れんこんが腐るとどうなる?見分け方は?ピンク・茶への変色は危険?正しい保存法も解説!
【野菜ソムリエ監修】れんこんが腐るとどうなるか知っていますか?今回は、れんこんが腐った時の〈臭い・色・見た目〉など見分け方や、〈常温・冷蔵・冷凍〉など保存法別に腐るまでの期間の目安を紹介します。新鮮なれんこんの特徴や腐ったれんこんを食べた場合の対処法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
②表面がねばねばしている
れんこんにはムチンと呼ばれる成分が含まれ皮の中身はもともとねばつきがあります。茹でるとねばりを感じる場合もありますが、これはれんこんの特徴で腐っているわけではありません。悪臭などがなく、異変が感じられなければ食べても問題ありませんが、皮の表面にヌルつきを感じたら傷んでいる可能性があるので要注意です。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
れんこんを切ったときに糸を引くことがありますが、この糸(粘り)の正体は「ムチン」です。ムチンは肝臓や胃壁を守ったり風邪を予防したりする働きがあります。
③皮が黒・茶に変色している
皮が黒や茶色に変色している場合も、腐っていないので食べられます。皮にある黒い斑点などはカビとは違い手ずれや黒しぶ、皮点である場合が多いので、れんこんの皮を剥いて中身が変色していなかったら問題なく食べられます。
腐ったれんこんを食べたらどうなる?対処法は?
紫に変色していても食べられるれんこんですが、誤って腐ったれんこんを食べるとどのような影響が体にあるのでしょうか。腐ったれんこんが引き起こす食中毒症状とその対処法について見ていきます。
体調に異常が出たら病院へ
れんこんの食中毒の症状は以下のようなものがあります。
・吐き気や嘔吐
・言語障害
・視力障害
・呼吸困難
・嚥下障害
・筋力低下
れんこんの食中毒を引き起こすのはボツリヌス菌と呼ばれる菌で、自然界の毒素の中でも最も強い毒素と言われます。ボツリヌス菌に汚染されたれんこんを食べると、様々な神経症状が8〜36時間後に現れるようです。症状の状況によっては命に関わる危険性があるので、体調に異常が出たらすぐに病院に向かいましょう。
れんこんの賞味期限の目安は?
腐ったれんこんを食べると食中毒を起こす可能性があるようですが、れんこんの賞味期限の目安はどのくらいなのでしょうか。ここからは、れんこんの賞味期限について保存の仕方の違いごとに紹介していきます。
①れんこんを1本丸ごと冷蔵保存する場合
れんこんを丸ごと1本冷蔵庫で保存する場合は、カットしたれんこんを冷蔵庫で保存するよりも長期保存ができます。保存方法は、れんこんを湿らせた新聞紙で包み、密閉ができるビニール袋で密封をして冷蔵庫の野菜室で保管します。この方法でおよそ1週間ほどの賞味期限です。
②カットしたれんこんを冷蔵保存する場合
カットしたれんこんを冷蔵保存する場合は、あまり長持ちしないと覚えておきましょう。れんこんは空気に触れると腐りやすいので、切り口が空気に触れないようにラップでしっかりと覆い、密閉できるビニール袋で密封して冷蔵庫の野菜室で保存します。賞味期限は2〜3日なので、できるだけ早く食べ切るのがおすすめです。
皮を剥いたれんこんは、腐らないように水にれんこん全体が浸かるようにして、タッパーのような密閉ができる容器で冷蔵庫で保管します。れんこんを浸している水は1〜2日おきに取り換えると長期保存ができますが、栄養素が水に流れ出てしまっているので、できるだけ早く使い切りましょう。
③れんこんを冷凍保存する場合
れんこんをより長期保存させたい場合は、冷凍保存がおすすめです。保存方法は、まず皮を剥いたれんこんを2〜3分酢水に浸して色止めをします。しっかりと水気を切ってかられんこん同士がくっつかないように注意しながら、空気が入らないようにラップや密閉袋に入れて冷凍庫で保存すると、賞味期限は約1ヶ月ほどもちます。
なお、冷凍前に水に浸すともちっとした食感に、酢水に浸すとシャキっとした食感になるようです。また、冷凍前に加熱処理をしておくと、解凍後に調理の手間が省けます。その場合は、酢水に浸すのではなく薄めた酢水で茹でてから冷凍保存をします。下味をつけてから冷凍保存もできるので、作り置きのおかずとして活用するのも便利でしょう。