ブロッコリーに黒い部分・斑点がある原因は?食べても大丈夫?変色を防ぐ方法も紹介!
【野菜ソムリエ監修】黒い部分や斑点が出てきたブロッコリーを見かけたことはありますか?今回は、ブロッコリーの〈茎・花蕾〉にある〈黒ずみ・斑点〉や〈黄・茶〉に変色する場合の原因と腐敗など注意すべき場合について紹介します。黒く変色するのを防止する保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ブロッコリーに黒い部分・斑点が…大丈夫?
ブロッコリーは長い間冷蔵庫に放置すると、茎や葉に黒いものが出てくることがあります。買ったブロッコリーに黒いものが出ていると、食べることを躊躇する方も多いでしょう。この記事では、ブロッコリーに出る黒い部分や斑点の正体について解説します。
ブロッコリーに黒い部分・斑点がある原因とは?食べられる?
購入してからしばらく放置したブロッコリーは、稀に黒い部分や斑点が出ます。以下では、ブロッコリーに出る黒い部分や黒い斑点の正体と原因について見てみましょう。
①花蕾が紫っぽい黒に変色した場合
購入したブロッコリーの茎の上の密集した部分が、紫色に変色している原因は、以下のものです。
・ポリフェノールによる変色
密集した部分は花蕾と呼ばれ、花蕾が変色する原因はポリフェノールの一種であるアントシアニンです。アントシアニンは寒さによって出てくるもので、アントシアニンが出たブロッコリーを食べても体に害があるわけではありません。むしろポリフェノールが増えることでブロッコリーの抗酸化力と甘みが増します。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
旬が冬のブロッコリーは、花蕾(からい)と呼ばれる蕾(つぼみ)の集合体でできています。ポリフェノールは冬の寒さから身を守るために出しているのです。
②花蕾・葉に黒ずみがある場合
ブロッコリーの花蕾や葉に、アントシアニンとは違う黒ずみが出ている場合があります。これはブロッコリーの病気によるものです。
・黒すす病
・べと病
花蕾や葉に黒ずみが出る原因の一つは、黒すす病菌と呼ばれるカビによる可能性があります。黒すす病にかかったブロッコリーは見栄えが悪く、市場では売られませんが、家庭菜園なら味や栄養価に問題はないので病気が広がる前なら食べることができます。
また、もう一つの原因のべと病もブロッコリーの花蕾や葉の黒ずみにつながり、ペロノスポラ菌というカビの一種が泥はねなどによって伝染する病気です。黒すす病もべと病も症状が軽ければ、取り除いて食べられますが、酷くなると中まで腐っている場合があるので注意しましょう。
③ブロッコリーの茎に黒い斑点がある場合
黒い斑点があるブロッコリーは見栄えが悪いので、あまりスーパーでは見かけません。ブロッコリーの茎に出る黒い斑点の原因は、以下の二つがあります。
・肥料の与えすぎ
・寒暖差によるストレス
ブロッコリーはストレスを受けると、茎からもポリフェノールが出て、空気に触れると黒く変色する特徴があります。ブロッコリーは黒い斑点があっても、品質には問題ありません。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
黒い斑点と黒すす病やべと病は似ているので注意しましょう。ブロッコリーの花蕾や茎に黒い斑点があっても問題なく食べられますが、黒すす病やべと病はカビなので、しっかり取り除くか、食べないでください。