桃は皮ごと食べられる?メリットは?農薬など注意点や食べ方のおすすめを紹介!
【野菜ソムリエ監修】桃は皮ごと食べられるか知っていますか?実は積極的におすすめしたい食べ方です。今回は、桃の皮ごと食べるべき理由・メリットや〈農薬〉など食べる際の注意点やポイントを紹介します。桃の皮ごとの食べ方やレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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桃は皮ごと食べられる?メリットは?
山梨や福島など桃の産地では、桃を皮ごと食べるように勧められます。それは桃を皮ごと食べるのが一番おいしく、実にはない栄養素が摂れるというメリットがあるからです。皮をむいてしまうことで、旨味も栄養も削られてしまいます。ただし桃の皮には農薬が残っている可能性が高く、丸ごとかぶりつくなら産地や購入場所に注意が必要です。
①桃は皮と実の間が一番甘い
桃の実の甘さが好きという人が多いようですが、実は皮と実の間が一番甘みが強く、丸ごとかぶりつく方がおすすめです。また、桃の実は柔らかく皮をむきにくいので避けている人にとっては、皮ごと食べられるのは朗報です。旬の桃には栄養も豊富なので、積極的に食べましょう。
おいしい桃を選びたいなら、ふっくらとした丸みの全体的にピンクに色づいたものを探してください。特に皮の赤みが強くツヤがあり、おしりの部分は白色で産毛が全体についた、香りの高いものがおいしいです。
②桃の皮に栄養がたくさん含まれている
桃には、以下の栄養素が含まれています。
・ペクチン
・カリウム
・カテキン
・ナイアシン
・ビタミンE
桃は皮と実では含まれている栄養素に違いがあるため、皮ごと食べるのがおすすめです。桃の皮と実の間にも水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれており、整腸作用があることから便秘解消に働きかけてくれます。また皮に多く含まれているカテキンには抗菌作用があるため口腔内を清潔に保つ他、抗酸化作用もあるのでアンチエイジング効果も期待できます。
また、桃に多く含まれているナイアシンは体内の酵素の働きをサポートし、皮膚や粘膜の健康を維持する役割を担っています。さらにビタミンEは血流促進作用を持っているため、冷え・肩こり・頭痛の解消や肌荒れの改善の効果も期待できます。桃は様々な栄養を効率よく摂取できる果物なので、旬の時期はその甘さを存分に楽しみましょう。
(*桃の栄養素と効能について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
桃を皮ごと食べる際の注意点やポイントは?
桃は皮ごと食べる方がおいしく、栄養摂取の面でも良さそうだとわかっても、産毛や農薬の残留が気になって二の足を踏む人もいそうです。ここでは、桃を皮ごと食べる際の注意点やポイントについて説明します。
①産毛をとる
新鮮な桃は産毛が多いものですが、皮ごと食べる際には取り除く必要があります。桃の産毛の取り方は、以下の通りです。
・桃を流水でよく洗う
・薄手のふきんなどで撫でるように桃を拭う
桃の産毛は害虫だけでなく、日光や気温上昇による実の乾燥、夜に気温が下がることで起こる変化でダメージを受けることを避けるためのものです。鮮度がよい桃は産毛が刺さることがあり、アレルギーがある人は口腔内にかゆみを感じたり、赤く腫れあがるケースも少なくありません。そうしたトラブルを避けるためにも、新鮮な桃ほどきちんと産毛を取りましょう。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
ご存知の通り桃はちょっとした衝撃でも傷みやすく繊細な果物です。流水で洗う際はボウルに入れて浸しながら優しく洗うようにしましょう。
②食べる数時間前に冷蔵保存する
桃の鮮度とおいしさを保つためには、常温で保存するのが基本です。桃を常温保存することで「追熟」と呼ばれる、果肉を柔らかく甘くする働きが進むからです。桃を冷蔵庫に入れることで、この追熟は止まってしまいます。常温保存する際にはかごや箱に入れ、何かで包んだりせずに風通しのよいところで保管しましょう。
そして食べる数時間前に冷蔵庫に入れて、冷やしてから食るのがベストです。急いで食べたい時には、氷水に15分ほどつけてから食べるとよいでしょう。冷水につけることで桃が水分を含み、フレッシュなみずみずしさが増します。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
桃は冷やしすぎると完熟していたとしても甘みが抜けてしまいます。そのため、食べる1~2時間前に冷蔵庫に入れて冷やすのがよいでしょう。
③無農薬の桃を選ぶ
皮ごと桃を食べたいなら、無農薬のものを選ぶのがおすすめです。桃は害虫や病気が発生しやすいため、スーパーで販売されている桃の多くに、農薬が使われています。そのため流水でしっかり洗ったとしても、農薬が残留している可能性を否定できません。
桃を皮ごと食べたいなら無農薬なものを農園で購入したり、お取り寄せする方が安心です。旬の時期に産地直送の桃を、通信販売などで取り寄せるのもよいでしょう。