ビーフンの原料・使い方は?春雨と違う?製造工程や名前の由来なども紹介!
ビーフンの原料を知っていますか?何でできているのでしょうか?今回は、ビーフンの原料・使い方などを春雨との違いに着目しながら紹介します。ビーフンの名前の由来や、ビーフンの製造工程や春雨を使ったレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ビーフンとは?

アジア料理の定番であるビーフンは、日本では九州地方を中心に親しまれています。歯ごたえのある食感が特徴で、炒めたりスープに入れて食べられることもあります。今回は、ビーフンの歴史や名前の由来について調べました。
ビーフンの歴史
ビーフンの発祥の地は、中国南部の福建省付近だと言われています。第二次世界大戦後、台湾から帰国した日本人の間で、現地で親しまれていたビーフンを日本でも食べたいと望む人が多かったそうです。その要望に応える形で、1950年に高村健民が健民商会を立ち上げてビーフンの製造をはじめました。健民商会は、後に現在のケンミン食品となる会社です。
ビーフンの名前の由来
ビーフンはうるち米の米粉を原料として作られているため、中国では「米粉」と表記します。中国語では米粉を「ミーフェン」と呼びますが、台湾語では米粉を「ビーフン」と発音します。日本語のビーフンと言う名前は、台湾語の発音に由来するものです。
(*ビーフンについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ビーフンの原料は?春雨と違いはある?

ビーフンの見た目は春雨に良く似ていますが、両者は原料に違いがあります。ビーフンと春雨は、何を原料として作られているのでしょうか。ここからは、原料の観点からビーフンと春雨の違いについて解説します。
ビーフンの原料はうるち米のデンプン
ビーフンの原料は、うるち米のでんぷんです。過去にはうるち米のみで製造されていましたが、近年ではとうもろこしのでんぷんやコーンスターチを配合して作られているものもあります。ビーフンは熱湯で茹で戻してザルに上げ、よく水気を切ってから調理します。
春雨の原料はでんぷん
春雨は、緑豆やじゃがいも、さつまいもなどから採取したでんぷんを原料としています。じゃがいもやさつまいものでんぷんで作られた春雨は、弾力のある食感が特徴です。
春雨の使い方には、熱湯で茹でる方法と熱湯に漬ける方法の2通りがあります。緑豆春雨は熱に強い一方で、芋でんぷんを原料とした春雨は熱に溶けやすいのが特徴です。芋でんぷんが使われている春雨は、緑豆春雨よりも短めの時間で茹でると良いでしょう。
(*春雨の原料について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ビーフンの製造工程は?

ビーフンは、透き通っていて固く細い麺が特徴です。米粉からこのようなビーフンの麺が完成するまでの製造工程は、どのようになっているのでしょうか。
①米から米粉を作る
まず初めに、米を浸水して洗い米をふやかし、水分を含んだ米を粉砕してミルク状にします。次に、この水分を絞って米粉を作ります。
②米粉を蒸して麺状に成形する
蒸し器を使って米粉を蒸して、餅のような状態にします。その生地を、小さい穴の開いた押し出し機を使って細い麺状に成形します。
③乾燥させる
麺状になった生地を棒にかけて再度蒸したら、半日寝かせて熟成させます。最後に、最適な温度や湿度で麺を乾燥させて、ビーフンの完成です。
ビーフンを使ったレシピ
ビーフンを使ったおすすめのレシピを紹介します。定番の焼きビーフンをはじめ、台湾風のビーフンやサラダ仕立てのビーフンなど、色々なビーフンのレシピをピックアップしました。
①具だくさんの焼きビーフン
野菜をたくさん使った栄養バランスの良い焼きビーフンです。海老などの海鮮やキクラゲ、煎り卵などを使って、具材をアレンジするのもおすすめです。
↓詳しいつくり方・手順はこちら↓
②台湾式焼きビーフン
干しエビと干しシイタケの出汁を効かせた、台湾風の焼きビーフンです。自宅にある調味料でクセの無い味に仕上げているので、子どもでも美味しく食べられます。
↓詳しいつくり方・手順はこちら↓
③フィリピン式ビーフン
野菜とビーフンを、手羽元の出汁から取ったスープで煮込んで作るビーフンです。ボリュームがあるので、家族で取り分けて食べるのにも最適な一品です。
↓詳しいつくり方・手順はこちら↓
④ビーフンサラダ
茹でたビーフンに生野菜や茹でた鶏肉を盛り付けたサラダです。甘酸っぱいドレッシングで、食欲の沸かない夏にも食べやすく仕上げています。
↓詳しいつくり方・手順はこちら↓
⑤豚肉とレタスの汁ビーフン
茹でたビーフンに、煮込んだ具材をスープごとかけた汁ビーフンです。スープの味がさっぱりしているので、体調の悪い日にも食べやすいメニューです。
↓詳しいつくり方・手順はこちら↓
ビーフンを美味しく食べよう
ビーフンは米粉のでんぷんを原料として作られている中国発祥の料理で、春雨とは原料や食感が異なります。ビーフンには、定番の焼きビーフンだけでなく、スープ仕立てにしたり、サラダ風に盛り付けたりと様々な食べ方があります。色々なレシピを試して、ビーフンを美味しく食べましょう。