イタドリとすかんぽの違いは?食べ方・効能などの特徴を画像とともに比較!

イタドリとすかんぽの違いを知っていますか?方言でしょうか?今回は、イタドリとすかんぽの違いを、〈食べ方・効能〉などの特徴別に画像とともに比較します。イタドリとすかんぽとギシギシの違いや、違いがわかる料理も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. イタドリとすかんぽの違いは?
  2. すかんぽはイタドリの方言での呼び方
  3. ただしすかんぽはスイバ(酸葉)の別名でもある
  4. イタドリとすかんぽ(スイバ)の違いを特徴別に比較!
  5. ①見た目
  6. ②原産国・生産地
  7. ③収穫時期・旬
  8. ④効能
  9. ⑤用途・食べ方
  10. イタドリとすかんぽとギシギシの違いは?
  11. イタドリ・すかんぽとギシギシは別の植物
  12. イタドリとすかんぽの違いを理解しよう

イタドリとすかんぽの違いは?

道ばたや野原や山野など、様々な場所で見かけられるイタドリとすかんぽの違いは何でしょうか。ここではイタドリとすかんぽの違いについて、詳しく紹介します。方言や別名についても紹介するので、参考にしてください。

すかんぽはイタドリの方言での呼び方

すかんぽとイタドリは別の植物ですが、東北地方では主に方言でイタドリをスカンポと呼ぶようです。すかんぽの名は、新芽を折るとポコンと音がすることと、食べたら酸っぱいことが由来です。また、葉がこすれたときの特有の音が、名前の由来になっているともいわれています。

ただしすかんぽはスイバ(酸葉)の別名でもある

すかんぽという呼び名は、タデ科の多年草のスイバ(酸葉)の別名でもあります。スイバは葉や茎を食べると酸味が強くてとても酸っぱい味がすることから、酸い葉(すいば)という名前で呼ばれています。ちなみにスイバは夏に赤色の小さい花を穂状に付ける植物で、食べるのは若い茎や葉の部分です。

イタドリとすかんぽ(スイバ)の違いを特徴別に比較!

以下にイタドリとすかんぽ(スイバ)の違いについて、それぞれの特徴を比較しながら紹介します。見た目や収穫時期・旬、用途・食べ方などを紹介するので、参考にしてください。

①見た目

【イタドリ】
・白色の花
・背丈が1mを超える
・多くの節がある
・葉が幅広い

【すかんぽ】
・赤みを帯びた淡緑色の花
・草丈は1m以内
・細めの葉


イタドリは初秋に白や薄紅色の花が付きますが、スカンポは初夏に赤みを帯びた淡緑色の花を付けます。草丈もスカンポが1m以内なのに対して、イタドリは2m以上になる場合もあるという違いがあります。また葉の形にも違いがあり、イタドリの幅広で矢じり型の葉に比べてスカンポの葉は細めです。

②原産国・生産地

【イタドリ】
・日本
・台湾
・朝鮮半島
・中国

【すかんぽ】
・日本
・台湾
・朝鮮半島
・中国


イタドリ、スカンポともに上記の東アジアの各国が原産国となっています。イタドリは国内各地が生産地ですが、中でも高知県で食用のイタドリの出荷・販売が盛んに行われています。ちなみにスカンポは、北海道の一部を除く日本各地が生産地です。

③収穫時期・旬

【イタドリ】
・4月~5月頃

【すかんぽ】
・4月~5月頃


イタドリは7月~10月が開花時期で、4月から5月にイタドリの新芽の部分を収穫します。すかんぽの開花時期も7月~10月で、地方によって違いはありますが収穫時期もイタドリと同じ4月から5月です。収穫の時期を迎えると山菜として食べられる、紅紫色のタケノコのような形状の柔らかい新芽や若い茎が出てきます。

④効能

【イタドリ】
・肝機能のはたらきを助ける
・利尿の促進
・便秘の改善
・月経不順の改善
・膀胱炎の改善

【すかんぽ】
・慢性的な便秘の改善
・血の道症の改善
・子どもの癇癪を鎮める
・風邪症状の改善
・皮膚病の改善


イタドリには上記以外に甘草と合わせて咳を止めたり、傷口に葉を揉んで傷を癒したりするなどの効果もあります。すかんぽも身体の内外に効能があり、根の部分は便秘の改善に、根の汁は皮膚の炎症の改善のために用いられます。

⑤用途・食べ方

【イタドリ】
・炒め物
・煮物
・酢の物
・ちらしずしの具

【すかんぽ】
・ジャム
・サラダ
・おひたし
・炒め煮


歯ごたえのある食感と酸味が特徴のイタドリは、炒め物から酢の物まで様々な料理に用いられます。食べるのに適しているのは新芽の部分で、収穫時期以外は塩漬けや冷凍で保存したものが用いられます。

一方のすかんぽは、新鮮な新芽はジャムにするのがおすすめです。新芽は外皮を除くとそのまま食べることが可能で、茹でてあく抜きをしたものは炒め物などにして食べられます。また葉の部分も茹でることで、サラダやおひたしにすることが出来ます。

イタドリとすかんぽとギシギシの違いは?

イタドリとすかんぽと一見似ている植物のギシギシは、どんな違いがあるのでしょうか。以下にイタドリとすかんぽとギシギシの違いについて、具体的な違いを挙げながら紹介するので参考にしてみてください。

イタドリ・すかんぽとギシギシは別の植物

ギシギシには、以下のような特徴があります。

・草丈が60~100cm
・葉に丸みがある
・葉が緑色
・根が黄色

ギシギシは、イタドリ・すかんぽとは違う別の多年草の植物です。葉の形や色も、イタドリ・すかんぽとは異なる特徴を持っています。またギシギシの黄色い根の部分には酸味があり、薬用として用いられます。

イタドリとすかんぽの違いを理解しよう

イタドリとすかんぽはともに原産国が東アジアで、日本各地が生産地の植物です。収穫時期や酸味などの特徴も同じですが、地域により呼び方が異なっていたり別名があったり、草丈や花の色、葉の形などの見た目や効能などに違いがあります。イタドリとすかんぽの違いを理解して、お好みに調理して美味しく食べてみてください。

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