ナスのアク抜きが必要な理由は?しないとどうなる?やり方や忘れた場合の対処法を紹介!
【管理栄養士監修】ナスのアク抜きはしていますか?やる必要性があるのでしょうか?今回は、ナスのアク抜きをする理由や忘れた場合どう変わるのかに加え、〈水〉〈塩〉を使ったアク抜きの仕方を紹介します。また、アク抜きをしなくてもいい場合もあるので、合わせて紹介します。
目次
②水ナスなどのアクが少ない品種の場合
ナスには様々な種類があり、アクの弱い種類も当然あります。アク抜きをせずにそのまま食べるのに最もおすすめな種類は、水ナスです。
丸々とした形が特徴の水ナスは、一般的な種類のナスよりも水分をたっぷり含んでおり、甘みが感じられます。また、食感もやわらかくアクも弱いため、皮ごと食べてもえぐみを感じにくく、生の状態でも美味しく食べることができるのです。
(*ナスの生食について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③ナスをカットしてすぐ加熱する場合
ナスをカットしてからすぐに揚げナスなど高温の油で調理する場合は、アク抜きの必要がないとされています。というのも、ナスのアクが酸化する前に高温で調理されることで、調理中にアクが抜けてしまうためです。
この3つの他にも、カレーなど元々味・色が濃い料理の場合は、ナスのアクによる色味の変化やえぐみが気にならないので、アク抜きをしなくても問題ないこともありますが、アク抜きするに越したことはありませんね。
ナスのアク抜きの仕方・方法は?
ナスのアク抜きをすべき理由を紹介しましたが、ここでは簡単なアク抜きの方法を3点紹介します。
①水にさらす方法
水にさらすアク抜きは、煮物・汁物・漬物など、ナスを切ってすぐに調理しない料理を作る場合に、おすすめの方法です。以下、手順です。
1. ナスのヘタを切り落とし、料理に合わせお好みの大きさで切ります。
2. ナスが入る大きさのボウルに水を張ります。
3. 水を張ったボウルに切ったナスを入れます。
4. キッチンペーパーをかぶせ、10分程置き、水気を良く拭き取ります。
水にさらす時間がポイントです。稀に一晩ナスを水にさらしてアク抜きをする方がいますが、長時間水に晒しすぎると、逆にナスの色味や味を悪くしてしまう可能性があります。そのため、10分以上は水に浸さないようにしましょう。
②塩水にさらす方法
この方法は、水にさらす方法よりも置く時間が短くてもいいので、急いでいる時や、時短調理におすすめです。以下、手順になります。
1. ナスのヘタを切り落とし、料理に合わせお好みの大きさで切ります。
2. 切ったナスが入る大きさのボウルに水を張り、塩をひとつまみ〜ふたつまみ程度入れます。塩水の濃度は0.5~1%程度と調整をしてください。
3. 水を張ったボウルに切ったナスを入れます。
4. キッチンペーパーをかぶせ、5分程置き、水気を良く拭き取ります。
塩水だとアク抜きが5分程度でできるので、塩水に晒しすぎなようにしましょう。
③塩を振る方法
この方法は、ナスに余計な水分が付かないため、炒めものや揚げものなど、ナスを油で加熱調理する場合のアク抜きに適しています。
1. ナスのヘタを切り落とし、料理に合わせてカットします
2. 切ったナスに適量の塩を振り、しばらく置いておきます。
3. しばらくすると、茶色いアクを含んだ水分が出てくるので、キッチンペーパーなどで水気を良く拭き取ります。
ここでは、ナスの重量に対して1%の重量の塩を振りかけるのがポイントです。あまり塩を振ると料理が塩っぽくなり過ぎてしますので、注意しましょう。