りんごの変色・酸化を防止する方法は?色変わりした後の戻し方も紹介!
【野菜ソムリエ監修】りんごが変色する理由・原因を知っていますか?防ぐ方法はあるのでしょうか?今回は、りんごが変色する原因や〈砂糖水・酢・レモン水〉などを使った予防策を紹介します。変色が気にならないレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
③塩水に浸ける
りんごを塩水に浸ける方法も、変色を防ぐ上で有効な方法です。塩水にはナトリウムイオンが含まれていますが、このイオンがポリフェノールの周囲を覆い、ポリフェノール消化酵素の働きを抑制して変色を防止すると言われています。
塩水に浸ける際は、400gの水に対してひとつまみの塩を入れ、りんごを2分~3分浸せば十分効果があります。この程度の濃さの塩水であれば、りんごの塩気が強くなり過ぎるといった心配もありません。
④酢を溶かした水に浸ける
酢も、りんごの酸化反応を抑えて変色を防ぐことに役立つ食材です。酢に含まれる酢酸は、ポリフェノール消化酵素の働きを抑制することで、酸化反応による変色を防止します。レモンが自宅に無い場合は、酢で代用するのも良いでしょう。ただし、酢の濃度が濃すぎると味が変わってしまうので、薄めの濃度の酢水を作るのがポイントです。
⑤炭酸水に浸ける
りんごは酢や砂糖などを活用して変色を防ぐことができますが、若干味が変わることが気になる方もいるかもしれません。その場合には、炭酸水にりんごを浸ける方法を試してみるのも良いでしょう。
炭酸水に浸けることでりんごの周りに膜ができ、りんごの酸化を防ぐことができます。炭酸水自体には味がないため、りんごの風味を変えずに変色できるのがこの方法のメリットです。さらに、浸けた後はりんご風味の炭酸水を味わうことも出来ます。
⑥ハチミツに浸ける
ハチミツに数分りんごを浸けておく方法も、長時間にわたって変色を防ぐことができるおすすめの方法です。ハチミツに含まれるへプチド化合物には、ポリフェノールの酸化を防いで変色を防ぐ効果があります。ハチミツに浸ける際には水400mlに対して大さじ2程のハチミツを入れれば、変色防止の効果が十分に期待出来ます。
りんごとハチミツは相性が良い食材なので、ハチミツの甘さによって美味しくなったりんごを楽しむことができるでしょう。なお、ハチミツに浸けた場合には、丸一日程度は変色を防ぐことが可能です。
春日爽花
野菜ソムリエ
上記の方法で変色しないようにし、空気に触れないようにして保存すれば常温でも約6時間は変色が防げると言われています
りんごが変色した場合に戻す方法はある?
りんごをうっかり切ったまま放置して変色が進んでしまった場合、元に戻すことはできないのでしょうか。ここでは、りんごが変色してしまった際におすすめの対処法を紹介します。
りんごをオレンジジュースに浸ける
りんごが変色してしまった場合は、オレンジジュースに浸けてみるのがおすすめです。オレンジジュースにはビタミンCが豊富に含まれており、このビタミンCにはポリフェノール消化酵素とポリフェノールの結合を外す働きがあると言われています。
りんごの変色は、ポリフェノール消化酵素とポリフェノールとが結合することで起きるため、結合が外れることで変色も元に戻すことができるでしょう。なお、オレンジジュースに浸けると味が変わるように感じるかもしれませんが、実際には味はほとんど変化しません。
さらに、りんごの良い食感も元に戻るので、自宅にオレンジジュースがある際には是非試してみてください。
りんごの変色が気にならないレシピ
りんごが変色すると見た目が悪くなるため、そのまま食べる事をためらう方もいるでしょう。ここでは、りんごが変色しても見た目を気にせずに美味しく食べられるレシピをいくつか紹介します。
①りんごジャム
りんごジャムは、りんごを煮詰めて作るため、変色してしまったりんごでも見た目が気になりません。材料もりんごと砂糖とレモンだけと非常にシンプルなため、気軽に作ることが出来るでしょう。