さつまいもが腐るとどうなる?見分け方は?正しい保存方法や賞味期限の目安も紹介!
【野菜ソムリエ監修】さつまいもが腐るとどうなるか知っていますか?今回は、さつまいもが腐った時の〈臭い・色・見た目〉など見分け方や、〈1本まるごと・カット済み〉別や〈常温・冷蔵・冷凍〉など保存法別に腐るまでの期間の目安を紹介します。新鮮なさつまいもの特徴や腐ったさつまいもを食べた場合の対処法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
②さつまいもから黒い液体が出ている
さつまいもの表面に、黒い液体がシミのように付着していることもよくあります。これはさつまいもに含まれる成分のヤラピンが染み出たことが原因で、腐っているわけではありません。ヤラピンは黒く変色して固まり、触ると粘り気があるので不快に感じるかもしれませんが、新鮮な証拠でもあるので問題なく食べることができます。
さつまいもを切ると表面から白色の液体が染み出てくることがありますが、それも同じくヤラピンです。なお、ヤラピンには整腸作用や便を柔らかくする作用があるため、黒い液体の付いたさつまいもを好んで選ぶ方も多いようです。
③加熱すると変色する
さつまいもを加熱すると、緑色や黒色に変色することがあります。これはさつまいもに含まれるクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールが、アルカリ性の調味料や食材と反応して起こる現象です。原因となるものは天ぷら粉や重曹、塩などのアルカリ性調味料のほか、冷蔵庫内のアルカリ性の食材とさつまいもが反応することもあるようです。
変色すると見た目は悪くなりますが、さつまいもが腐っているわけではないので食べても問題ありません。
(*さつまいもの変色について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
④苦い味がする
腐ったさつまいもを食べたらどうなる?対処法は?
さつまいもが腐っていることに気付かず、調理して食べてしまう場合もあるでしょう。ここでは、腐ったさつまいもを食べた場合に起こる症状や対処法について紹介します。
体調に異常が出たら病院へ
腐ったさつまいもを食べたことが原因で起こる体調の変化には、主に以下の症状があげられます。
・激しい腹痛
・下痢
・嘔吐
・吐き気
・発熱
・めまい
上記のような症状が出たら、食中毒を起こしている可能性があります。数回の下痢や吐き気なら軽い食あたりかもしれませんが、発熱や激しい腹痛、嘔吐などを伴う場合は病院を受診しましょう。その際、医師に原因として思い当たる食材がさつまいもであると告げると、診察がスムーズになります。
また、下痢や嘔吐による脱水症状を防ぐためにも、水分補給をこまめに行って下さい。下痢止めや吐き気止めは、医師の指示がない限り飲まない方が良いでしょう。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
吐き気が強い場合は、がまんせずに吐きやすい体勢をとるとよいです。嘔吐や発熱などは、体内から水分が失われますので、症状が落ち着いたら、こまめに水分補給をしましょう。
さつまいもの保存可能な期間は?【保存法別】
ここからは、さつまいもの賞味期限の目安について紹介します。さつまいもの状態や、保存方法別に紹介していくので参考にしてみて下さい。
①常温保存の場合
1本丸ごと | カット済み | |
土付き | 1~3ヶ月 | -- |
洗浄後 | 1ヶ月 | 1週間 |