ジャムの賞味期限はどれくらい?開封後は短い?日持ちする保存方法を紹介!
【野菜ソムリエ監修】ジャムの賞味期限の目安を知っていますか?今回は、ジャムの賞味期限を〈開封後・未開封〉や〈手作り・市販〉別に比較して、期限切れでもいつまで食べられるのかなど紹介します。ジャムの日持ちする保存方法や、賞味期限切れ・腐った場合の特徴も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
賞味期限切れでも腐っていなければ食べられる
通常のジャムには賞味期限が表示されていますが、期限を過ぎた場合も未開封で腐っていなければ食べることはできます。賞味期限を設定する際の安全係数は0.8としているケースが多いことから、表示されている期限の1.2倍程度を本来の賞味期限の目安として考えると良いでしょう。
ただし、賞味期限切れのジャムは腐っている可能性も十分にあり得ます。賞味期限が切れたジャムを食べる前には、腐っていないかどうかをしっかり確認しましょう。(※2、3)
ジャムの賞味期限が切れて腐るとどうなる?
ジャムは日持ちする上に、賞味期限が切れても食べられますが、決して腐らないというわけではありません。ここでは、ジャムが腐った時の特徴や状態を紹介します。
①賞味期限が切れて間もない時の状態
ジャムに表示された賞味期限が切れてすぐの場合、以下のような変化が見られることがあります。
・特に変化が見られない
・甘みや風味が若干落ちる
・部分的に水っぽい
賞味期限切れのジャムは変化がない場合もありますが、甘みや風味が落ちている事があり、その場合はそのまま食べると美味しくない場合もあります。甘みや風味が落ちてしまった場合は、料理の甘味料代わりに使ったり、ケーキやクッキーなどの焼き菓子に入れたりすると、美味しく食べることができるでしょう。
また、賞味期限切れのジャムは保水性が悪くなって部分的に水っぽくなることがあるので、水っぽくなった場合はかき混ぜてから使いましょう。ただし、保存状態によっては賞味期限が切れる前でも腐る事もあるので注意が必要です。
②腐りかけている時の状態
ジャムが腐りかけている場合には、以下のような変化が見られます。
・カビ臭い
・腐敗臭がする
・青臭さがある
・甘みが無くなる
・苦味を感じる
・容器の上の方が水っぽい
・容器の下の方が固まって分離している
・カビが生える
・変色する
ジャムは腐りかけていると、腐敗臭や青臭さなどの匂いの異変を感じる場合があります。また、味も甘みが無くなって苦みを感じるなど、通常のジャムとは違う味に変化している場合が多いでしょう。
見た目も、カビが生えていたりくすんで変色しているケースもあります。特にカビが表面に生えている場合は、目には見えない内部に菌糸が張り巡らされているので、目に見えるカビだけを取り除いても意味がありません。カビが生えた場合は、基本的には食べずに廃棄したほうが良いでしょう。
賞味期限切れ5年以上経過したジャムを食べても全く問題なかった実例もあり、賞味期限を切れているからと言って腐っていない場合もあります。しかし、腐っている場合には体調に異変を起こす可能性が高いので、賞味期限切れのジャムを食べる時は匂いや見た目などをしっかりと確認しましょう。
(*ジャムのカビについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
手作りジャムの日持ちする保存のコツは?
市販品と比べて手作りジャムは日持ちしにくいですが、保存のコツを知っておくことで日持ちさせることができます。ここでは、手作りのジャムを日持ちさせるための保存のコツをいくつか紹介します。
①瓶をよく消毒する
ジャムを作る前には、ジャムを入れるための瓶をしっかり消毒しておきましょう。瓶を消毒することで、雑菌の繁殖によるジャムの変質を防いで日持ちしやすくなります。消毒方法は色々とありますが、自宅で調理する場合は煮沸消毒がおすすめです。
煮沸消毒する場合は、瓶よりも大きい鍋などに瓶が完全に浸るくらいの水を注ぎ、鍋底に布巾を敷きます。瓶の蓋はあらかじめ外しておき、瓶と蓋を鍋に入れたら加熱して沸騰させ、沸騰してから5分程度で取り出します。取り出した後は清潔な布巾の上で自然乾燥させれば消毒は完了です。
②洗浄済みのスプーンを毎回使う
ジャムを使用する際は、清潔な洗浄済みのスプーンを使うと、雑菌の侵入を防いで日持ちしやすくなります。特に、直接舐めたスプーンでジャムをすくうと、口の中の雑菌やカビがジャムに侵入して腐りやすくなります。口に入れるスプーンとジャムをすくうスプーンは、必ず分けるように気を付けましょう。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
清潔なスプーンを使うのはもちろんですが、食事中ずっとテーブルに出しておくのではなく、使用後すぐに冷蔵庫にしまうようにしましょう。