梅シロップの氷砂糖が溶けない原因と対処法4つ!冷蔵庫の保存はNG?
梅シロップの氷砂糖や砂糖が溶けない経験はありませんか?冷蔵庫での保存が原因かもしれません。今回は、梅シロップの氷砂糖や砂糖が溶けない時の原因を、溶ける理由や時間の目安に加え、溶かす対処法とともに紹介します。梅シロップの氷砂糖や砂糖が溶けやすくなるコツも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
①梅シロップの瓶を揺する・かき混ぜる回数を増やす
梅シロップの氷砂糖や砂糖がどうしても溶けない時には、容器をゆする回数を増やしましょう。密閉性のある保存容器であれば容器を横にしたり、容器の上下を返したりして、底にたまっている砂糖が全体に行き渡るようにするとより効果的です。ただし容器のふたが閉まっていて、確実に梅シロップが漏れないことを確認してから行うようにしてください。
砂糖が容器の底に沈澱して固まってしまっている場合には、菜箸などで突いて砂糖の塊を砕く方法があります。雑菌の侵入を防ぐために、菜箸はよく洗って煮沸消毒したものを使い、この方法をとるのは1〜2回程度にしましょう。梅の実を傷つけてしまうと、梅シロップが濁る原因になるので気をつけてください。
②梅シロップを加熱する
梅シロップの加熱方法は、以下の通りです。
①梅シロップから梅の実を取り出す
②シロップを鍋に入れて、弱火で加熱する
③砂糖が溶けたら、鍋を火からおろして冷ます
④シロップを保存容器に移し替えて、冷蔵庫で保管する
これは梅シロップを加熱して温め、砂糖を溶かす方法です。梅シロップには酸が多く含まれるので、使用する鍋はアルミや鉄製ではなく、ホーロー鍋や土鍋を選んでください。あまり熱を加えると梅の風味が飛んでしまうので、沸騰させずに砂糖が溶けきった時点で加熱を止めるようにしましょう。
熱を加えると、多少なりとも梅シロップの風味が変化してしまいます。この方法は梅の実にしわがよって、完全に梅のエキスが出きってしまったのに砂糖が溶け残っている場合の、最終手段としてください。
梅シロップに砂糖が溶けやすくする方法も知っておこう
梅シロップを仕込む段階で氷砂糖や砂糖が溶けやすくなる方法があれば、後で苦労しなくて済むので安心です。ここからは作る前に知っておきたい、梅シロップに砂糖が溶けやすくなる方法を紹介します。
①溶けやすい砂糖の種類を使う
梅シロップに溶けやすい砂糖と溶けにくい砂糖はそれぞれ以下のようなものです。
【溶けやすい砂糖】
・はちみつ
・メープルシロップ
・氷砂糖
【溶けにくい砂糖】
・グラニュー糖
・上白糖
・黒糖
・きび糖
・てんさい糖
梅シロップは基本的にどのような砂糖でも作ることができますが、溶けやすさは砂糖によって違いがあります。溶けにくいように思われる氷砂糖は、表面積が大きいので実は溶けやすく、塊が大きいためにゆっくり溶けて、梅のエキスをじっくり引き出してくれます。粒が小さくさらさらとしたグラニュー糖や上白糖は、容器の底にたまりやすくなるため溶けにくいのです。
はちみつとグラニュー糖、氷砂糖と黒糖など、溶けやすい砂糖と溶けにくい砂糖を混ぜて使うのもおすすめです。砂糖が溶けやすくなるだけでなく、味に複雑さが出て美味しい梅シロップができあがります。
②梅を冷凍してエキスが出やすくする
冷凍庫に入れて凍らせた梅で梅シロップを作ると、梅からエキスが出やすくなり、砂糖が溶け残りにくくなります。通常完成まで10日〜2週間ほどかかりますが、冷凍した梅を使った場合の完成までの時間は1週間程度です。梅を冷凍すると果肉中の水分が氷になって梅の細胞を破るため、解凍された梅の細胞には破れ目ができてエキスが出やすくなるのです。
梅を冷凍するには、洗って水気を拭き取り、へたを取り除いた青梅を冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫で一晩凍らせてください。あとは梅の実が凍ったまま容器に移し、砂糖を加えるだけで大丈夫です。
冷凍した梅を使うと香りが弱くなり、酸味と苦味が若干強くなる可能性があります。しかし早くエキスが抽出されて砂糖が溶けやすくなるので、完成までの時間を短縮できる、梅シロップが発酵しにくくなるというメリットがあります。梅シロップ作りに慣れていない人は、まずは冷凍した梅を使って作ってみると失敗しにくいのでおすすめです。
梅シロップの氷砂糖をしっかりと溶かそう
梅シロップの砂糖が溶けきらないと、梅シロップが発酵してしまう恐れがあります。溶けやすく適量の砂糖を使い、常温で保存して毎日容器をゆすり、砂糖をよく溶かすようにしましょう。梅からエキスをしっかり抽出して、美味しい梅シロップを完成させてください。