バナナに白いカビが生えても食べられる?見分け方や対処法は?正しい保存法も紹介!
【野菜ソムリエ監修】バナナにカビが生えていたことはありますか?カビが生えても食べられるのでしょうか?今回は、バナナにカビができる原因やカビの見分け方を画像と共に紹介します。カビが生えた時の対処法や正しい保存方法・対策なども紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- バナナにカビはなぜ生える?原因は?
- 一般的なカビが生える条件
- バナナのヘタにカビが生えやすい理由
- バナナのカビの見分け方は?【画像あり】
- ①ヘタに白い綿のようなものが付いている
- ②皮に黒・緑色の斑点がある
- ③皮が真っ黒
- ④皮がむけない程柔らかくなっている
- ⑤青緑色の付着物がある
- ⑥実全体に白い綿のようなものが付いている
- ⑦果肉の一部が黒く変化している
- ⑧果肉が木のように黒く固い
- バナナがカビた時の対処法は?食べられる?
- ①中身が一部カビている場合
- ②房がカビている場合
- ③カビが全体に及ぶ場合は食べられない
- 赤ちゃんがカビを舐めてしまった場合は?
- バナナのカビ以外で腐っている特徴とは?
- ①見た目
- ②臭い
- ③触感
- バナナのカビない保存方法・対策は?
- ①袋から取り出す
- ②バナナホルダーを使う
- ③ヘタの部分をラップで巻く
- ④新聞紙などで包んで冷蔵する
- ⑤冷凍保存する
- バナナはカビても食べれることが多い
バナナの皮が黒くなるのは、低温障害によるものです。バナナは本来温かい地方で育てられますが、冷蔵庫のように冷たい所に入れてしまうと低温ストレスによってバナナは自身の細胞を破壊し始めます。結果として細胞内に閉じ込められていた酵素の働きが活性化し、その酵素の働きによってポリフェノールが産生されることが黒くなる理由です。
基本的に、皮が黒くなっても中身にはほとんど変化がありませんが、長期間冷蔵庫で保存すると品質が劣化するのでなるべく早く食べるようにしましょう。
④皮がむけない程柔らかくなっている
バナナのカビが中身まで浸食すると、果肉が非常にやわらかくなり皮が剥きづらくなります。ただし、バナナの実は追熟によっても柔らかくなるため、カビか追熟かは見分ける必要があります。カビが原因で皮がむけなくなった場合は、同時に不快な臭いも発することが多いので、臭いなども併せて判断しましょう。
⑤青緑色の付着物がある
ごく稀に、バナナの表面に青緑色の付着物が見られる場合があります。これは、アオカビと呼ばれる毒性が低いカビの一種で、基本的には皮を剥けば食べても問題ありません。ただし、カビの種類によっては発がん性などを持つ場合もあるので、果肉にも青緑色の付着物がある場合は食べない方が無難です。
⑥実全体に白い綿のようなものが付いている
バナナの実に白い綿のようなものが付いている場合は、バナナの実の中にまで白カビが繁殖している可能性が高いと言えます。通常、バナナの実の中にまでカビが発生することは少ないですが、皮に傷が入ってしまっていた場合などには実の内部にまでカビが繁殖する場合があります。
ヘタの部分に白カビが生えただけであれば取り除けば食べられますが、バナナの実までカビが広がっている場合は、健康を害する恐れがあるので食べずに廃棄しましょう。
⑦果肉の一部が黒く変化している
時折、バナナを剥いてみると果肉が一部だけ黒く変化している場合があります。この黒い変化は、運送される際に圧力や衝撃が加わることで起こるもので、カビではないことがほとんどです。バナナの実に圧力や衝撃が加わると、バナナの細胞壁が破壊されて細胞壁内のタンニンが酸化し、果肉が黒くなると言われています。
タンニンが酸化して黒く変色した場合は、その部分を食べても健康を害することはありません。ただし、若干食感が悪くなっている場合はあるので、気になる場合は黒い部分だけ取り除いて食べましょう。
⑧果肉が木のように黒く固い
出典: @LA_souya
バナナの果肉が黒く固くなっているのは、木化と呼ばれる現象が原因です。木化は外気温の変化や流通時の不適切な温度管理などが原因で起こるとされており、ひどい場合にはバナナ全体が木のように固くなり、果肉中のポリフェノール類が酸化して黒色に変化します。
通常、木化したバナナは生育中に落下してしまいますが、まれに木化したまま成長し続けて流通してしまうこともあるようです。木化したバナナは、食べても問題はありませんが、普通のバナナに比べて味や風味が劣るのでケーキなどの材料に使用すると良いでしょう。
バナナがカビた時の対処法は?食べられる?
バナナにカビが生えてしまった場合にはどうすればよいのでしょうか。ここでは、バナナにカビが生えてしまった際の対処方法について詳しく紹介します。カビが生えても食べられる場合があるのでぜひ参考にしてみて下さい。
①中身が一部カビている場合
本来バナナの中身にカビが生える可能性は低いですが、中身にカビが繁殖すると茶色く変色し、溶けたような状態になることがあります。中身のごく一部がカビている程度であれば、その部分を取り除けば食べることが出来ますが、味に異変を感じた場合には食べないようにしましょう。
また、カビは見えない部分にまで根を張る性質があるので、カビの部分を取り除く際はカビが生えていない箇所も多めに取り除くことが大切です。
②房がカビている場合
バナナは、一般的にはヘタの部分にカビが生えることが多いですが、カビの繁殖が進むと房にも生えることがあります。ヘタの部分に生えた場合は取り除けば食べられることが多いですが、房にカビが生えたときは、皮をむいて中身にも多くのカビが生えていたら食べることはできません。
中身にカビが生えていなければ食べることはできるので、房にカビが生えてしまった際は、中身にまでカビが侵食していないかをしっかり確認しましょう。