干し柿のカビの見分け方は?白い粉は?食べられる場合や対処法・対策も紹介!
【サカヤ農園監修】干し柿にカビが生えていたことはありますか?カビが生えても食べられるのでしょうか?今回は、〈青・黒・白〉など干し柿のカビの種類や白い粉との見分け方を画像で紹介します。カビの取り除き方・対処法や生えるのを防止する作り方・保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
白カビの場合は危険
干し柿の白カビは判断がしにくく、柿霜と間違えて食べてしまうケースが多いようです。干し柿を作るタイミングで雨に柿が当たったら、白いカビが発生しやすいので注意が必要となります。そして白カビは酵素分解スピードが速いため、すぐに干し柿全体の味が悪くなるのが特徴です。
また、自然に発生した白カビは自然界で最も強い発がん性を持っているとまでいわれることもあるので、白カビが生えていた場合は食べることを諦め廃棄したほうがいいでしょう。
カビを食べてしまった場合の症状例
カビを食べてしまった場合、下記のような症状が現れることがあります。
・吐き気
・腹痛
・下痢
カビの研究をしたベッドフォード博士いわく、「カビを食べたせいで死ぬことはない。しかも、免疫システムが健全である限り、カビは他の食品と同じように消化される」とのことです。ですがカビの胞子が体内に入ることで気管支ぜんそくや鼻炎といったアレルギー症状が現れる場合もあるので、注意しましょう。
干し柿のカビの取り除き方・対処法
干し柿を食べようとしたときにカビが生えていたら、どうしたら良いのでしょうか?ここでは、干し柿についたカビの取り除き方や対処法を紹介します。
①アルコールを湿らせた布で拭く
アルコール度数35度以上のお酒を浸した布巾やペーパータオルで、カビを取り除きます。1日~2日空けて、再度カビが生えてこないようであれば、食べても問題ありません。ただし、異臭がしないか臭いを確認してから食べたほうがいいでしょう。
②包丁でカビを削ぎ落とす
カビを拭き取るだけでは不安な人は、カビの部分を包丁で全て削ぎ落とす方法がおすすめです。食べる量は減ってしまいますが、カビが生えた部分を除去できるので安心感があります。ただし臭いを確認して異臭がした場合は、目に見えなくても菌が回っている可能性が高いので、食べずに捨てることをおすすめします。
干し柿のカビを防止する対策は?作り方・保存のコツは?
干し柿は作る過程でも出来上がった後も、カビが生えないよう保存に気を使う食品です。ですが、工夫すればカビが付きにくくすることができ、長期保存もできるようになります。ここでは、その作り方や保存のコツについて紹介します。
①焼酎などアルコールを定期的に吹きかける
最も簡単な方法として、焼酎またはアルコールをスプレーボトルなどで定期的に吹きかけ、除菌する方法があります。定期的に除菌することによってカビの菌が根を張らないようにすることができるので、カビを生やさずに干し柿を作ることができます。
②干し柿同士を触れさせない
干し柿を作るにあたってカビが生えないようにするためには、柿1つ1つが触れ合わないようにすることが大切です。柿同士が触れ合ったまま柿を干すと、触れている部分がいつまでも乾かないためカビが生えやすくなってしまいます。干し柿を作るときは、柿同士が触れ合わないように離して干すといいでしょう。
ただし雨が付着すると柿同士が触れていなくてもカビが生える場合があるので、雨に濡れない場所に干しましょう。