里芋の芽は食べられる?毒性はない?対処法や食べ方のおすすめを紹介!
【野菜ソムリエ監修】里芋の芽がでたことはありませんか?芋類は常温で保存ができるので、気がついたら里芋から芽が出ていることも少なくありません。今回は、里芋の芽に毒性はないかや、芽が出ても食べられるかなど紹介します。里芋の芽の食べ方のおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
③イモガラ
イモガラは、ズイキの皮を剥いて乾燥させた物です。同じ里芋の芽ですが、乾燥させることで名称が変わります。乾燥させると長期保存が可能になると同時に栄養価も高まるので、非常食としても優秀な食材です。調理する際は水で戻してから使用し、煮物で食べたりかんぴょうの代わりに巻き寿司に利用するのもおすすめです。
(*里芋の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
この他にも、主産地が高知県で葉柄のみを食べるために育てられている『はすいも』という品種もあります。
里芋の芽に毒性はない?
ズイキや根芋は食用として売られている里芋の芽ですが、家庭で購入した里芋から自然に生えてきてしまった芽にはじゃがいもなどの他の芋類のように毒性はあるのでしょうか?
じゃがいもと違い毒はない
じゃがいもの芽や緑色の部分には、加熱しても無くなることのないソラニンやチャコニンという毒があり、食べると中毒症状を引き起こします。しかし、里芋の芽には毒は全くありません。むしろ里芋の芽には様々な栄養成分が含まれており、食べると体内の毒素を排出する作用があります。里芋の芽は取り除くことはせず、積極的に取り入れたい食材です。
里芋の皮が緑色になっている場合も、毒素の心配はありません。しかし、里芋の緑色になった部分には通常より多くのシュウ酸カルシウムが含まれているためえぐみが強いです。緑色になった里芋は、皮を厚めに剥くようにしましょう。
(*じゃがいもの芽の毒について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
毒性はないがアクが強い場合がある
上記で紹介したように、里芋の芽には毒はありません。しかし、里芋から生えた芽の色によってはアクが強いため食用に向かない場合があります。特にアクが強いのが緑色の芽が出ている場合です。緑色の芽の生えた里芋は、酢水を使ってアク抜きしてもしつこいえぐみが残り食味が悪いので避けた方が無難です。
里芋から生えた芽が白い場合は、柔らかくてアクが少ないので食べられます。アクが心配な方は、芽の白い里芋を選びましょう。
里芋の芽が出た時の対処法は?食べても良い?
芽が出た里芋でも、早い段階で対処すれば十分食べることができます。食べられる時期を過ぎてしまった里芋の使い方も併せて紹介します。
芽は見つけ次第、取り除く
里芋の芽に毒性はありませんが、生えた芽をそのままにしておくと里芋自体の味が落ちてしまうので見つけ次第摘み取りましょう。もし取り忘れてしまっていたときは、普段より入念にアク抜きしてください。
芽が伸びすぎてアク抜きしても食用には向かなくなってしまった里芋や、芋に赤い筋が入ってしまった里芋はおいしくないので、そのまま種芋として植えても良いでしょう。4月に植えると10月頃には収穫できます。