ぜんまいの種類(男・女)の違いと見分け方は?美味しい食べ方も紹介!
ぜんまいには2種類「女ぜんまい」と「男ぜんまい」あると知っていますか?見分け方はあるのでしょうか?今回は、女ぜんまいと男ぜんまいの見分け方を〈見た目・味わい・触り心地〉など特徴を比較し、食べ方や選び方も紹介します。ぜんまいと似てる食べられない植物の種類も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
・女ぜんまい
女ぜんまいの葉は表面がツルツルしており、これは光合成をするためです。女ぜんまいの茎は太くて柔らかいのが特徴です。
・男ぜんまい
男ぜんまいの葉は表面がザラッとしており、これは胞子を作って飛ばすためです。男ぜんまいの茎は細くて固いのが特徴です。
違い④役割の違い
・女ぜんまい
女ぜんまいは栄養葉で光合成をして、栄養分をその株の全体に送る働きをしています。女ぜんまいを全部取ってしまうと、その株は光合成ができずに枯れてしまうのです。ですから食べるために女ぜんまいを取るとしても、全部取ってはいけないということになっています。
・男ぜんまい
男ぜんまいは胞子葉で胞子を作って飛ばし、子孫を残す役割があります。けれどもこの時に女ぜんまいが全く残っていないと、翌年のぜんまいができないということになります。美味しいぜんまいを毎年楽しむためにも、女ぜんまいを全部取ってはいけないというのが山菜採りのルールのようです。
女ぜんまい・男ぜんまいの食べ方は?どっちも食べれる?
ぜんまいには女ぜんまいと男ぜんまいがあることがわかりました。ではこれらのぜんまいは、どちらも美味しいぜんまいとして食べられるのでしょうか。ぜんまいの使われ方やアク抜きの方法も紹介するので、参考にしてください。
女ぜんまいの方が食用としては一般的
女ぜんまいの食べられ方には、以下のようなものがあります。
・おひたし
・ナムル
・炒め煮
・白和え
・炊き込みご飯
男ぜんまいも食べられることは食べられますが、茎が固くなるのも早く、美味しいとは言えません。女ぜんまいの方が食用としては一般的で、おひたしやナムルにして食べられています。薄く味付けした炒め煮にすると、ぜんまいの食感を愉しむことができるでしょう。白和えにすると春らしい風味を堪能でき、炊き込みご飯に入れても美味しいぜんまいが楽しめます。
ぜんまいはアク抜きしてから食べよう
ぜんまいのアク抜きの手順は以下の通りです。
1、綿毛を取る
2、沸騰したお湯に重曹とぜんまいを入れてひと煮立ちさせる
3、水にさらす
ぜんまいなどの山菜はえぐみが強いので、そのままでは食べることができません。ぜんまいを食べる前にはアク抜きが必要ですが、茹で過ぎると独特の歯ごたえが損なわれてしまうので、加熱しすぎないようにしましょう。水にさらすことでぜんまいの苦みやえぐみを抑えることができます。
(*ぜんまいのアク抜きについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
美味しいぜんまいの選び方は?
美味しいぜんまいの特徴には以下のようなものがあります。
・茎が太い
・綿毛が付いている
美味しいぜんまいは茎がしっかりと太く、柔らかい物です。芽の方が細くなっていたり、ひょろひょろと細い物は筋があり、美味しいとは言えません。また、新鮮なぜんまいを見分ける時に、よく見るべきところが綿毛です。幼葉に綿毛のような繊維がたくさん付いており、葉は広がっておらず、茎にもハリがあるのが新鮮なぜんまいです。
食べられないぜんまいの種類も知っておこう
ぜんまいに食べられない種類はありませんが、以下のように食べるのには適していないぜんまいや、ぜんまいに似ていて毒を持つ山菜があります。
・鬼ぜんまい
・わらび
鬼ぜんまいはオシダのことで、食べても食感が悪く、えぐみも強いので、美味しいとは言われていない山菜です。またぜんまいと似た植物にわらびが挙げられますが、わらびにはプタキロサイドという発癌性物質が含まれています。わらび中毒を起こしたり、神経痛になってしまう成分も含まれているので気をつけましょう。
(*食べられないゼンマイについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)