真鯛の寄生虫「アニサキス・タイノエ」は食べると危険?養殖・天然で安全なのは?
真鯛に寄生虫はいるのでしょうか?口にいる虫を食べるのは危険なのでしょうか?今回は、真鯛につく寄生虫〈タイノエ・アニサキス〉など真鯛に潜む寄生虫の種類や、寄生虫がいても生刺身などで食べれるのかを〈天然・養殖〉別に紹介します。真鯛につく寄生虫「アニサキス」の対策や食べてしまった時の対処法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- 真鯛に寄生虫はいる?天然・養殖どっちが危険?
- 真鯛の天然物には5%の確率で寄生虫がいる
- 真鯛の養殖物に寄生虫がいる確率は極めて低い
- 真鯛につく寄生虫の種類は?口にいる虫は何?
- 寄生虫①タイノエ(ウオノエ)
- 寄生虫②アニサキス
- 真鯛についた寄生虫を食べたらどうなる?注意が必要?
- ①タイノエは万が一食べても問題ない
- ②アニサキスは生刺身などで食べる場合は要注意
- 真鯛にいる寄生虫「アニサキス」による被害を防ぐには?
- ①加熱する
- ②冷凍する
- ③目視で確認・取り除く
- ④新鮮なうちに内臓を取り除く
- ⑤養殖のものを選ぶ
- 真鯛についた寄生虫「アニサキス」を食べてしまったら?
- 寄生虫「アニサキス」による食中毒の症状がひどい場合は病院へ行こう
- 真鯛の寄生虫には気をつけよう
②アニサキスは生刺身などで食べる場合は要注意
真鯛を生刺身のほか、以下のような調理法で食べる場合は注意が必要です。
・真鯛の漬け
・真鯛の炙り刺身
・真鯛の寿司
アニサキスは、魚の身の中心部までしっかりと加熱や冷凍をしない限りは死滅しません。例えば、真鯛の皮目だけを炙った刺身の場合は、アニサキス対策の加熱としては不十分です。加熱や冷凍処理がされていない真鯛には、アニサキスがいる可能性があることを知っておきましょう。
真鯛にいる寄生虫「アニサキス」による被害を防ぐには?
ここでは、真鯛に潜む可能性があるアニサキスによる被害を避けて、美味しく安全に食べるための効果的な対策について紹介します。
①加熱する
寄生虫による影響が気になり、真鯛を生で食べるのに不安を感じた場合は、加熱調理をしましょう。アニサキスは熱に弱いため、70℃以上もしくは60℃で1分間以上加熱することで死滅させることができます。焼き魚や煮つけなどに調理すれば、家庭でも十分に対策することができます。
(*アニサキスを加熱後に食べても大丈夫なのかどうかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②冷凍する
冷凍した真鯛を刺身にすることによっても、アニサキスによる被害を防ぐことができます。-20℃で24時間以上冷凍すると、アニサキスは完全に死滅します。ただし一般的な家庭の冷凍庫の温度は-18℃に設定されているため、家庭の冷凍庫を使う際には、冷凍時間を48時間以上にすることで死滅させることが可能です。
(*家庭用冷凍庫で確実にアニサキスを死滅させる方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③目視で確認・取り除く
真鯛につくアニサキスは、目視で確認して取り除くこともできます。アニサキスの体色は白色なので、白身である真鯛の場合は少し見つけにくいかもしれませんが、体長は2~3cmのため目視でも確認できる大きさです。
真鯛の刺身にいるアニサキスの見つけ方としては、渦巻きや糸状の形をしているものを目印にして探すとよいでしょう。目視する時は、特に真鯛の身の内臓に近い部分を注意深く見ることが大切です。
(*アニサキスの見つけ方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
④新鮮なうちに内臓を取り除く
釣った真鯛を刺身にして食べる場合は、アニサキスが多く寄生している可能性がある内臓を手早く取り出します。そして、取り出した内臓からアニサキスが他の場所に移動しないように、速やかに廃棄するようにしましょう。内臓を取った身は、すぐに氷で締めるなどの処理をして、鮮度を落とさないように低温で保管することを心がけてください。
⑤養殖のものを選ぶ
真鯛を購入する際には、アニサキスに寄生されている確立が低い養殖のものを選ぶこともひとつの手です。ただし、真鯛が養殖場の網の隙間から入った天然のエサを食べることで寄生されるリスクも考えられるため、この方法がアニサキス対策として確実ではないと言えるでしょう。