉を使っているものの、下味をしっかりつけることでジューシーな焼き上がりとなります。