玉ねぎが腐るとどうなる?臭い・味の見分け方は?食べる危険性や長持ちのコツも紹介!
【管理栄養士監修】玉ねぎが腐るとどうなるか知っていますか?今回は、玉ねぎが腐った可能性がある場合に、食べられるかどうかの見分け方を紹介します。玉ねぎが腐る原因や間違って腐った玉ねぎを食べたらどうなるか、にくわえ長持ちさせる保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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出典: @NanashinoPro
外見は大丈夫であっても、皮をめくると一部分だけ柔らかくなっていたり、真ん中のみが変色している場合もあります。一部のみ変色している状態はりん片腐敗病と呼ばれる状態なので、その部分を取り除けば食べられます。ただし、変なにおいがしたり柔らかい場合は捨てましょう。
皮に黒い斑点・カビのようなものがある場合
玉ねぎの皮に、黒い斑点が付いている場合もあります。この斑点の正体はカビで、黒カビ病と呼ばれるものです。カビが生えると食べられないと思ってしまいまいますが、黒カビ病の玉ねぎも全て食べられないわけではありません。
カビは玉ねぎのりん片まで入ってこないので、カビの生えた皮を取り除けば食べることができます。この場合にも、ぬめりや臭いがある場合は食べるのはやめてください。
(*玉ねぎのカビについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ちなみに腐った玉ねぎを食べたらどうなる?
もし間違って腐った玉ねぎを食べるとどうなるのでしょうか?食中毒になるのか、と心配する方も多くいますが、実は肉・魚など生物を除き、腐ったものを食べても食中毒になることはほぼありません。腐敗と食中毒の関係はあるものの、絶対ではないのが正しいです。(※1)
腐敗と食中毒もともに微生物の作用によるものである(食中毒の一部は化学物質や自然毒によるものもある)ので、この違いにも触れておこう。
腐敗は食品に微生物が増殖した結果、食品本来の色や味、香りなどが損なわれ食べられなくなる現象で、微生物の種類がとくに限定されるわけではない。食品の成分や微生物の種類によって一様ではないが、このような変化が現れるためには普通は食品1g当たり107~108程度の菌数が必要である。一般に腐敗した食品を食べても下痢、嘔吐など特定の症状はみられない。
ただ、腐ると味・匂いに変化が起こり、美味しくは食べられないので、食用には向かないでしょう。腐った玉ねぎは酸っぱい味がするそうです。
玉ねぎが腐りやすくなる原因は?
玉ねぎが食べられるかどうかの見分け方を紹介しましたが、玉ねぎを腐らない様にするのが一番です。玉ねぎを腐敗させないために、原因をあらかじめチェックしておきましょう。
①保存場所の湿度が高かった
玉ねぎが腐る原因は、中に水分が多く残っているからです。玉ねぎを保存している場所が湿度が高いと、層の中に湿度が入り込んで腐敗しやすくなります。冷蔵庫の庫内も湿度が高いので、玉ねぎの保存場所には不向きです。
②保存前に十分に乾燥してなかった
玉ねぎを腐りにくくするには、保存する前に十分乾燥して水分を抜いておくのも重要です。収穫した後に乾燥が十分行われていないと傷みやすいので、玉ねぎを栽培している方は収穫後にしっかり乾燥を行いましょう。
(*玉ねぎを干す理由について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)